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三章 聖女さん、冒険者やります
8 聖女さん達、見えたァッ!
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なんかこう、うっすらと長い髪の女の人が隅の方に居るよ。
……いるいるいるいるはっきり居るよ!
「す、すすすすステラ、ステラァッ!」
「そ、そそそそそその反応はお前も見えるな!? 良かった俺一人じゃ無かったァ!」
ガクガクに震えながらそう言うステラの言葉に全力で頷く。
良かったァ! ほんと良かったァ!
いやいや状況何も好転してないけどね!
「おーい二人共何してるんすか?」
「早く来ないと置いてきますよー」
「いやいやいや2人共ストップストップ!」
「居るんだって居るんだって!」
「いる? 何がっすか?」
「魔物ですか? 見た感じ何もいなさそうですけど」
ふ、二人は見えてない!?
いや、遠いだけかな? そんな感じかな……っていうかよく見たら二人の前にもいるいるなんか居るってぇ!
「ふ、二人共! 前! 前ェッ!」
「いるぞなんかオッサンの霊が!」
私達の叫びに対し、二人は顔を会わせた後首を傾げる。
「いやいやなんもいないっすよ」
「さっき自分達で非科学的だのなんだの言ってたのに何言ってるんですか」
「驚かすにしても雑っすよ」
「ふざけてないで早く行きましょう」
そう言って二人は踵を返して先に進んでしまう。
「あ、おいおいちょっと!」
「待ってよぉ!」
ひとまず怖いけど……滅茶苦茶怖いけど二人を追いかけようとする。
……したんだけど。
「……ッ!?」
さっきシルヴィ達の方にいたオッサンが……ブリッジの体勢でカサカサと凄い勢いで迫ってきた。
「「うわああああああああああああッ!?」」
凄い声を上げながら、私達はサイドステップで距離を取る。
なになになになにヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいってぇッ!
「あ、おいアンナ、あっちの奴も来たぞ!」
「ひッ……!」
最初に見つけた女の人の霊も、クラウチングスタートでこちらに向かってきたァ!
「ど、どうするステラ!」
「と、とりあえずアイツら追おう! つーか俺達がこんだけガチな悲鳴上げてんのに、なんでそのまま行っちまうんだよぉ!」
言いながら、飛びかかってきたおっさんと女の人をかわして二人を追いかける。
二人共滅茶苦茶急ぎ足で移動したのか姿が見えない。
「うわ、後ろから! 後ろから追ってきてる!」
「走れ走れ走れ走れ!」
私達は全力で屋敷の中を疾走。
大きな扉を勢いよく開いて、すぐさま閉じる。
「シルヴィ達は……い、いねえなどこ行った!」
「ねぇステラ! これ扉閉めたら入って来ないかなぁ! どうかなぁ!? すり抜けて来たりしないかなぁ!」
「わっかんねえ! って居た! シズク居た!」
私達の視界の先の曲がり角から、ゆっくりとシズクが姿を表した。
「シズク! シズク! 冗談じゃないんだって! マジで此処ヤバいって!」
言ってるすぐから、さっきの女の人の霊が勝手に扉を開けてくる。
「うわぁッ!」
すぐさま力ずくで扉を閉める。
するとすぐさまドアノブがガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ。
無理無理無理無理無理無理無理無理!
「シズク見てよシズクゥ! ポルターガイスト! これ完全にポルターガイストォ!」
そしてシズクは言う。
光の灯っていない瞳を向けて。
「……□○▲」
「「……へ?」」
「□○▲○□○▲○□○▲○□○▲○! ○▲○▲○□○□○▲▲▲▲○□○!」
「「うわああああああああああああッ!」」
か、完全に憑かれてるぅッ!
……いるいるいるいるはっきり居るよ!
「す、すすすすステラ、ステラァッ!」
「そ、そそそそそその反応はお前も見えるな!? 良かった俺一人じゃ無かったァ!」
ガクガクに震えながらそう言うステラの言葉に全力で頷く。
良かったァ! ほんと良かったァ!
いやいや状況何も好転してないけどね!
「おーい二人共何してるんすか?」
「早く来ないと置いてきますよー」
「いやいやいや2人共ストップストップ!」
「居るんだって居るんだって!」
「いる? 何がっすか?」
「魔物ですか? 見た感じ何もいなさそうですけど」
ふ、二人は見えてない!?
いや、遠いだけかな? そんな感じかな……っていうかよく見たら二人の前にもいるいるなんか居るってぇ!
「ふ、二人共! 前! 前ェッ!」
「いるぞなんかオッサンの霊が!」
私達の叫びに対し、二人は顔を会わせた後首を傾げる。
「いやいやなんもいないっすよ」
「さっき自分達で非科学的だのなんだの言ってたのに何言ってるんですか」
「驚かすにしても雑っすよ」
「ふざけてないで早く行きましょう」
そう言って二人は踵を返して先に進んでしまう。
「あ、おいおいちょっと!」
「待ってよぉ!」
ひとまず怖いけど……滅茶苦茶怖いけど二人を追いかけようとする。
……したんだけど。
「……ッ!?」
さっきシルヴィ達の方にいたオッサンが……ブリッジの体勢でカサカサと凄い勢いで迫ってきた。
「「うわああああああああああああッ!?」」
凄い声を上げながら、私達はサイドステップで距離を取る。
なになになになにヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいってぇッ!
「あ、おいアンナ、あっちの奴も来たぞ!」
「ひッ……!」
最初に見つけた女の人の霊も、クラウチングスタートでこちらに向かってきたァ!
「ど、どうするステラ!」
「と、とりあえずアイツら追おう! つーか俺達がこんだけガチな悲鳴上げてんのに、なんでそのまま行っちまうんだよぉ!」
言いながら、飛びかかってきたおっさんと女の人をかわして二人を追いかける。
二人共滅茶苦茶急ぎ足で移動したのか姿が見えない。
「うわ、後ろから! 後ろから追ってきてる!」
「走れ走れ走れ走れ!」
私達は全力で屋敷の中を疾走。
大きな扉を勢いよく開いて、すぐさま閉じる。
「シルヴィ達は……い、いねえなどこ行った!」
「ねぇステラ! これ扉閉めたら入って来ないかなぁ! どうかなぁ!? すり抜けて来たりしないかなぁ!」
「わっかんねえ! って居た! シズク居た!」
私達の視界の先の曲がり角から、ゆっくりとシズクが姿を表した。
「シズク! シズク! 冗談じゃないんだって! マジで此処ヤバいって!」
言ってるすぐから、さっきの女の人の霊が勝手に扉を開けてくる。
「うわぁッ!」
すぐさま力ずくで扉を閉める。
するとすぐさまドアノブがガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ。
無理無理無理無理無理無理無理無理!
「シズク見てよシズクゥ! ポルターガイスト! これ完全にポルターガイストォ!」
そしてシズクは言う。
光の灯っていない瞳を向けて。
「……□○▲」
「「……へ?」」
「□○▲○□○▲○□○▲○□○▲○! ○▲○▲○□○□○▲▲▲▲○□○!」
「「うわああああああああああああッ!」」
か、完全に憑かれてるぅッ!
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