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二章 聖女さん、新しい日常を謳歌します。
1 聖女さん達、セッション
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あれから私達はシズクに案内されて、色々とこの王都を巡り歩いていた。
此処で生きていくのに覚えておくと便利な施設やさっき話に出ていた貸しスタジオだったりと、私達より一足早く追放されて此処に流れてきて、驚くほど此処での生活に染まっているシズクがこれまで見てきた場所を色々と。
お昼ご飯に良い感じのお店も教えて貰えたし、のびのびと凄く楽しい一日だと思う。
そんな中で昼過ぎに私達が訪れたのが、楽器屋さんだった。
「へぇ、結構充実してるじゃねえか」
「まあこの辺りだと一番大きいお店っすからね。楽器を見ようって思ったら此処に連れてくるべきだろうなーって」
確かに凄い色々置いてあってびっくりする。
入門者向けの安価の楽器からエグい値段の高級な奴まで揃ってるよ。
「とはいえ冷静に考えてドラム買っても置いとく所どうしようかな」
「ああ、一応そういうスペースも結構安価で借りられるらしいっすよ」
「いや、ステラが良かったらだけど私んち置いておけば? 空いてる部屋あるし、なんなら防音とか気にする必要のない所だからそこで触れるし」
「確かに周りに家も無いですし、そもそも私達の結界で結構防音性確保できてますからね」
「成程。でもお前はそれで良いのかよ」
「私は別に良いよ」
寧ろ遊びに来てもらえる口実にもなるから大歓迎って感じかな、うん。
「じゃあ楽器揃ったらアンナさんちでセッションしましょうよ」
「よし、そうしよう」
うん、なんというか……すっごい静かだった実家が凄い賑やかになるね。
と、そこでステラが置いてあったドラムセットに目を付ける。
「ん? これ触ってみても良いのか」
どうもご自由に体験してください的な、そういう風な意図で置いてあるドラムセットらしい。
というかそういう体験用の楽器も一杯あるね……まずは実際に触れて興味を持ってくださいって事なのかな。
「ちょっとやってみてよステラ」
「え、此処でか……おう、まあいいけど」
そう言ってステラが着席。
そしてそのまま軽快に、そして力強くドラムを叩いていく。
か、格好いい。
すっごい様になってる……。
そしてある程度叩き終えた所で打ち止め。
「ふぅ。どうだ? あんまりうまくねえかもしれねえけど、一応形にはなってたかな?」
その問いに私達は拍手で返す。
「凄いよステラ」
「なんかもうプロのそれでしたよね」
「もっと胸張って良いっすよ」
「そ、そうか……ありがと」
照れるようにステラはそう言う。
いやほんと、シルヴィの言う通りプロみたいだったよ。
と、ステラの事を三人で賞賛していた所でステラが言う。
「そ、そうだ。折角だから三人もやってみたらどうだ? というか皆で一回合わせてみねえ?」
「あ、いいねそれ」
中々に名案だった。
「確かに良い案ですけど、皆さん共通してやれる曲とかありますかね?」
「そうっすね……皆が知ってそうな曲は……」
と、そんな訳で約1分間の協議の末、世界的に流行っているバンドの去年出た曲で決定。
それなら全員楽譜とかを確認しなくても行けるとの事。
そんな訳でスタンバイ。
キーボート、シルヴィ。
ドラム、ステラ。
ベース、シズク。
そしてギター私である。
ボーカルは一旦保留で。
さあ、セッション開始!
此処で生きていくのに覚えておくと便利な施設やさっき話に出ていた貸しスタジオだったりと、私達より一足早く追放されて此処に流れてきて、驚くほど此処での生活に染まっているシズクがこれまで見てきた場所を色々と。
お昼ご飯に良い感じのお店も教えて貰えたし、のびのびと凄く楽しい一日だと思う。
そんな中で昼過ぎに私達が訪れたのが、楽器屋さんだった。
「へぇ、結構充実してるじゃねえか」
「まあこの辺りだと一番大きいお店っすからね。楽器を見ようって思ったら此処に連れてくるべきだろうなーって」
確かに凄い色々置いてあってびっくりする。
入門者向けの安価の楽器からエグい値段の高級な奴まで揃ってるよ。
「とはいえ冷静に考えてドラム買っても置いとく所どうしようかな」
「ああ、一応そういうスペースも結構安価で借りられるらしいっすよ」
「いや、ステラが良かったらだけど私んち置いておけば? 空いてる部屋あるし、なんなら防音とか気にする必要のない所だからそこで触れるし」
「確かに周りに家も無いですし、そもそも私達の結界で結構防音性確保できてますからね」
「成程。でもお前はそれで良いのかよ」
「私は別に良いよ」
寧ろ遊びに来てもらえる口実にもなるから大歓迎って感じかな、うん。
「じゃあ楽器揃ったらアンナさんちでセッションしましょうよ」
「よし、そうしよう」
うん、なんというか……すっごい静かだった実家が凄い賑やかになるね。
と、そこでステラが置いてあったドラムセットに目を付ける。
「ん? これ触ってみても良いのか」
どうもご自由に体験してください的な、そういう風な意図で置いてあるドラムセットらしい。
というかそういう体験用の楽器も一杯あるね……まずは実際に触れて興味を持ってくださいって事なのかな。
「ちょっとやってみてよステラ」
「え、此処でか……おう、まあいいけど」
そう言ってステラが着席。
そしてそのまま軽快に、そして力強くドラムを叩いていく。
か、格好いい。
すっごい様になってる……。
そしてある程度叩き終えた所で打ち止め。
「ふぅ。どうだ? あんまりうまくねえかもしれねえけど、一応形にはなってたかな?」
その問いに私達は拍手で返す。
「凄いよステラ」
「なんかもうプロのそれでしたよね」
「もっと胸張って良いっすよ」
「そ、そうか……ありがと」
照れるようにステラはそう言う。
いやほんと、シルヴィの言う通りプロみたいだったよ。
と、ステラの事を三人で賞賛していた所でステラが言う。
「そ、そうだ。折角だから三人もやってみたらどうだ? というか皆で一回合わせてみねえ?」
「あ、いいねそれ」
中々に名案だった。
「確かに良い案ですけど、皆さん共通してやれる曲とかありますかね?」
「そうっすね……皆が知ってそうな曲は……」
と、そんな訳で約1分間の協議の末、世界的に流行っているバンドの去年出た曲で決定。
それなら全員楽譜とかを確認しなくても行けるとの事。
そんな訳でスタンバイ。
キーボート、シルヴィ。
ドラム、ステラ。
ベース、シズク。
そしてギター私である。
ボーカルは一旦保留で。
さあ、セッション開始!
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