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三章 聖女さん、冒険者やります
3 ギルドの部長、滅茶苦茶頑張ってる
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その後、部長さんがハーレムパーティーさん達をうまく慰めて事なきを得たけど……うん、申し訳ない色々と。
あの人達ちゃんと強いしね。
私達が何か言ってもかえって自信を無くしそうだけど、なんというか……強く生きて欲しいよ。
……で、ハーレムパーティーさん達と別れた後。
「で、改めてよく来たな」
「どうも。先日は色々助かったよ」
「……さて、なんの事やら」
そう言った後、部長さんは言う。
「一応此処ではあの一件の話は無しで頼むわ。ほら、そういう話になると、事と場合によっては俺が終わる」
「確かに大問題だよなぁ、そうなったら」
「肝に銘じておきます」
「つーわけで、そういう話がしたかったら事務所まで来るか連絡入れるかしてくれ。そっちで対応する」
「了解。分かったよ」
で、此処からは今日の仕事の話。
「で、今日お前らが此処に来たって事は何か依頼を受けに来たんだよな」
「そうっすね。しっかり依頼熟して脱もやし生活っす!」
「……帰りバックヤードの休憩室に頂き物のお菓子あるから持ってけ」
「あ、ほんとっすか。助かるっす!」
「助かるってお菓子貰った時の反応じゃねえよ……」
そう言ってため息を吐いた部長さんはシズクを除いた私達三人に頭を下げる。
「コイツの事、どうかよろしく頼む」
保護者かな?
「……さてと、一応聞いとくけど依頼の受け方とか諸々の事は分かってるな? お前らAランクとはいえ来るの二回目の駆け出しなのは間違いねえんだし、分からない事が有ったらなんでも聞けよ」
「ああ、大丈夫。というか仮に有ってもシズクに聞くから」
「皆さんの後には現役の受付嬢が付いてるっすからね」
「謹慎中ですけどね」
「現役って言って良いか微妙なラインじゃねえか?」
「それは言わないお約束っすよシルヴィさん、ステラさん」
「まあそうだな。なんか分からねえ事があったらシズクに聞いてみてくれ。そんじゃ俺はこれで」
「ん? どっか行くんすか?」
「煙草休憩。ほんと色々あって忙しくてよ、ニコチン入れねえと死ぬ」
……ほんと、色々手伝って貰う形になって申し訳ないよ。
現状私達がそうしたサポートに対して返せる事みたいなのは何もないんだけど、事が落ち着いたら何かしらのお礼はしたいよね。
……とりあえず今は私達に構っている時間が有ったら、死なないようにニコチン摂取していて欲しい。
……まあニコチン摂取し続けた方が肺がんのリスクが高くなって死にやすくなると思うんだけども。
と、そんな風に部長さんが煙草休憩に向かおうとした時だった。
「すみません、部長。本部からお電話が入ってます」
そう言ってカウンターの先から出てきたのは、受付嬢のアリアさん。
「え、タイミング悪ぅ……なんだろ?」
「開口一番に出た相手が部長だと勘違いして、てめえ舐めてんのかボケェ! 殺されてぇのか! と」
「えぇ……」
「そのあと電話に出たのが部長じゃない事に気付いてからは少し穏やかになりましたけど、向こうの感情を要約すると、おめーの首なんか簡単に切れんだからな! アホが! ボケ! カス! 死ね! って感じでした」
「それ本当にお偉いさんの言葉要約してんだよな? お前の思ってる事要約してねえよな?」
「流石にそれはもうネタで済まされないでしょう。いい加減マコっちゃん達引き連れてシバきに行っても良いですか?」
「いや、それは……それは俺がうまい事やるから勘弁してくれねえかなぁ?」
あ、アリアさんもそっち側の人か。
……多分違うんだろうけど、フロント企業感が凄いよここ。
「つーかあの人らも、俺以外に怒鳴るのはマズいだろ、アリアじゃなきゃ泣いてるぞ……で、何そんなキレてんのお偉いさんは」
「部長が私達のタイムカードを定時で切らせてない事にキレてるみたいです」
「そこぉ!? あーもう分かった。とりあえず電話出てくる。煙草なんか擦ってる場合じゃねえ」
「そろそろウチのフロント企業に此処買収させません?」
「それやったら、俺此処で働いてる意味ねえだろ……」
そう言って深々と溜息を吐いた後、部長さんはこちらを見て言う。
「とりあえず良い依頼見つかると良いな。検討を祈るよ」
「う、うん」
「ぶ、部長も頑張ってください。検討を祈るっす」
「大丈夫、お前らの残業代は守ってみせる」
……部長さんが疲れてるの、本当に私達の件の所為かなぁ?
