140 / 204
南部辺境遠征編
140 カナタ、高速移動網を構想する
しおりを挟む
「急にそんなこと言われても困っ!」
カナタが急な加増に抗議しようとした時、突然アフオ元男爵の首の無い身体が立ち上がると、ライジン辺境伯を後ろから斬り付けて来た。
その行動を目にしているのはカナタだけかもしれない。
首が無いということは死んでいると思っていたカナタは、驚きのあまり行動に起こすことが出来なかった。
ズシュン!
そこにニクの荷電粒子砲の光条が突き刺さった。
アフオ元男爵の身体はその一撃で黒焦げとなった。
万が一のためにとニクがずっとロックオンし続けていたことが役に立った瞬間だった。
「バカな! 死んでいたはずだ!」
ライジン辺境伯の目にはゆっくりと倒れて行く黒焦げの身体が映っていた。
その胸には異様な物が嵌められていた。
「まさか、それで操られていた?」
カナタはいち早くその胸の異物に気付き推測を口にした。
身体を動かしていたのがアフオ元男爵の脳ではなく、その異物だとしたら、元男爵は操られた被害者だったのかもしれなかった。
「俺もこんなものは見たことがない。
カナタ、調べられるか?」
とその時、カナタと辺境伯の前にニクが立ちふさがった。
ズシュン! ズバーーーーーーー!
光条がカナタと辺境伯に向かって来ていた。
それはニクが発した荷電粒子砲ではない。
ニクは目の前でカナタたちに背を向けており、その左腕が次元空間壁を展開し荷電粒子砲の光条を防いでいた。
ズシュン! ドシュ!
二発目の光条が向かって来た。
しかし、二発目の狙いはカナタたちではなく、アフオ元男爵の胸にある異物だった。
胸の異物は光条に貫かれ跡形もなく消えた。
ズシュン! ズシュン!
ニクが荷電粒子砲の発射元へと2発反撃を行った。
しかし、敵は目的を達したということか、姿を現すことなく撤退して行った。
「まさか、ニク以外にも愛砢人形がいるのか!?」
敵が放ったのはどう見てもニクと同じ荷電粒子砲だった。
ニクが次元空間壁を展開できる愛砢人形の左腕を持っていて良かった。
これが無かったらカナタもライジン辺境伯も死んでいたかもしれなかった。
「胸の異物はもう駄目だな。
撤退の速さ、フェイントで俺たちを狙う手口、明らかに手練れだ。
奴は、この異物の破壊が目的だったと見て良いな」
何やら陰謀の匂いがして来た。
異物をアフオ元男爵の胸に嵌めてコントロールし、いったい何をしようとしていたのか?
だいたい、ウルティア国からの魔物の氾濫も異常事態だった。
一連の事件の裏に何か組織立った陰謀があるのかもしれなかった。
「おい、お前ら、アフオが急に変わったという印象はあったか?
