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1-1 賢者と薬剤師
17 相談
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「おう、おはようアヤ」
ひとまずそう挨拶すると、安堵するように息を吐いてからアヤは言う。
「おはよっす。マジでそれが言えて一安心っすよ……体調どうっすか?」
「あまり良くはねえよ。それでも想定よりはずっと良いのは間違いないんだけど」
改めて考えて首を傾げる。
「ほんとなんでなんだ……不思議だ」
「結果オーライって事で。いいじゃないっすか」
「自分が調合した薬じゃなきゃ手放しで喜べるんだけどよ……そんな事より、アヤの方はどうだ。体調どう?」
「私は結構楽になったっす。レインさん程の極端な無茶やってないっすからね……念の為って事で泊まっていくように妹ちゃんに言われたっすけど、結果的にただのお泊りって感じっす」
そう言ったアヤは小さく笑みを浮かべて言う。
「まあおかげでレインさんの無事を最速で確認できたんで良いっすけど」
「その点じゃ俺も朝一からお前の顔見れてよかったよ」
結果的に無茶な薬の服用をさせてしまったので、きちんと回復に向かっているのを確認できたのはかなり気が楽になるから。
「…………そうっすか」
何故か少々顔を赤らめて視線をそらすアヤ。
(ん? 俺なんか変な事…………言ってるなぁ)
それに気がついて、レインも思わず視線をそらす。完全に言葉選びを間違えた。
「「……」」
沈黙である……若干気まずい。
そしてその沈黙を破るようにアスカが言う。
「そ、そうだボクちょっとリカさん起こして来ますね」
「あ、ちょ、アスカ!」
呼び止める声を聞かずにアスカはレインの部屋から出ていく。
(こ、このタイミングでぇ……?)
おそらく色々と話しやすい状況を作ってくれたんだと思うが、それでもこの若干気まずいタイミングは勘弁してほしかった。
何かを話すにしてもそれらしい流れで話したかった訳だから。
……とはいえ今までそういう流れでも話さずに此処まで来たのだから、結果的にこうした場を無理矢理設けられるのは踏ん切りを付けるのに丁度良いのかもしれない。
そう思って、軽く咳払いをしてからレインは言う。
「な、なあアヤ。少し相談してえ事があるんだけどいいかな?」
「な、なんすか? どんとこいっすよ」
やや強引にだがそういう流れに持っていき、単刀直入にアヤに言う。
「俺、パーティクビになっただろ?」
「なったっすね」
「でも冒険者続けるから誰かとパーティ組まないと駄目なわけだよ」
「三、四人で一緒にってなったら最低でもあと一人は欲しいっすよねぇ。実力とかはまだ分かんないっすけどアスカちゃんでも勧誘してみます? 少なくともアスカちゃんならあの馬鹿達みたいな事にはならないと思うっすから。というかそれ以外だったらあんまり当てがないっすね。ていうか相談ってそういう事っすよね?」
「いや……もっと手前の話で組まねえ? って相談しようと思ってた」
「え……いやぁ、昨日一緒に死線潜り抜けたんで改めて再結成したつもりでいたんすけど……」
「あとアスカの話なんだけど、もう誘ってOK出てる」
「あ、そうなんすか……っていや、ちょっと待ってください」
アヤが何かに気付いたようにハッとした表情を浮かべる。
「とりあえず私がレインさんのパーティに入るってのは、私はもうそのつもりだったんでOKとして……一回パーティ解散してアスカちゃん勧誘して今私って事はこれレインさん的に私二人目の仲間って感じなんすかね」
「そこ気にするんだ……いや、そういう話するなら、俺がパーティ追放された後もアヤは俺の事仲間って言ってくれてた訳だし、アヤが仲間その一というか、俺がアヤの仲間その一じゃね?」
「うーん、どっちもその一って感じならアスカちゃんはその三になるんすかねぇ、二は欠番…………うん、なんか訳分からなくなってきたしどうでも良いっすね順序とか」
(気にしだしたのお前じゃん……)
まあアヤがそれで良いならそれで良い訳で。
「じゃあ相談の結果無事お悩み解決って事で。改めてこれからもよろしくっす」
「おう、よろしく」
そんな訳で三人パーティになったというよりは三人パーティである事を再確認して一件落着……という訳にはいかない。
此処までも大事だが、此処から先も大事なのだ。
「で、此処からがというか此処からも本題なんだけどさ……俺、アヤになんで冒険者やってるとか話した事なかったよな」
「副業でお金稼ぎって感じじゃないんすか? 言いにくいっすけど、普通に薬剤師やってても今のご時世大変っすよね」
「当然それもあるけどそれだけじゃねえ。パーティも新しくなる訳だし、ここらで伝えとこうと思ってな……その目標の為に振り回す事もあるかもしれねえから」
「へーそれは聞いときたいっすね」
「笑わねえで聞いてくれたら助かる」
「笑わないっすよ……多分」
「不穏な言葉付け足さねえでくれる?」
