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一章 聖女さん、追放されたので冒険者を始めます。
63 聖女さん達、夕食作り
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その後シズクから聞いた話だと、シズクは聖属性の魔術以外だと水属性の魔術を使えるらしい。
うん、完全に被り無しだね。
火、風、雷、水。
なんかそういう面でも凄いバランスが取れた感じがするよ。
……さて、そんな自己紹介のような事を終えた私達は、各々雑談しながら時間を潰し夕食作りへ。
一応建前上私の家の結界を強化する為に来てもらった訳で、私が料理を振る舞うべきなんだと思うんだけど。
「よし、やるか!」
「「「おー!」」」
ステラの号令と共になんか皆で作る事になってた。
いや、まあ皆でわちゃわちゃやるのも面白いと思うし、皆がそれで良いなら良いと思うんだけどね。
「じゃあボクは味見係やるっすよ」
「味見なら私達に任せてください」
違ったわ、二人だわ作るの。
「よし、じゃあ出番が来たら呼ぶから!」
「はーい。じゃあいつでも呼んでください!」
「了解っす! とりあえずボクさっき借りた本読んでるんで!」
そう言って二人はリビングへと戻っていく。
「まあ四人でやるのはちょっと手持無沙汰感でるから、これで良いか」
「別にステラも休んでていいよ。お客さんなんだから」
「いや、まあ料理は得意なつもりだし。俺も楽しくてやってるところがあるから。まあどうしてもってなら下がるけど」
「いや、いいよ。じゃあ取り掛かりますか」
言いながら役割分担しつつ調理を始める訳だけど……まあステラの手際が良い訳で。
「そういえばステラは厨房とか手伝ってるの?」
流石に気になって聞いてみた。
「いや、俺は店回してるだけだよ。まだ俺も新入りだし、皆店長の味を求めてきてる訳だからさ。まあその内何か手伝えたらとは思うんだけどよ」
「てことは趣味?」
「趣味。ちょっとは女の子らしい事をやろうかなって始めたら、まあ普通にハマって。まあ食べさせる相手とかは居なかったんだけど」
食べさせる相手がいない。
その話が少し気になったけど、それはスルーする事にした。
それがどんな話であろうとあまりいい話じゃないと思うし、触れずに済むならそういう事は触れない方がいい。
前向きに行こうよ。
「じゃあ不定期に作って貰おうかな」
「いいのか? 食べる前からそんな事言って。嫌って言っても作りに来るぞ」
「でも美味しいんでしょ?」
「少なくとも店長と女将さんは美味しいって言ってくれた」
「じゃあ何の問題も無いよ」
「そっか。じゃあまた不定期にこういう集まりやろうな。今の所、店長や女将さん意外だと皆位にしか作る相手いないし。今のところな」
うん、今のところ。
正直ステラはこう……普通に男寄ってきそうなんだよね。
なんというか、絶対「俺だけはコイツが可愛い事知ってるんだぜ」って男が大量に湧くタイプだもん。
だから気が付けば彼氏とか作っている可能性が……とは思ったけどなんか心配だ。
出会ってまだあまり時間は経ってないけど、ステラ絶対チョロいからね……悪い男に捕まりそうな気もする。
うん……私が守らないと。
なんか普通に心配だよ。
「ん? どうしたぼーっとして。あーうん、まあ俺にはそういう相手とかできねえよな」
「いや、それは無い。自信もってよ」
「そ、そうか……」
うん、そうだよ。
でもガードは固めて欲しい。
マジで頼むから。
とまあその手の話はそこまでで。
「そういえばお店に帰った時大丈夫だった?」
「大丈夫って何が」
「ほら、明らかに何かあった感じな服装で帰った訳でしょ?」
その辺りも一応聞いておきたかったので聞いておく事にした。
「そうだな。まあ普通に心配されたよ。元々止められてたのを半ば無理矢理飛び出したみたいな感じだったし尚更」
「……私個人的には一緒に仕事していきたいんだけどさ、大丈夫? なんかこれからも心配掛けそうで」
私がそう問いかけるとステラは言う。
「まあ今回のはイレギュラーだろ。今日黒装束の連中と遭遇したようなとんでもねえイレギュラーが起きなきゃ、基本心配掛けるような事はねえと思うんだ。シズクも入ったし無敵だよ。さっき強化魔術掛けて貰って思ったけど……マジで誰にも負ける気がしなかった」
「確かに」
「まあお前らとなら大丈夫だよ……例えイレギュラーが起きてもな」
