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ウルティア国戦役編
192 シータ、超級魔法を失う
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「じゃあ、次はニク、開けちゃって」
カナタは自分の不確定ガチャオーブを全て開けた後、皆に配ったガチャオーブを開けるように促した。
最初はニクだ。
「はい。マスター」
ニクは躊躇することなく不確定ガチャオーブを3つとも同時に開けた。
それはガチャオーブを開けるワクワク感とか期待感とかいった感情の無い只の作業だった。
「あっ」
思わずシータが小さく叫んだが、もう後の祭りだった。
Nアイテム 赤い玉
ハズレの定番
とある場所でティッシュと交換してもらえるらしい
URアイテム キューブその一
遺跡から出土すると言われている謎のキューブ
使い道が判明していないため珍品の置物として扱われることが多い
Nアイテム 石の板
見た目がそこそこ良い石の板
床などに敷く建材として使われる
「ああ、もったいない!」
溜めもなくガチャオーブを開けたニクにシータが非難の声を上げた。
シータはガチャオーブのような賭博性の高い行為に目が無いのだ。
「α姉さま、もっとこう間を開けて勿体ぶりながら開けるのです。
それがガチャオーブの醍醐味なのです」
「まだ20個以上開けるのだから時間の無駄。
それよりキューブその一が出た。
これで愛砢人形開発史をマスターに伝えられる」
ニヤリと笑うニクにカナタの背筋が凍った。
それって滅茶苦茶長い話だったはずでは?
「それこそ時間が勿体ないから!」
思わずシータも突っ込む。
「私がお手本を見せてあげる」
次はシータが開けるようだ。
「行くわよ! 1個目!」
URアイテム 聖剣ストームスレイブ
嵐をも切り裂き従わせることが出来るとの云われのある剣
勇者が持つべき剣
「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
聖剣よ! せ・い・け・ん」
なんとシータは1個目で聖剣を引き当てた。
だが、その聖剣はカナタも持っていてインベントリに死蔵しているやつだ。
「それ僕も持ってるやつだ。
聖剣って同じのが二本もあるんだね」
カナタがそう言うとシータがぐるりと首を巡らせてカナタの方を見つめた。
カナタが無言で頷くとシータはガックリと肩を落とした。
「えー。ダブり? ないわー」
まさかの聖剣のダブりとはシータのプライドが許さなかった。
「よし、気持ちを切り替えて2個目行くわよ!」
UR魔法 爆裂煉獄焔
火炎系範囲攻撃魔法
超級魔法の一つ
「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
超級魔法━━━━!!」
どうやらシータは殊の外引きが良いようだ。
そこには幸運値も女神の加護の影響もないはずなのだが、シータはとんでもない結果を出していた。
「あ……」
だが、シータは突然我に返ると酷く落ちこんだ。
「マスター、ごめんなさい。
せっかく超級魔法を手に入れたのに愛砢人形は魔法もスキルも覚えられないのでした……」
実は愛砢人形は魔法もスキルも覚えることが出来なかった。
それは愛砢人形という疑似生命体の宿命だった。
そのため、彼女たちは戦うための兵器を搭載しているのだ。
つまり、このガチャの結果は……。
「折角の超級魔法を失いました」
シータのステータス上には大当たりの超級魔法は反映されていなかった。
ガチャオーブを開けて、その中身が魔法やスキルだった場合、開けた本人のステータスにその場でそれらの魔法やスキルが反映される。
だが、その開けた本人が愛砢人形の場合、魔法やスキルを覚えられないため、超級魔法が失われてしまったのだ。
「マスター、不確定ガチャオーブは、マスターが開けないと無駄になります」
悲しそうにシータはそう言うと最後のガチャオーブをカナタに手渡した。
カナタはどう声をかければ良いのか悩んだが、あるアイデアを思い付いた。
「じゃあ、シータにはアイテムガチャを開けるのを手伝ってもらうよ。
アイテムなら取得できないなんてことは起きないでしょ?」
「はい♪」
シータの満面の笑顔いただきました。
「マスター、私たちの不確定ガチャオーブもマスターに開けてもらうよ」
そして、条件の同じ他の皆も、カナタに不確定ガチャオーブを渡し委ねることにした。
「そうだね、僕が代理で開けるけど、これは皆のガチャオーブだからね。
まずはシータの3個目!」
UR魔法 爆裂煉獄焔
火炎系範囲攻撃魔法
超級魔法の一つ
「え? ダブり? 嘘だろ超級魔法が?
