父親が呪われているので家出してガチャ屋をすることにしました

北京犬(英)

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ウルティア国戦役編

176 カナタ、SRオーブを再装填する

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「ありがと。直ぐにスキル売買の相場を調査させる。
ミネルバのメイドを借りていい?」

 ルルは早速スキルオーブ購入の査定額を調べることにしたようだ。
ルルがいるガーディアには、ガチャ屋2号店の店員と、魔導具製作のための工房の従業員として雇った奴隷しかいない。
店員は今も営業中のガチャ屋2号店から離れるわけにはいかず、工房の従業員も受注をこなすので手一杯だった。
唯一暇というか研究に励んでいるヒナの手は開けられそうだが、手伝うぐらいなら研究をすると我儘を言うに決まっていた。
それにヒナは魔力充填装置の発明で儲けを出しているため、既に自ら奴隷解放が可能な金額を稼いでいた。
なのに何故かカナタの奴隷でいることを選び、奴隷解放されようとしなかった。
そのため、カナタはヒナに何か命令しようとは思わず、好きにさせることにしていた。
となると使える人員はミネルバの屋敷にいる20人のメイドたちということになる。

「いいよ。
メイドたちもガチャオーブの仕分作業の後は屋敷の掃除ぐらいしかやることがなかったから暇してるだろう」

「ご主人さま、よろしいですか?」

 カナタがそう言うと、ミネルバのメイド隊で頭角を現しつつあるスミレが発言を求めた。

「ん? スミレか? いいよ」

「ありがとうごさいます。
私共にはご主人さまから戦闘系スキルオーブを頂いた者が10人ほどおります。
皆、覚悟を持ってスキルを手に入れておりますので、どうか迷宮で訓練をさせてください」

 スミレの要望は、せっかく手に入れた戦闘系スキルを伸ばしたいということだった。
戦闘系スキルを手に入れたメイドたちは、そのような活動をすることを望んでおり、使い物になるように訓練したい、そのためにカナタに同行したいということだった。

「そうだな。僕が行こうとしているのは鉱山ダンジョンでも下層になる。
レベル上げや訓練なら上層でやるしかない。
さすがに僕たちに同行するのは無理かな?」

「そうですか……」

 スミレが落ちこむ。
それを見たカナタは慌てて助け船を出すことにした。
別にメイドたちを訓練しないとは言っていないのだ。

「ああ、そうじゃない。
話を通しておくから日を改めてヨーコが管理している鉱物採取組に鉱山ダンジョンへ連れて行ってもらうと良いよ。
さすがに今日は無理だから、今回は皆でルルを助けてあげてね」

「承知いたしました」

 これが武装メイドってやつかとカナタの知らないはずの知識が囁いた。
伯爵家の領地屋敷の留守を任せるのだから、武装メイドはむしろ望むところだった。
カナタは頷くと、ルルに発言を促した。
この後はルルの仕事だからだ。

「各地のギルドや道具屋を回ってスキルオーブの価格を調べて来てほしい」

 ルルはメイド隊に向き合うと、恥ずかしそうに皆にお願いをした。
あまり人と話すことが得意ではなかったルルだが、ガチャ屋2号店の責任者となったことで、少しずつ他人とコミュニケーションを取れるようになって来ていた。

「「「「「畏まりました」」」」」

 メイドたちは、何人かの留守番を残して【常設転移門】で各地へと散って行った。
カナタがそんなルルを微笑ましく見守っていると、急にルルがカナタに向き合った。
カナタは突然の事にルルを意識してドギマギしてしまった。

「私も2号店に戻る。
ご主人さま、ありがと」

 ルルは笑顔でそう言うと【常設転移門】でガーディアの工房――ガチャ屋2号店が併設されている――に戻って行った。
カナタはそのルルの笑顔が脳裏から離れなかった。


 【鑑定】Lv.5をルルに与え、自らも課金の末に【鑑定】Lv.5を手に入れたカナタは、ついにガチャオーブの中身を鑑定出来るようになっていた。
そこでミネルバの屋敷で保管していたドラゴンのSRアイテムオーブ10個を鑑定してみることにした。


SRアイテム グリーンドラゴンの鱗
       魔法耐性を持っているので防具の素材として重宝される
       貴族の鎧や盾の素材として使われることが多い

SRアイテム グリーンドラゴンの牙
       斬撃のスキルが付与されているため武器の素材として重宝される
       軽くて硬いため貴族向けの剣や槍の素材として使われることが多い

