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三章 聖女さん、冒険者やります
47 聖女さん達、出発 上
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その後各々軽い雑談を交わした後、私達里帰りチームは一足先に事務所を出る事にした。
一緒に行く皆はもう準備万端なので、これからドルドットに直行だ。
そんな私達を、出入り口までステラ達が見送りに来てくれた。
「じゃあ気を付けてな皆」
「うん、ありがと。そっちもよろしくね、ステラ」
「おう。まあ一応バイトもあるから付きっきりって訳にはいかねえけどよ、当然何か会ったら駆け付けられるようにしておくからさ。任せとけ」
そう言ってグーサインを向けてくるステラ。
「頼もしい……いや、ほんと何も起きないとは思えないからさ」
良いながらしーちゃんに視線を向ける。
「やれる事はやるよウチも。ね、レリアさん」
「そうじゃな。想定通りワシら結構相性良かったからの。存分に動けるのじゃ」
「そうそう! 一回乗り移って貰ったんだけど、あれはなんかこう……凄いよ! 負ける気がしない。何があってもウチらは無敵!」
そう言ってドヤ顔を浮かべるしーちゃんと横で満足げに頷くレリアさん。
「……うん、ステラ本当によろしくね」
「お、おう……頑張る」
こんな状態だからって事も含めて、こっちで何かあってもステラが居るってだけで安心感が凄い。
誰かいないと本当に心配だ。
……もちろんしーちゃんも頼りにしてるんだけどね。
それはそれとして……ねぇ。
そしてこの場に居る頼れる奴はステラだけじゃない。
視界の端の方でシズクと別れ際の雑談をしているミカもいる。
これで私と同じ位強い聖女が二人も居てくれる事になる訳で、もしもの時に心強い。
あとは。
「ルカもよろしくね。アンタはバイトとかしてる訳じゃないんだから基本しーちゃん達と一緒に動くんでしょ? 任せたよこっちは」
こっちにはルカがいる。
ルカが居ればきっと何かあってもうまくやってくれる筈だ。
「……ああ」
そんなルカの返事からはあまり覇気を感じられない。
「……どしたの? まさかアンタも二日酔い?」
「いや、俺は軽傷だ」
「結局二日酔いじゃん」
……まあそれなら良いか。
逆にそうじゃなかったら何なんだって話だしね。
……いやでもさっきまでは元気そうだった気がするんだけど……うん、元気だったよね?
「……なんかあった?」
「何も」
「本当に?」
「大丈夫だ」
……コイツ絶対何かあったな。
昨日私達と別れた後かその前か。
さっきは気が付かなかったけど、絶対そうだ。
……まあ話す気は無いっぽいんだけどさ。
「……何考えてんのかは知らないけど、何か悩みでもあるんならミカ辺りに話しておいた方が良いよ。あの子なら真剣に聞いてくれるでしょ」
「……」
「もしミカに話しにくい事なら、戻ってきてからで良かったらだけど私が聞いてあげても良いけど。雑に扱える相手の方が話しやすい事もあるでしょ?」
「……いや、本当に大丈夫だ」
「本当に大丈夫ならいいけど……ていうか雑に扱える云々は否定してよ」
「事実だろお互い」
「確かにそうかも」
そしてルカは微かに笑みを浮かべて言う。
「ただ心遣いは感謝する。気を付けてな、ベルナール」
「うん」
と、そんなやり取りをしてるとシズクと話していたミカがやや前のめり気味にこちらに歩み寄ってきて、私とルカの間に入って来る。
「アンナさん、お気を付けて。こっちの事は任せてください」
「う、うん。よろしくね」
なんか圧が凄い。
どういう圧なのかは分かるけど、私とルカは全然そういうのじゃないから誤解だ!