アヤの言葉に苦笑いを浮かべながらも、レインは話し始める。
アスカにした話と同じ事を。
ひとまずそう挨拶すると、安堵するように息を吐いてからアヤは言う。
「おはよっす。マジでそれが言えて一安心っすよ……体調どうっすか?」
「あまり良くはねえよ。それでも想定よりはずっと良いのは間違いないんだけど」
改めて考えて首を傾げる。
「ほんとなんでなんだ……不思議だ」
「結果オーライって事で。いいじゃないっすか」
「自分が調合した薬じゃなきゃ手放しで喜べるんだけどよ……そんな事より、アヤの方はどうだ。体調どう?」
「私は結構楽になったっす。レインさん程の極端な無茶やってないっすからね……念の為って事で泊まっていくように妹ちゃんに言われたっすけど、結果的にただのお泊りって感じっす」
そう言ったアヤは小さく笑みを浮かべて言う。
「まあおかげでレインさんの無事を最速で確認できたんで良いっすけど」
「その点じゃ俺も朝一からお前の顔見れてよかったよ」
結果的に無茶な薬の服用をさせてしまったので、きちんと回復に向かっているのを確認できたのはかなり気が楽になるから。
「…………そうっすか」
何故か少々顔を赤らめて視線をそらすアヤ。
(ん? 俺なんか変な事…………言ってるなぁ)
それに気がついて、レインも思わず視線をそらす。完全に言葉選びを間違えた。
「「……」」
沈黙である……若干気まずい。
そしてその沈黙を破るようにアスカが言う。
「そ、そうだボクちょっとリカさん起こして来ますね」
「あ、ちょ、アスカ!」
呼び止める声を聞かずにアスカはレインの部屋から出ていく。
(こ、このタイミングでぇ……?)
おそらく色々と話しやすい状況を作ってくれたんだと思うが、それでもこの若干気まずいタイミングは勘弁してほしかった。
何かを話すにしてもそれらしい流れで話したかった訳だから。
……とはいえ今までそういう流れでも話さずに此処まで来たのだから、結果的にこうした場を無理矢理設けられるのは踏ん切りを付けるのに丁度良いのかもしれない。
そう思って、軽く咳払いをしてからレインは言う。
「な、なあアヤ。少し相談してえ事があるんだけどいいかな?」
「な、なんすか? どんとこいっすよ」
やや強引にだがそういう流れに持っていき、単刀直入にアヤに言う。
「俺、パーティクビになっただろ?」
「なったっすね」
「でも冒険者続けるから誰かとパーティ組まないと駄目なわけだよ」
「三、四人で一緒にってなったら最低でもあと一人は欲しいっすよねぇ。実力とかはまだ分かんないっすけどアスカちゃんでも勧誘してみます? 少なくともアスカちゃんならあの馬鹿達みたいな事にはならないと思うっすから。というかそれ以外だったらあんまり当てがないっすね。ていうか相談ってそういう事っすよね?」
「いや……もっと手前の話で組まねえ? って相談しようと思ってた」
「え……いやぁ、昨日一緒に死線潜り抜けたんで改めて再結成したつもりでいたんすけど……」
「あとアスカの話なんだけど、もう誘ってOK出てる」
「あ、そうなんすか……っていや、ちょっと待ってください」
アヤが何かに気付いたようにハッとした表情を浮かべる。
「とりあえず私がレインさんのパーティに入るってのは、私はもうそのつもりだったんでOKとして……一回パーティ解散してアスカちゃん勧誘して今私って事はこれレインさん的に私二人目の仲間って感じなんすかね」
「そこ気にするんだ……いや、そういう話するなら、俺がパーティ追放された後もアヤは俺の事仲間って言ってくれてた訳だし、アヤが仲間その一というか、俺がアヤの仲間その一じゃね?」
「うーん、どっちもその一って感じならアスカちゃんはその三になるんすかねぇ、二は欠番…………うん、なんか訳分からなくなってきたしどうでも良いっすね順序とか」
(気にしだしたのお前じゃん……)
まあアヤがそれで良いならそれで良い訳で。
「じゃあ相談の結果無事お悩み解決って事で。改めてこれからもよろしくっす」
「おう、よろしく」
そんな訳で三人パーティになったというよりは三人パーティである事を再確認して一件落着……という訳にはいかない。
此処までも大事だが、此処から先も大事なのだ。
「で、此処からがというか此処からも本題なんだけどさ……俺、アヤになんで冒険者やってるとか話した事なかったよな」
「副業でお金稼ぎって感じじゃないんすか? 言いにくいっすけど、普通に薬剤師やってても今のご時世大変っすよね」
「当然それもあるけどそれだけじゃねえ。パーティも新しくなる訳だし、ここらで伝えとこうと思ってな……その目標の為に振り回す事もあるかもしれねえから」
「へーそれは聞いときたいっすね」
「笑わねえで聞いてくれたら助かる」
「笑わないっすよ……多分」
「不穏な言葉付け足さねえでくれる?」
アヤの言葉に苦笑いを浮かべながらも、レインは話し始める。
アスカにした話と同じ事を。
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