「そうだね」
その言葉に私も同意する。
私達ならもう大丈夫だろうって思える。
例えまたイレギュラーが起きたとしても。
うん、完全に被り無しだね。
火、風、雷、水。
なんかそういう面でも凄いバランスが取れた感じがするよ。
……さて、そんな自己紹介のような事を終えた私達は、各々雑談しながら時間を潰し夕食作りへ。
一応建前上私の家の結界を強化する為に来てもらった訳で、私が料理を振る舞うべきなんだと思うんだけど。
「よし、やるか!」
「「「おー!」」」
ステラの号令と共になんか皆で作る事になってた。
いや、まあ皆でわちゃわちゃやるのも面白いと思うし、皆がそれで良いなら良いと思うんだけどね。
「じゃあボクは味見係やるっすよ」
「味見なら私達に任せてください」
違ったわ、二人だわ作るの。
「よし、じゃあ出番が来たら呼ぶから!」
「はーい。じゃあいつでも呼んでください!」
「了解っす! とりあえずボクさっき借りた本読んでるんで!」
そう言って二人はリビングへと戻っていく。
「まあ四人でやるのはちょっと手持無沙汰感でるから、これで良いか」
「別にステラも休んでていいよ。お客さんなんだから」
「いや、まあ料理は得意なつもりだし。俺も楽しくてやってるところがあるから。まあどうしてもってなら下がるけど」
「いや、いいよ。じゃあ取り掛かりますか」
言いながら役割分担しつつ調理を始める訳だけど……まあステラの手際が良い訳で。
「そういえばステラは厨房とか手伝ってるの?」
流石に気になって聞いてみた。
「いや、俺は店回してるだけだよ。まだ俺も新入りだし、皆店長の味を求めてきてる訳だからさ。まあその内何か手伝えたらとは思うんだけどよ」
「てことは趣味?」
「趣味。ちょっとは女の子らしい事をやろうかなって始めたら、まあ普通にハマって。まあ食べさせる相手とかは居なかったんだけど」
食べさせる相手がいない。
その話が少し気になったけど、それはスルーする事にした。
それがどんな話であろうとあまりいい話じゃないと思うし、触れずに済むならそういう事は触れない方がいい。
前向きに行こうよ。
「じゃあ不定期に作って貰おうかな」
「いいのか? 食べる前からそんな事言って。嫌って言っても作りに来るぞ」
「でも美味しいんでしょ?」
「少なくとも店長と女将さんは美味しいって言ってくれた」
「じゃあ何の問題も無いよ」
「そっか。じゃあまた不定期にこういう集まりやろうな。今の所、店長や女将さん意外だと皆位にしか作る相手いないし。今のところな」
うん、今のところ。
正直ステラはこう……普通に男寄ってきそうなんだよね。
なんというか、絶対「俺だけはコイツが可愛い事知ってるんだぜ」って男が大量に湧くタイプだもん。
だから気が付けば彼氏とか作っている可能性が……とは思ったけどなんか心配だ。
出会ってまだあまり時間は経ってないけど、ステラ絶対チョロいからね……悪い男に捕まりそうな気もする。
うん……私が守らないと。
なんか普通に心配だよ。
「ん? どうしたぼーっとして。あーうん、まあ俺にはそういう相手とかできねえよな」
「いや、それは無い。自信もってよ」
「そ、そうか……」
うん、そうだよ。
でもガードは固めて欲しい。
マジで頼むから。
とまあその手の話はそこまでで。
「そういえばお店に帰った時大丈夫だった?」
「大丈夫って何が」
「ほら、明らかに何かあった感じな服装で帰った訳でしょ?」
その辺りも一応聞いておきたかったので聞いておく事にした。
「そうだな。まあ普通に心配されたよ。元々止められてたのを半ば無理矢理飛び出したみたいな感じだったし尚更」
「……私個人的には一緒に仕事していきたいんだけどさ、大丈夫? なんかこれからも心配掛けそうで」
私がそう問いかけるとステラは言う。
「まあ今回のはイレギュラーだろ。今日黒装束の連中と遭遇したようなとんでもねえイレギュラーが起きなきゃ、基本心配掛けるような事はねえと思うんだ。シズクも入ったし無敵だよ。さっき強化魔術掛けて貰って思ったけど……マジで誰にも負ける気がしなかった」
「確かに」
「まあお前らとなら大丈夫だよ……例えイレギュラーが起きてもな」
「そうだね」
その言葉に私も同意する。
私達ならもう大丈夫だろうって思える。
例えまたイレギュラーが起きたとしても。
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