SRアイテム グリーンドラゴンの鱗
       魔法耐性を持っているので防具の素材として重宝される
       貴族の鎧や盾の素材として使われることが多い

SRアイテム グリーンドラゴンの骨
       物理耐性を持っているので武器や防具の素材として重宝される
       鎧や盾、棍棒などの素材として使われることが多い

SRアイテム グリーンドラゴンの爪
       風刃の魔法が付与されているため武器の素材として重宝される
       魔法を使えない騎士向けの剣や槍の素材として使われることが多い

SRアイテム グリーンドラゴンの魔石
       強力な魔力を内包した石
       魔導具の要である魔宝石として使われたり、そのまま魔力供給源として使われる

SRアイテム グリーンドラゴンの鱗
       魔法耐性を持っているので防具の素材として重宝される
       貴族の鎧や盾の素材として使われることが多い

SRアイテム グリーンドラゴンの血
       エリクサーの素材の一つだと言われている
       そのまま使用するとエクストラポーションと同様の効果があるらしい
       しかし副作用があると言われているため加工向き

SRアイテム グリーンドラゴンの骨
       物理耐性を持っているので武器や防具の素材として重宝される
       鎧や盾、棍棒などの素材として使われることが多い

SRアイテム グリーンドラゴンの魔石
       強力な魔力を内包した石
       魔導具の要である魔宝石として使われたり、そのまま魔力供給源として使われる


「素材系と魔石しか出ないんだ。
しかも竜玉は出ていないな……」

 通常アイテムガチャでは、素材とその素材から製造されたアイテムが混在して出て来るものだった。
それが珍しく、製造物ではない素材系の物ばかり出ていたのだ。
だが、カナタはこの結果に落ち込むことは無かった。
なぜならカナタは【携帯ガチャ機】にガチャオーブを再装填することで1UPの恩恵を受けることが出来るからだ。

 この再装填は神様により制限がかけられているようで1つのオーブにつき1回だけ許されていた。
例えばSRアイテムオーブを再装填するとURアイテムオーブとして1回だけ1UPされて排出されるのだ。
そのURアイテムオーブを再装填しても、決してLRアイテムオーブにはならないのだ。
カナタは【携帯ガチャ機】を呼び出すとグリーンドラゴンのSRアイテムオーブを再装填した。
モードはガチャオーブの自動開放OFF。

「再装填。10連回すよ!」

ガチャガチャ キン!×10

 すると金色のエフェクトと共に、目の前には金色に輝くURアイテムオーブが10個現れた。
URアイテムオーブといえば勇者召喚で特別に与えられるレベルのアイテムが出るということだ。

「よし中身を鑑定するぞ」


URアイテム グリーンドラゴンの逆鱗
       ドラゴン種が1体につきたった1枚持っているという鱗
       魔法耐性と物理耐性を持っているので防具の素材として重宝される
       国宝級の鎧や盾の素材として使われることが多い

URアイテム グリーンドラゴンの宝剣(長剣)
       斬撃強化、破壊耐性、自動修復、魔法斬などのスキルを持つ国宝級の剣
       その存在が知られたらその所持のために戦が起こるレベルの宝

URアイテム グリーンドラゴンの鱗盾
       魔法耐性を持っている国宝級の盾
       その存在が知られたらその所持のために戦が起こるレベルの宝

URアイテム グリーンドラゴンの骨鎧
       物理耐性を持っているの国宝級の鎧
       その存在が知られたらその所持のために戦が起こるレベルの宝

URアイテム グリーンドラゴンの宝剣(短剣)
       風魔法の風刃の斬撃を飛ばすことの出来る国宝級の剣
       その存在が知られたらその所持のために戦が起こるレベルの宝

URアイテム 竜玉
       魔石の上位にあたる魔力を秘めた玉
       使い道が判明していないため装飾品として使われることが多い

URアイテム グリーンドラゴンの鱗盾
       魔法耐性を持っている国宝級の盾
       その存在が知られたらその所持のために戦が起こるレベルの宝

URアイテム エリクサー
       奇跡の回復薬
       部位欠損でも難病でもたちどころに治せる神薬
       死んで直ぐなら生き返らせることも可能だと言われている
       ドラゴンの血から精製された奇跡の薬
       その存在が知られたらその所持のために戦が起こるレベルの宝

URアイテム グリーンドラゴンの骨こん棒
       物理攻撃力に+補正を持つ国宝級の武器
       その存在が知られたらその所持のために戦が起こるレベルの宝

URアイテム 竜玉
       魔石の上位にあたる魔力を秘めた玉
       使い道が判明していないため装飾品として使われることが多い


「つ、ついに竜玉を手に入れた!
しかも2つ!」

 ゼータ5とイータを復活させるためのこれが第一歩だった。
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