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南部辺境遠征編
103 カナタ、徒労に膝を折る
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スキルガチャは1回5000DGで、全てのスキルが対象であり、魔法スキルが出るとは限らなかった。
それをカナタは聖属性魔法限定で狙って回さなければならなかった。
そして魔法のスペル限定ガチャ1回3000DGで回復系の魔法も覚えなければならなかった。
この2つが揃う確率は途方もなく低いものだが、カナタは自分の幸運値と女神様を信じてガチャを引くことにした。
カナタはステルスモードで携帯ガチャ機を使った。
狙うは聖属性魔法。スキルガチャ100連50万DGを投入した。
なぜなら聖属性魔法はRスキルなため、単発のNスキル、10連のHNスキル1つ優遇、100連のRスキル1つ優遇を使わなければ出る確率が非常に低かったのだ。
結果、Nスキルが82、HNスキルが15、Rスキルが2つに、SRスキルが1つ出た。
本来ならほぼ出ることの無い低確率のSRスキルが出るとか、さすがカナタの幸運値88と女神様の加護だった。
Nスキルはダブりなどもあり、あまりにも多いので端折る。
ここはRスキルとSRスキルを紹介するべきところだろう。
SRスキル 鍛冶聖
師匠クラスの鍛冶の腕になれる
Rスキル 鑑定
鑑定したものの詳細がわかる
アイテム、スキル、他人のステータスなどの見極めが可能
Rスキル 聖属性魔法(呪いにより使用不能)
聖属性の魔法が使えるようになる
上級以上の回復魔法はこれが無いと使えない
「出た! 聖属性!
ん? 呪いにより使用不能?」
カナタの聖属性は勇者スキルだった。
呪いは勇者パーティーの力を削ぐ方向に強くかかっていた。
なので聖属性魔法は勇者絡みと見做されて呪いが強く反応したのだ。
そのため、カナタは聖属性魔法を使うことが出来なかった。
「ということは、僕には聖属性系の回復魔法は無理ってこと?」
カナタの回復(微小)は生活魔法だった。
結局カナタは水属性系の回復魔法しか使えないということだった。
水属性だと回復魔法は中級程度までしか使用できない。
カナタが使える最も効果がある回復魔法はエリアハイヒールだった。
せっかくスキルガチャを100連で引いたのに無駄になってしまった。
カナタはがっくりと膝を折るのだった。
冒険者がアイテムの聖水で対応するもゴーストは増え続けていた。
スケルトンやゾンビも戦列に加わっている。こちらは物理で倒せるのでまだいいが数が多かった。
そのスケルトンに対処しているうちに、死角からゴーストのドレインを受けてしまうのだ。
カナタにゴーストが迫る。
「くっ!」
カナタが破れかぶれで振ったショートソードがゴーストに当たる。
するとなぜかゴーストは斬られて瘴気に変わってしまった。
「え?」
そう、カナタのショートソードはミスリル製だった。
ミスリルは別名聖銀だ。ゴーストはミスリルの剣で対処可能だったのだ。
良く見るとサキは平気な顔をしてミスリルの剣でゴーストを斬っていた。
「知っていたなら早く教えてくれれば良かったのに……」
しかし、対処できると言っても、このゴーストの数では他の冒険者が危険だ。
聖属性の武器を持つ冒険者など微々たるものなのだ。
聖職者系の回復術師が攻撃に加わるものの数が足りず、MPが尽きれば冒険者の回復もままならなくなるのだ。
魔力回復ポーションがガンガン消費されていく。
ここはカナタが前に出てゴーストを倒すべきだろう。
それにしてもおかしかった。
このようなオープンな戦場に死霊系が出て来るのは稀なことなのだ。
ゾンビやスケルトンならまだしも、ゴーストはダンジョンや建物の中、オープンな場所は墓場限定というのが定番だった。
何か原因が存在しているはずだった。
カナタはある可能性に気付き、ニクに命令をした。
「ニク、おそらくゴーストを召喚している奴がいる。
ミスリルの槍なら倒せるはずだ。
対処を頼む」
「了解しました。マスター」
ニクは荷電粒子砲を前方の魔物の群にお見舞いすると、その奥へと吶喊して行った。
ニクの抜けた穴にはカナタが入り、火魔法とミスリルのショートソードで魔物を駆逐した。
「ぐあーーーーーーーーーーーーーー!!!」
暫くして遠くでこの世のものとは思えない怨嗟の籠った叫びが上がった。
と同時にゴーストが消えた。
スケルトンは統率を失いゾンビのように徘徊しだした。
「ニクがやったな」
後で訊いたら死霊系魔物を召喚していたのはリッチというSランク魔物だったそうだ。
ニクが無事で良かった。明らかに格上の危険な相手だったはずだ。
次からはディーンたちのパーティー、『紅龍の牙』に任せようとカナタは思った。
そのための高ランク対応独立遊撃部隊なのだから。
ゴーストが消えたことで、冒険者が盛り返しだした。
後は時間の問題だろう。
やっと魔物殲滅の目途が立って来た。
「これで終わりだな」
誰かが言ってはいけない台詞を吐く。
待て、それはフラグだ。