なんか違う気がするんだけど。
とにかく……グッドラック。
あの人達ちゃんと強いしね。
私達が何か言ってもかえって自信を無くしそうだけど、なんというか……強く生きて欲しいよ。
……で、ハーレムパーティーさん達と別れた後。
「で、改めてよく来たな」
「どうも。先日は色々助かったよ」
「……さて、なんの事やら」
そう言った後、部長さんは言う。
「一応此処ではあの一件の話は無しで頼むわ。ほら、そういう話になると、事と場合によっては俺が終わる」
「確かに大問題だよなぁ、そうなったら」
「肝に銘じておきます」
「つーわけで、そういう話がしたかったら事務所まで来るか連絡入れるかしてくれ。そっちで対応する」
「了解。分かったよ」
で、此処からは今日の仕事の話。
「で、今日お前らが此処に来たって事は何か依頼を受けに来たんだよな」
「そうっすね。しっかり依頼熟して脱もやし生活っす!」
「……帰りバックヤードの休憩室に頂き物のお菓子あるから持ってけ」
「あ、ほんとっすか。助かるっす!」
「助かるってお菓子貰った時の反応じゃねえよ……」
そう言ってため息を吐いた部長さんはシズクを除いた私達三人に頭を下げる。
「コイツの事、どうかよろしく頼む」
保護者かな?
「……さてと、一応聞いとくけど依頼の受け方とか諸々の事は分かってるな? お前らAランクとはいえ来るの二回目の駆け出しなのは間違いねえんだし、分からない事が有ったらなんでも聞けよ」
「ああ、大丈夫。というか仮に有ってもシズクに聞くから」
「皆さんの後には現役の受付嬢が付いてるっすからね」
「謹慎中ですけどね」
「現役って言って良いか微妙なラインじゃねえか?」
「それは言わないお約束っすよシルヴィさん、ステラさん」
「まあそうだな。なんか分からねえ事があったらシズクに聞いてみてくれ。そんじゃ俺はこれで」
「ん? どっか行くんすか?」
「煙草休憩。ほんと色々あって忙しくてよ、ニコチン入れねえと死ぬ」
……ほんと、色々手伝って貰う形になって申し訳ないよ。
現状私達がそうしたサポートに対して返せる事みたいなのは何もないんだけど、事が落ち着いたら何かしらのお礼はしたいよね。
……とりあえず今は私達に構っている時間が有ったら、死なないようにニコチン摂取していて欲しい。
……まあニコチン摂取し続けた方が肺がんのリスクが高くなって死にやすくなると思うんだけども。
と、そんな風に部長さんが煙草休憩に向かおうとした時だった。
「すみません、部長。本部からお電話が入ってます」
そう言ってカウンターの先から出てきたのは、受付嬢のアリアさん。
「え、タイミング悪ぅ……なんだろ?」
「開口一番に出た相手が部長だと勘違いして、てめえ舐めてんのかボケェ! 殺されてぇのか! と」
「えぇ……」
「そのあと電話に出たのが部長じゃない事に気付いてからは少し穏やかになりましたけど、向こうの感情を要約すると、おめーの首なんか簡単に切れんだからな! アホが! ボケ! カス! 死ね! って感じでした」
「それ本当にお偉いさんの言葉要約してんだよな? お前の思ってる事要約してねえよな?」
「流石にそれはもうネタで済まされないでしょう。いい加減マコっちゃん達引き連れてシバきに行っても良いですか?」
「いや、それは……それは俺がうまい事やるから勘弁してくれねえかなぁ?」
あ、アリアさんもそっち側の人か。
……多分違うんだろうけど、フロント企業感が凄いよここ。
「つーかあの人らも、俺以外に怒鳴るのはマズいだろ、アリアじゃなきゃ泣いてるぞ……で、何そんなキレてんのお偉いさんは」
「部長が私達のタイムカードを定時で切らせてない事にキレてるみたいです」
「そこぉ!? あーもう分かった。とりあえず電話出てくる。煙草なんか擦ってる場合じゃねえ」
「そろそろウチのフロント企業に此処買収させません?」
「それやったら、俺此処で働いてる意味ねえだろ……」
そう言って深々と溜息を吐いた後、部長さんはこちらを見て言う。
「とりあえず良い依頼見つかると良いな。検討を祈るよ」
「う、うん」
「ぶ、部長も頑張ってください。検討を祈るっす」
「大丈夫、お前らの残業代は守ってみせる」
……部長さんが疲れてるの、本当に私達の件の所為かなぁ?
なんか違う気がするんだけど。
とにかく……グッドラック。
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