でも良かった。
シータのガチャオーブから超級魔法が出たぞ!」
同じ超級魔法が2度、しかも連続で出るとは有り得ない確率だった。
今度の超級魔法はカナタの魔法としてしっかり残り、これはガチャオーブ化で取り出すことが可能だった。
「これはシータのだからガチャオーブ化して渡すね」
シータはカナタからガチャオーブを両手で受け取ると、胸に抱いてその有難みを噛みしめ、そしてその両手をカナタの方に突き出してきた。
「これはマスターが使って。
シータは、確かに超級魔法を手に入れたわ」
その笑顔にカナタはやられてしまうのだった。
カナタは自分の不確定ガチャオーブを全て開けた後、皆に配ったガチャオーブを開けるように促した。
最初はニクだ。
「はい。マスター」
ニクは躊躇することなく不確定ガチャオーブを3つとも同時に開けた。
それはガチャオーブを開けるワクワク感とか期待感とかいった感情の無い只の作業だった。
「あっ」
思わずシータが小さく叫んだが、もう後の祭りだった。
Nアイテム 赤い玉
ハズレの定番
とある場所でティッシュと交換してもらえるらしい
URアイテム キューブその一
遺跡から出土すると言われている謎のキューブ
使い道が判明していないため珍品の置物として扱われることが多い
Nアイテム 石の板
見た目がそこそこ良い石の板
床などに敷く建材として使われる
「ああ、もったいない!」
溜めもなくガチャオーブを開けたニクにシータが非難の声を上げた。
シータはガチャオーブのような賭博性の高い行為に目が無いのだ。
「α姉さま、もっとこう間を開けて勿体ぶりながら開けるのです。
それがガチャオーブの醍醐味なのです」
「まだ20個以上開けるのだから時間の無駄。
それよりキューブその一が出た。
これで愛砢人形開発史をマスターに伝えられる」
ニヤリと笑うニクにカナタの背筋が凍った。
それって滅茶苦茶長い話だったはずでは?
「それこそ時間が勿体ないから!」
思わずシータも突っ込む。
「私がお手本を見せてあげる」
次はシータが開けるようだ。
「行くわよ! 1個目!」
URアイテム 聖剣ストームスレイブ
嵐をも切り裂き従わせることが出来るとの云われのある剣
勇者が持つべき剣
「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
聖剣よ! せ・い・け・ん」
なんとシータは1個目で聖剣を引き当てた。
だが、その聖剣はカナタも持っていてインベントリに死蔵しているやつだ。
「それ僕も持ってるやつだ。
聖剣って同じのが二本もあるんだね」
カナタがそう言うとシータがぐるりと首を巡らせてカナタの方を見つめた。
カナタが無言で頷くとシータはガックリと肩を落とした。
「えー。ダブり? ないわー」
まさかの聖剣のダブりとはシータのプライドが許さなかった。
「よし、気持ちを切り替えて2個目行くわよ!」
UR魔法 爆裂煉獄焔
火炎系範囲攻撃魔法
超級魔法の一つ
「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
超級魔法━━━━!!」
どうやらシータは殊の外引きが良いようだ。
そこには幸運値も女神の加護の影響もないはずなのだが、シータはとんでもない結果を出していた。
「あ……」
だが、シータは突然我に返ると酷く落ちこんだ。
「マスター、ごめんなさい。
せっかく超級魔法を手に入れたのに愛砢人形は魔法もスキルも覚えられないのでした……」
実は愛砢人形は魔法もスキルも覚えることが出来なかった。
それは愛砢人形という疑似生命体の宿命だった。
そのため、彼女たちは戦うための兵器を搭載しているのだ。
つまり、このガチャの結果は……。
「折角の超級魔法を失いました」
シータのステータス上には大当たりの超級魔法は反映されていなかった。
ガチャオーブを開けて、その中身が魔法やスキルだった場合、開けた本人のステータスにその場でそれらの魔法やスキルが反映される。
だが、その開けた本人が愛砢人形の場合、魔法やスキルを覚えられないため、超級魔法が失われてしまったのだ。
「マスター、不確定ガチャオーブは、マスターが開けないと無駄になります」
悲しそうにシータはそう言うと最後のガチャオーブをカナタに手渡した。
カナタはどう声をかければ良いのか悩んだが、あるアイデアを思い付いた。
「じゃあ、シータにはアイテムガチャを開けるのを手伝ってもらうよ。
アイテムなら取得できないなんてことは起きないでしょ?」
「はい♪」
シータの満面の笑顔いただきました。
「マスター、私たちの不確定ガチャオーブもマスターに開けてもらうよ」
そして、条件の同じ他の皆も、カナタに不確定ガチャオーブを渡し委ねることにした。
「そうだね、僕が代理で開けるけど、これは皆のガチャオーブだからね。
まずはシータの3個目!」
UR魔法 爆裂煉獄焔
火炎系範囲攻撃魔法
超級魔法の一つ
「え? ダブり? 嘘だろ超級魔法が?
でも良かった。
シータのガチャオーブから超級魔法が出たぞ!」
同じ超級魔法が2度、しかも連続で出るとは有り得ない確率だった。
今度の超級魔法はカナタの魔法としてしっかり残り、これはガチャオーブ化で取り出すことが可能だった。
「これはシータのだからガチャオーブ化して渡すね」
シータはカナタからガチャオーブを両手で受け取ると、胸に抱いてその有難みを噛みしめ、そしてその両手をカナタの方に突き出してきた。
「これはマスターが使って。
シータは、確かに超級魔法を手に入れたわ」
その笑顔にカナタはやられてしまうのだった。
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