それを言ってしまうと、その後で強敵が出るパターンだ。
「ドラゴンが出たぞ!」
ほらね。
最後の大ボスの登場だ。
ここはディーンに任せようとカナタは後退した。
それをカナタは聖属性魔法限定で狙って回さなければならなかった。
そして魔法のスペル限定ガチャ1回3000DGで回復系の魔法も覚えなければならなかった。
この2つが揃う確率は途方もなく低いものだが、カナタは自分の幸運値と女神様を信じてガチャを引くことにした。
カナタはステルスモードで携帯ガチャ機を使った。
狙うは聖属性魔法。スキルガチャ100連50万DGを投入した。
なぜなら聖属性魔法はRスキルなため、単発のNスキル、10連のHNスキル1つ優遇、100連のRスキル1つ優遇を使わなければ出る確率が非常に低かったのだ。
結果、Nスキルが82、HNスキルが15、Rスキルが2つに、SRスキルが1つ出た。
本来ならほぼ出ることの無い低確率のSRスキルが出るとか、さすがカナタの幸運値88と女神様の加護だった。
Nスキルはダブりなどもあり、あまりにも多いので端折る。
ここはRスキルとSRスキルを紹介するべきところだろう。
SRスキル 鍛冶聖
師匠クラスの鍛冶の腕になれる
Rスキル 鑑定
鑑定したものの詳細がわかる
アイテム、スキル、他人のステータスなどの見極めが可能
Rスキル 聖属性魔法(呪いにより使用不能)
聖属性の魔法が使えるようになる
上級以上の回復魔法はこれが無いと使えない
「出た! 聖属性!
ん? 呪いにより使用不能?」
カナタの聖属性は勇者スキルだった。
呪いは勇者パーティーの力を削ぐ方向に強くかかっていた。
なので聖属性魔法は勇者絡みと見做されて呪いが強く反応したのだ。
そのため、カナタは聖属性魔法を使うことが出来なかった。
「ということは、僕には聖属性系の回復魔法は無理ってこと?」
カナタの回復(微小)は生活魔法だった。
結局カナタは水属性系の回復魔法しか使えないということだった。
水属性だと回復魔法は中級程度までしか使用できない。
カナタが使える最も効果がある回復魔法はエリアハイヒールだった。
せっかくスキルガチャを100連で引いたのに無駄になってしまった。
カナタはがっくりと膝を折るのだった。
冒険者がアイテムの聖水で対応するもゴーストは増え続けていた。
スケルトンやゾンビも戦列に加わっている。こちらは物理で倒せるのでまだいいが数が多かった。
そのスケルトンに対処しているうちに、死角からゴーストのドレインを受けてしまうのだ。
カナタにゴーストが迫る。
「くっ!」
カナタが破れかぶれで振ったショートソードがゴーストに当たる。
するとなぜかゴーストは斬られて瘴気に変わってしまった。
「え?」
そう、カナタのショートソードはミスリル製だった。
ミスリルは別名聖銀だ。ゴーストはミスリルの剣で対処可能だったのだ。
良く見るとサキは平気な顔をしてミスリルの剣でゴーストを斬っていた。
「知っていたなら早く教えてくれれば良かったのに……」
しかし、対処できると言っても、このゴーストの数では他の冒険者が危険だ。
聖属性の武器を持つ冒険者など微々たるものなのだ。
聖職者系の回復術師が攻撃に加わるものの数が足りず、MPが尽きれば冒険者の回復もままならなくなるのだ。
魔力回復ポーションがガンガン消費されていく。
ここはカナタが前に出てゴーストを倒すべきだろう。
それにしてもおかしかった。
このようなオープンな戦場に死霊系が出て来るのは稀なことなのだ。
ゾンビやスケルトンならまだしも、ゴーストはダンジョンや建物の中、オープンな場所は墓場限定というのが定番だった。
何か原因が存在しているはずだった。
カナタはある可能性に気付き、ニクに命令をした。
「ニク、おそらくゴーストを召喚している奴がいる。
ミスリルの槍なら倒せるはずだ。
対処を頼む」
「了解しました。マスター」
ニクは荷電粒子砲を前方の魔物の群にお見舞いすると、その奥へと吶喊して行った。
ニクの抜けた穴にはカナタが入り、火魔法とミスリルのショートソードで魔物を駆逐した。
「ぐあーーーーーーーーーーーーーー!!!」
暫くして遠くでこの世のものとは思えない怨嗟の籠った叫びが上がった。
と同時にゴーストが消えた。
スケルトンは統率を失いゾンビのように徘徊しだした。
「ニクがやったな」
後で訊いたら死霊系魔物を召喚していたのはリッチというSランク魔物だったそうだ。
ニクが無事で良かった。明らかに格上の危険な相手だったはずだ。
次からはディーンたちのパーティー、『紅龍の牙』に任せようとカナタは思った。
そのための高ランク対応独立遊撃部隊なのだから。
ゴーストが消えたことで、冒険者が盛り返しだした。
後は時間の問題だろう。
やっと魔物殲滅の目途が立って来た。
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誰かが言ってはいけない台詞を吐く。
待て、それはフラグだ。
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