アフオはこの異物に操られていたのかもしれん」
ライジン辺境伯は、慌てて捕まえられたアフオの家臣に問い質した。
「そういえば、氾濫討伐に出る前からおかしかった気がする……」
子飼いの家臣の一人がぽつりという。
「確かに悪い人だったけど、子悪党であって根っからの悪ではなかった。
なのに箍が外れたように要求が度を越して行って……」
どうやら操られていたのは決定的のようだ。
「魔物の氾濫も魔物の量やドラゴン出現など明らかに異常だった。
そしてこの異物、何やらこの南部辺境が狙われているように思える」
ライジン辺境伯は一連の出来事が同じ元凶から発する事件だと捉えたようだった。
「もし、この異物がウルティア国上層部に蔓延していたとしたら一大事だぞ。
カナタ、ミネルバの防衛はお前に任せたいところだが、さすがに人数が足りないな。
よし、ライジニアに帰った第2軍を早急にこちらへ回そう」
ライジン辺境伯は、カナタに向き直ると真剣な表情で言った。
しかし、その第2軍が到着するまでに敵が動かないという保証はなかった。
アフオ元男爵を操る理由、ムンゾではなくミネルバにまで手を伸ばした理由、そこから推測されるのは、ミネルバへの侵攻だろう。
その防衛のため辺境伯は、第2軍を派遣してくれるということだった。
「しかし、時間が惜しい。どうしたものか」
実はカナタはその解決策を知っていた。
カナタが設置する【常設転移門】があれば、軍隊を瞬時に移動させることが出来る。
その【常設転移門】をカナタはライジニア、グラスヒル、ガーディア、ミネルバと設置して相互に行き来できるようにしようと計画していた。
それを軍事に利用すれば、何処が狙われても一瞬で軍隊が駆けつけることが出来る。
まさに戦略に革命を齎す魔導具なため、カナタは公表を控えていたのだ。
しかし、この期に及んで辺境伯に協力しないという手は無かった。
辺境伯は自らの領都を護るための軍をカナタの領地であるミネルバに派遣してくれるというのだ。
カナタはその恩に報いなければと思った。
「辺境伯、僕は【常設転移門】という魔導具が作れる。
それを設置すると、魔力を供給できる限り、二つの地点を次元回廊で繋ぐことができるんだ」
魔力供給は、ヒナが発明した魔力製造機が無尽蔵に魔力を作り供給できた。
これによりライジン辺境伯の護る南部辺境は軍を遠隔地に移送する手段を手に入れることができるのだ。
「カナタ、すまんが、その【常設転移門】を王都用にも製造してくれ。
最低でも東西南北の辺境用に4組必要だ」
国家防衛の緊急事態となれば、他の国境も危険かもしれなかった。
しかも、その魔導具を王都まで運ぶのでさえ2か月以上はかかってしまうのだ。
そして、敵にも愛砢人形が存在する可能性。
一体で全ての戦闘状況をひっくり返す力が敵にもあるとすれば、こちらの護りも考え直さなければならなかった。
「あ、僕がファーランド領まで【転移】で運んで、【常設転移門】を使って帰ってくれば良いんだ!」
カナタは【常設転移門】の運搬方法を思いついた。
カナタがファーランドに戻り、そこで呪いの影響で転移出来なくなっても、魔導具ならば魔力を供給するだけで転移が可能だった。
そこから王都まで荷を運ぶのに5日なので、最低限の日にちで帰って来られるだろう。
そうすれば南部辺境伯領と王都は瞬時に援軍のやり取りが出来るようになる。
まあ他の北部西部東部の辺境まで運ぶのは、さすがにカナタも行ったことが無く無理だった。
だが、ガチャオーブ化して運ぶのであれば、飛竜を乗騎とした竜騎士に運んでもらうという手が使えそうだった。
竜騎士の飛竜は高速移動が可能だが、その運搬能力は人ひとりが限界だった。
巨大な魔導具など運べる能力はないのだ。それが飛竜を輸送に使っていない理由だった。
(マジックバッグの使ってという方法はあるが、その容量もあまり大きくはない)
しかし、ガチャオーブ数個程度であるならば持ち運びに支障は無かった。
カナタはここでも流通革命を起こせる手段を持っていた。
カナタが急な加増に抗議しようとした時、突然アフオ元男爵の首の無い身体が立ち上がると、ライジン辺境伯を後ろから斬り付けて来た。
その行動を目にしているのはカナタだけかもしれない。
首が無いということは死んでいると思っていたカナタは、驚きのあまり行動に起こすことが出来なかった。
ズシュン!
そこにニクの荷電粒子砲の光条が突き刺さった。
アフオ元男爵の身体はその一撃で黒焦げとなった。
万が一のためにとニクがずっとロックオンし続けていたことが役に立った瞬間だった。
「バカな! 死んでいたはずだ!」
ライジン辺境伯の目にはゆっくりと倒れて行く黒焦げの身体が映っていた。
その胸には異様な物が嵌められていた。
「まさか、それで操られていた?」
カナタはいち早くその胸の異物に気付き推測を口にした。
身体を動かしていたのがアフオ元男爵の脳ではなく、その異物だとしたら、元男爵は操られた被害者だったのかもしれなかった。
「俺もこんなものは見たことがない。
カナタ、調べられるか?」
とその時、カナタと辺境伯の前にニクが立ちふさがった。
ズシュン! ズバーーーーーーー!
