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一章 聖女さん、追放されたので冒険者を始めます。
32 聖女さん達、戦闘終了
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「そういやアンナは何体倒した?」
地上に向かって高度を下げながらステラがそう聞いて来る。
「あー確か九体かな。一体シルヴィの方行っちゃったし」
「俺も……って事はシルヴィ、アイツら守りながら二体倒してんのか。すげえな……もっと自信持てばいいのに」
「本当にね」
でもまあこうやってうまく行く事が増えていったら、少しずつでも前向きになれるんじゃないかって思う。
そうだといいな、うん。
と、そんなやり取りを交わしながら着陸。
私達はシルヴィ達の元へと歩み寄る。
「アンナさん! ステラさん! お疲れ様です! 怪我無いですか?」
「全然大丈夫」
「アンナがちょっと酔っただけだな」
「ちょっと態々言わなくてもいいじゃん」
「ははは、ごめんごめん」
そう言って笑うステラを肘で小突く。
そんな私達にシルヴィは言う。
「お二人共、凄い動きでしたね。かっこよかったです」
「え? そう? ……ありがと」
あ、改めて面と向かって言われると照れちゃうね……少なくとも私は。
「お、おう……ありがとな」
ステラは嬉しさ半分微妙さ半分といった感じ。
まあまた女の子っぽさとかの事を考えているんじゃないかな。
でも嬉しそうではあるんだよね……ワイルドとか、なんとなく男っぽい表現使わなければ。
実際結構ノリノリで空飛んでた感じするし、そういう自分を嫌いではないんだと思う。
だから何か同時に相いれない二つの感情が湧いてきているような感じで。
うーん……まあ、ダブルスタンダードだね、うん。
……自分以外の乙女心難しいわ。
そしてステラが話題を切り替えるように言う。
「にしてもシルヴィも凄かったな」
「そうだよ。シルヴィ含めて誰も怪我してないんだよね? 凄いよそれって」
「今回はなんとかうまく行きました」
えへへと照れくさそうに笑うシルヴィ。
そこからはあまり自分を卑下するような感情は感じられない。
……ちょっとは自信持ってくれたのかな?
……もって良いよ、やってる事マジで凄い事なんだから。
私もそう思うし……後ろの皆様方もそう思っている筈だ。
「そ、そろそろ良いかな? き、キミ達は何者なんだ……?」
ハーレムパーティ-の戦士さんが代表して私達にそう聞いてきて……だけどすぐに頭を下げる。
「あ。いや、その前に言うことがあったね。ありがとう、おかげで助かった。正直恥ずかしい話だけど……俺達が戦っていたら9割9分全滅してた。俺達はキミらを保護しに来た立場なのに……本当に助かった」
「「「ありがとうございました!」」」
ハーレムパーティ-の皆さんに頭を下げられた。
「えーっと、頭上げてください」
流石に必要無かったとはいえ助けに来てくれた人達に頭下げられてるのはなんかこう……悪い気がする。
だけどそれでもしばらくは頭を下げていた皆様方。
……律儀だ。
悪い人達じゃ無さそうだよね間違いなく。
そう考えるとちょっとした達成感もある。
守られてんのにアホみたいな対応してきた馬鹿の下に居た後だから尚更。
そしてやがてゆっくりと頭を上げた皆様方を代表して、改めて戦士さんが聞いてくる。
「それで……その、キミ達は一体……さっき何十万何百万の人守ってきたみたいな事を言ってたけど」
「そうだね……」
その問いに対して隠すような答は無いから、ストレートに正直に答える事にした。
「私達三人とも、この前まで隣国で聖女をやってたんだ」
「……え?」
信用して貰えるかは分からないけども。
地上に向かって高度を下げながらステラがそう聞いて来る。
「あー確か九体かな。一体シルヴィの方行っちゃったし」
「俺も……って事はシルヴィ、アイツら守りながら二体倒してんのか。すげえな……もっと自信持てばいいのに」
「本当にね」
でもまあこうやってうまく行く事が増えていったら、少しずつでも前向きになれるんじゃないかって思う。
そうだといいな、うん。
と、そんなやり取りを交わしながら着陸。
私達はシルヴィ達の元へと歩み寄る。
「アンナさん! ステラさん! お疲れ様です! 怪我無いですか?」
「全然大丈夫」
「アンナがちょっと酔っただけだな」
「ちょっと態々言わなくてもいいじゃん」
「ははは、ごめんごめん」
そう言って笑うステラを肘で小突く。
そんな私達にシルヴィは言う。
「お二人共、凄い動きでしたね。かっこよかったです」
「え? そう? ……ありがと」
あ、改めて面と向かって言われると照れちゃうね……少なくとも私は。
「お、おう……ありがとな」
ステラは嬉しさ半分微妙さ半分といった感じ。
まあまた女の子っぽさとかの事を考えているんじゃないかな。
でも嬉しそうではあるんだよね……ワイルドとか、なんとなく男っぽい表現使わなければ。
実際結構ノリノリで空飛んでた感じするし、そういう自分を嫌いではないんだと思う。
だから何か同時に相いれない二つの感情が湧いてきているような感じで。
うーん……まあ、ダブルスタンダードだね、うん。
……自分以外の乙女心難しいわ。
そしてステラが話題を切り替えるように言う。
「にしてもシルヴィも凄かったな」
「そうだよ。シルヴィ含めて誰も怪我してないんだよね? 凄いよそれって」
「今回はなんとかうまく行きました」
えへへと照れくさそうに笑うシルヴィ。
そこからはあまり自分を卑下するような感情は感じられない。
……ちょっとは自信持ってくれたのかな?
……もって良いよ、やってる事マジで凄い事なんだから。
私もそう思うし……後ろの皆様方もそう思っている筈だ。
「そ、そろそろ良いかな? き、キミ達は何者なんだ……?」
ハーレムパーティ-の戦士さんが代表して私達にそう聞いてきて……だけどすぐに頭を下げる。
「あ。いや、その前に言うことがあったね。ありがとう、おかげで助かった。正直恥ずかしい話だけど……俺達が戦っていたら9割9分全滅してた。俺達はキミらを保護しに来た立場なのに……本当に助かった」
「「「ありがとうございました!」」」
ハーレムパーティ-の皆さんに頭を下げられた。
「えーっと、頭上げてください」
流石に必要無かったとはいえ助けに来てくれた人達に頭下げられてるのはなんかこう……悪い気がする。
だけどそれでもしばらくは頭を下げていた皆様方。
……律儀だ。
悪い人達じゃ無さそうだよね間違いなく。
そう考えるとちょっとした達成感もある。
守られてんのにアホみたいな対応してきた馬鹿の下に居た後だから尚更。
そしてやがてゆっくりと頭を上げた皆様方を代表して、改めて戦士さんが聞いてくる。
「それで……その、キミ達は一体……さっき何十万何百万の人守ってきたみたいな事を言ってたけど」
「そうだね……」
その問いに対して隠すような答は無いから、ストレートに正直に答える事にした。
「私達三人とも、この前まで隣国で聖女をやってたんだ」
「……え?」
信用して貰えるかは分からないけども。
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