うん、違うでしょ。そういうのじゃ……ない。
と、そんな私達の横で。
「あ、シルヴィ。一応確認なんだけどちゃんと忘れずに枕持ったか?」
「持ちましたけど、普通そんなに心配そうに聞くようなアイテムじゃないですよね。どういう事ですかね? ん?」
全然違わなくない。聞くべきアイテム。
どういう事も何もそういうのだと思うよ。
一緒に行く皆はもう準備万端なので、これからドルドットに直行だ。
そんな私達を、出入り口までステラ達が見送りに来てくれた。
「じゃあ気を付けてな皆」
「うん、ありがと。そっちもよろしくね、ステラ」
「おう。まあ一応バイトもあるから付きっきりって訳にはいかねえけどよ、当然何か会ったら駆け付けられるようにしておくからさ。任せとけ」
そう言ってグーサインを向けてくるステラ。
「頼もしい……いや、ほんと何も起きないとは思えないからさ」
良いながらしーちゃんに視線を向ける。
「やれる事はやるよウチも。ね、レリアさん」
「そうじゃな。想定通りワシら結構相性良かったからの。存分に動けるのじゃ」
「そうそう! 一回乗り移って貰ったんだけど、あれはなんかこう……凄いよ! 負ける気がしない。何があってもウチらは無敵!」
そう言ってドヤ顔を浮かべるしーちゃんと横で満足げに頷くレリアさん。
「……うん、ステラ本当によろしくね」
「お、おう……頑張る」
こんな状態だからって事も含めて、こっちで何かあってもステラが居るってだけで安心感が凄い。
誰かいないと本当に心配だ。
……もちろんしーちゃんも頼りにしてるんだけどね。
それはそれとして……ねぇ。
そしてこの場に居る頼れる奴はステラだけじゃない。
視界の端の方でシズクと別れ際の雑談をしているミカもいる。
これで私と同じ位強い聖女が二人も居てくれる事になる訳で、もしもの時に心強い。
あとは。
「ルカもよろしくね。アンタはバイトとかしてる訳じゃないんだから基本しーちゃん達と一緒に動くんでしょ? 任せたよこっちは」
こっちにはルカがいる。
ルカが居ればきっと何かあってもうまくやってくれる筈だ。
「……ああ」
そんなルカの返事からはあまり覇気を感じられない。
「……どしたの? まさかアンタも二日酔い?」
「いや、俺は軽傷だ」
「結局二日酔いじゃん」
……まあそれなら良いか。
逆にそうじゃなかったら何なんだって話だしね。
……いやでもさっきまでは元気そうだった気がするんだけど……うん、元気だったよね?
「……なんかあった?」
「何も」
「本当に?」
「大丈夫だ」
……コイツ絶対何かあったな。
昨日私達と別れた後かその前か。
さっきは気が付かなかったけど、絶対そうだ。
……まあ話す気は無いっぽいんだけどさ。
「……何考えてんのかは知らないけど、何か悩みでもあるんならミカ辺りに話しておいた方が良いよ。あの子なら真剣に聞いてくれるでしょ」
「……」
「もしミカに話しにくい事なら、戻ってきてからで良かったらだけど私が聞いてあげても良いけど。雑に扱える相手の方が話しやすい事もあるでしょ?」
「……いや、本当に大丈夫だ」
「本当に大丈夫ならいいけど……ていうか雑に扱える云々は否定してよ」
「事実だろお互い」
「確かにそうかも」
そしてルカは微かに笑みを浮かべて言う。
「ただ心遣いは感謝する。気を付けてな、ベルナール」
「うん」
と、そんなやり取りをしてるとシズクと話していたミカがやや前のめり気味にこちらに歩み寄ってきて、私とルカの間に入って来る。
「アンナさん、お気を付けて。こっちの事は任せてください」
「う、うん。よろしくね」
なんか圧が凄い。
どういう圧なのかは分かるけど、私とルカは全然そういうのじゃないから誤解だ!
うん、違うでしょ。そういうのじゃ……ない。
と、そんな私達の横で。
「あ、シルヴィ。一応確認なんだけどちゃんと忘れずに枕持ったか?」
「持ちましたけど、普通そんなに心配そうに聞くようなアイテムじゃないですよね。どういう事ですかね? ん?」
全然違わなくない。聞くべきアイテム。
どういう事も何もそういうのだと思うよ。
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