光条がカナタと辺境伯に向かって来ていた。
それはニクが発した荷電粒子砲ではない。
ニクは目の前でカナタたちに背を向けており、その左腕が次元空間壁を展開し荷電粒子砲の光条を防いでいた。
ズシュン! ドシュ!
二発目の光条が向かって来た。
しかし、二発目の狙いはカナタたちではなく、アフオ元男爵の胸にある異物だった。
胸の異物は光条に貫かれ跡形もなく消えた。
ズシュン! ズシュン!
ニクが荷電粒子砲の発射元へと2発反撃を行った。
しかし、敵は目的を達したということか、姿を現すことなく撤退して行った。
「まさか、ニク以外にも愛砢人形がいるのか!?」
敵が放ったのはどう見てもニクと同じ荷電粒子砲だった。
ニクが次元空間壁を展開できる愛砢人形の左腕を持っていて良かった。
これが無かったらカナタもライジン辺境伯も死んでいたかもしれなかった。
「胸の異物はもう駄目だな。
撤退の速さ、フェイントで俺たちを狙う手口、明らかに手練れだ。
奴は、この異物の破壊が目的だったと見て良いな」
何やら陰謀の匂いがして来た。
異物をアフオ元男爵の胸に嵌めてコントロールし、いったい何をしようとしていたのか?
だいたい、ウルティア国からの魔物の氾濫も異常事態だった。
一連の事件の裏に何か組織立った陰謀があるのかもしれなかった。
「おい、お前ら、アフオが急に変わったという印象はあったか?
アフオはこの異物に操られていたのかもしれん」
ライジン辺境伯は、慌てて捕まえられたアフオの家臣に問い質した。
「そういえば、氾濫討伐に出る前からおかしかった気がする……」
子飼いの家臣の一人がぽつりという。
「確かに悪い人だったけど、子悪党であって根っからの悪ではなかった。
なのに箍が外れたように要求が度を越して行って……」
どうやら操られていたのは決定的のようだ。
「魔物の氾濫も魔物の量やドラゴン出現など明らかに異常だった。
そしてこの異物、何やらこの南部辺境が狙われているように思える」
ライジン辺境伯は一連の出来事が同じ元凶から発する事件だと捉えたようだった。
「もし、この異物がウルティア国上層部に蔓延していたとしたら一大事だぞ。
カナタ、ミネルバの防衛はお前に任せたいところだが、さすがに人数が足りないな。
よし、ライジニアに帰った第2軍を早急にこちらへ回そう」
ライジン辺境伯は、カナタに向き直ると真剣な表情で言った。
しかし、その第2軍が到着するまでに敵が動かないという保証はなかった。
アフオ元男爵を操る理由、ムンゾではなくミネルバにまで手を伸ばした理由、そこから推測されるのは、ミネルバへの侵攻だろう。
その防衛のため辺境伯は、第2軍を派遣してくれるということだった。
「しかし、時間が惜しい。どうしたものか」
実はカナタはその解決策を知っていた。
カナタが設置する【常設転移門】があれば、軍隊を瞬時に移動させることが出来る。
その【常設転移門】をカナタはライジニア、グラスヒル、ガーディア、ミネルバと設置して相互に行き来できるようにしようと計画していた。
それを軍事に利用すれば、何処が狙われても一瞬で軍隊が駆けつけることが出来る。
まさに戦略に革命を齎す魔導具なため、カナタは公表を控えていたのだ。
しかし、この期に及んで辺境伯に協力しないという手は無かった。
辺境伯は自らの領都を護るための軍をカナタの領地であるミネルバに派遣してくれるというのだ。
カナタはその恩に報いなければと思った。
「辺境伯、僕は【常設転移門】という魔導具が作れる。
それを設置すると、魔力を供給できる限り、二つの地点を次元回廊で繋ぐことができるんだ」
魔力供給は、ヒナが発明した魔力製造機が無尽蔵に魔力を作り供給できた。
これによりライジン辺境伯の護る南部辺境は軍を遠隔地に移送する手段を手に入れることができるのだ。
「カナタ、すまんが、その【常設転移門】を王都用にも製造してくれ。
最低でも東西南北の辺境用に4組必要だ」
国家防衛の緊急事態となれば、他の国境も危険かもしれなかった。
しかも、その魔導具を王都まで運ぶのでさえ2か月以上はかかってしまうのだ。
そして、敵にも愛砢人形が存在する可能性。
一体で全ての戦闘状況をひっくり返す力が敵にもあるとすれば、こちらの護りも考え直さなければならなかった。
「あ、僕がファーランド領まで【転移】で運んで、【常設転移門】を使って帰ってくれば良いんだ!」
カナタは【常設転移門】の運搬方法を思いついた。
カナタがファーランドに戻り、そこで呪いの影響で転移出来なくなっても、魔導具ならば魔力を供給するだけで転移が可能だった。
そこから王都まで荷を運ぶのに5日なので、最低限の日にちで帰って来られるだろう。
そうすれば南部辺境伯領と王都は瞬時に援軍のやり取りが出来るようになる。
まあ他の北部西部東部の辺境まで運ぶのは、さすがにカナタも行ったことが無く無理だった。
だが、ガチャオーブ化して運ぶのであれば、飛竜を乗騎とした竜騎士に運んでもらうという手が使えそうだった。
竜騎士の飛竜は高速移動が可能だが、その運搬能力は人ひとりが限界だった。
巨大な魔導具など運べる能力はないのだ。それが飛竜を輸送に使っていない理由だった。
(マジックバッグの使ってという方法はあるが、その容量もあまり大きくはない)
しかし、ガチャオーブ数個程度であるならば持ち運びに支障は無かった。
カナタはここでも流通革命を起こせる手段を持っていた。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?
九尾と契約した日。霊力ゼロの陰陽師見習いが大成するまで。
三科異邦
ファンタジー
「霊力も使えない。術式も出せない。
……西園寺玄弥、お前は本当に陰陽師か?」
その言葉は、もう何度聞いたか分からない。
霊術学院の訓練場で、俺はただ立ち尽くしていた。
周囲では炎が舞い、水がうねり、風が刃のように走る。
同年代の陰陽師たちが、当たり前のように霊を操っている。
――俺だけが、何もできない。
反論したい気持ちはある。
でも、できない事実は変わらない。
そんな俺が、
世界最強クラスの妖怪と契約することになるなんて――
この時は、まだ知る由もなかった。
これは――
妖怪の王を倒すべく、九尾の葛葉や他の仲間達と力を合わせて成長していく陰陽師見習いの物語。
『冒険者をやめて田舎で隠居します 〜気づいたら最強の村になってました〜』
チャチャ
ファンタジー
> 世界には4つの大陸がある。東に魔神族、西に人族、北に獣人とドワーフ、南にエルフと妖精族——種族ごとの国が、それぞれの文化と価値観で生きていた。
その世界で唯一のSSランク冒険者・ジーク。英雄と呼ばれ続けることに疲れた彼は、突如冒険者を引退し、田舎へと姿を消した。
「もう戦いたくない、静かに暮らしたいんだ」
そう願ったはずなのに、彼の周りにはドラゴンやフェンリル、魔神族にエルフ、ドワーフ……あらゆる種族が集まり、最強の村が出来上がっていく!?
のんびりしたいだけの元英雄の周囲が、どんどんカオスになっていく異世界ほのぼの(?)ファンタジー。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる