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二章 隻腕の精霊使い
28 一夜明けて
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疲れがとりきれたかと言うと、それは否だと思う。
だけど幾分かマシになったのは確かだろう。
朝目を覚ました俺は、眠い目を擦りながら昨日の事を思い出しつつ意識を覚醒させて行く。
そして思い出していけば自然と取らざるをえない行動は、結局寝オチしてしまった事を反省しつつ、エルがいるかどうかを確かめる事だった。
ソファーから体を起して、ベッドの方に視線を向ける。
「……まあ俺が生きてるって事は、大丈夫だよな」
エルは気持ちよさそうな寝顔を浮かべながら、まだスヤスヤと眠っていた。
……起すのも悪い。しばらく寝かせておこう。
そう思った俺は、部屋に申し分程度に用意されていたキッチンでコーヒーを淹れ始める。
目を覚ますのにはカフェインが一番だ。とにかくカフェインを摂取しておけば、大抵の事は何とかなる。そう思える位には目が覚めてきた。
……しかしおいしい。インスタントとは思えない味かと言われると、それは行きすぎた表現なのかもしれないが、それでもインスタントにしては十分すぎる位においしい。
それはこのホテルが良い奴を置いているからなのか、ことコーヒー豆に関しては地球産よりもすぐれているのか。それは良く分からないし、別に分からなくても良いけど。
分からないといえば、普通この手のホテルにインスタントコーヒーだとか、そもそもキッチンとか常設してあるもんなのか? 利用する機会がないから良く分からんし、分かった所で地球の知識。この世界には当てはまらない。
何もかも、俺の常識はこの世界には当てはまらない。
そんな事を考えていた時だった。
「お目覚めかい?」
ドアのあった所からシオンが顔を覗きこませてきた。
「ああ、おはよう」
「おはよう。よく眠れたかい?」
「ぼちぼちな。そっちは?」
「ある程度慣れてるからね。それなりに体調はいいよ……で、入っていいかい?」
「いいよ……っつーか借りてるのお前だろ? あ、コーヒー呑む?」
「頂くよ。なにぶん腕がこんなだからね。慣れたとはいえ手間が掛る」
「じゃあちょっと待ってろ」
そう言って俺はシオンの分のコーヒーを淹れ始める。
そんな俺に、シオンはソファーに腰かけながら言った。
「そうだ。昨日言っていたアレ。持って来たよ」
そう言った直後に、机に何かが置かれる。
それは赤い宝石が付けられたペンダント。恐らくはそれがシオンの言う、精霊を人として周囲に認知させる枷なのだろう。
……でもなんだろう。よくあるデザインといえばそれまでだけれど、なんかどっかで見た事がある気がする。気のせいか? ……まあ別にどうでもいいけど。
「彼女が起きたらキミの方から渡しておいてくれないか? きっとその方が彼女の為になる」
「分かった。それで、使い方は?」
俺はシオンの前にマグカップを置きつつ、そう尋ねる。
「簡単だよ。ただ首からこのペンダントを掛けるだけでいい。それでペンダントは外れなくなり、同時に枷としての機能が発動する」
「その……なんだ。今思えば、その外れなくなるっていう様な仕様はどうにかなんねえのか? 着脱可能な方が色々と良いと思うんだけども……」
「それができれば端からそういう風に作っているよ。……精霊用の枷っていうのは、基本的に使い捨てなんだ。精霊とリンクして動作を始め、そのリンクが切れてしまえば寿命だ。だから着脱可能にすれば外した時点で壊れてしまうし、意図せず外れてしまう事もあるだろう。だからこそ今回の枷も外れない様に作ってある」
確かに……気を付けていても意図せぬ失敗は容易に起きる。しかも今回の場合かなり容易にそれが起こり得る訳で……きっと、そうした制約が出るのは寧ろ好都合なのだろう。
「でもまあ外れないだけで壊れはする。もしそれが必要無くなった時は、キミが壊してあげなよ。錠とは違って形状的に壊すのは容易だろう」
「ああ、了解だ」
必要が無くなる時……それはきっと、絶界の楽園へと到達した時だろうか。
そこに辿りつけば精霊であるという事を隠す必要性は無くなってくるからな。多分、そういう事になるだろう。
「それにしても、必要が無くなる時……か」
シオンがマグカップを手にしながら言う。
「そもそも、キミ達は何処か行く当てでもあるのかい?」
今さっき考えていた事を、シオンが聞いてきた。
そう言えばシオンには話していない。俺達が一体何処に向かっているのかを。
そして他の人間には絶対に口にしてはいけないと思うけど、少なくともシオンには話しても大丈夫だろう。
そう思った俺は、目的地の名を口にした。
「絶界の楽園」
「絶界の楽園?」
「ああ。どうも精霊達にとっての安全地帯みたいな所らしい。俺も完璧な詳細までは聞かされていねえし、エル自信も情報源が噂だからそこまで詳しく知らねえみたいだしな。これ以上詳しい話はできねえかな」
「噂……か。それが正しければいいけど……噂を頼りに旅をするってのは、なんとも綱渡りな話だね」
「それでもやるしかねえさ。とりあえずの目的地が決まっているだけ、何の当てもないよりはマシだろ」
「まあそれはそうだね。実際に僕よりは遥かにマシだと思うよ」
「そっちは何か当て的なのは……無いのか?」
「残念ながらね。ただ当ても無く歩き続ける。それしかないんだ」
そこまで聞いて、俺は一つシオンに提案してみる事にした。
「なあ……お前もさ、一緒に目指さないか? 絶界の楽園に。お前が精霊にまともな視線を向けられているなら……精霊の味方でいるならば。目指してみる価値はあると思うんだ。あの場所に辿りつけば、お前が連れている精霊をどうにかする方法だって見つかるかもしれない」
きっとシオンにとってメリットが大きい話だと思ったけど、現実はそこまで甘くは無いらしい。
「悪いけど、断るよ。僕は僕でなんとかする」
「なんでだよ」
「きっとそんな方法は確立されていない。それが例え辺鄙な場所でも、そういった物が生まれていれば、世界を回す歯車はほんの少しだけまともな筈だ」
「お前がそこに辿りついて、打開のヒントを得る可能性は?」
「……そもそもだよ」
あまり言いたくなさそうに、シオンは言う。
「キミはまだ大丈夫かもしれない。だけどね……僕みたいな人間は足すら踏み入れることが出来ないと思うよ。踏み入れたとしても、それは歓迎されやしない。そんな状態でヒントも何もないだろう」
……そうだ。
そこが精霊にとっての楽園なのだとすれば、俺達人間は異分子以外の何者でもない。そこに辿りついたとして、まともに何かを調べる事は難しいかもしれない。
「だからそこにはキミ達だけで向かってくれ。多分エイジ君は大丈夫だろうから」
「いや、人間が駄目なら俺も駄目だろうよ」
「いや、そんな事は無い。キミは特別だよ」
シオンは俺の言葉を否定してから言う。
「キミが連れている精霊はドール化されていない精霊で、言葉だって発せられる。だからきっと彼女がうまく橋渡しをしてくれるだろう。それに僕の様に悪名が広がっている可能性は無いだろうからね」
「悪名?」
「僕は神童と呼ばれて来たよ。随分と精霊関係の事の発展に貢献してきたつもりだ。随分と人一倍に、精霊を蔑ろにしてきたつもりだ。だとすれば精霊の中で悪名だって広がっていたっておかしくない。だから僕はいいんだ。きっと僕の存在が、キミ達の枷となる」
そこまで聞いて俺はこれ以上誘う事は出来なかった。それ位に、断固とした意思を見せられた気がする。
それでもこれだけは言っておいた。
「とりあえず北だ。北に向かえば辿りつく……らしい」
「それを僕に教えてどうするんだい?」
「……本当にどうしようもなくなったら、向かってみろよ。俺達が先に辿りついたら、お前が来ても受け入れられる様になんとかしといてやるよ」
……それが多分俺に出来る恩返しだろう。
「そうかい……ありがとう」
シオンはほんの少し肩の力を抜いた様にそう言う。
そんなシオンに視線を向けながら、俺はふとこんな事を思う。
その世界が態々そういう事をしなくても、シオンの様な人間が普通にいられる場所であったらいいのにと。
きっとそんな事は無いだろうけど……俺は一体どんな場所かも明確に知らないその場所に、そんな淡い期待を抱いたのだった。
だけど幾分かマシになったのは確かだろう。
朝目を覚ました俺は、眠い目を擦りながら昨日の事を思い出しつつ意識を覚醒させて行く。
そして思い出していけば自然と取らざるをえない行動は、結局寝オチしてしまった事を反省しつつ、エルがいるかどうかを確かめる事だった。
ソファーから体を起して、ベッドの方に視線を向ける。
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エルは気持ちよさそうな寝顔を浮かべながら、まだスヤスヤと眠っていた。
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目を覚ますのにはカフェインが一番だ。とにかくカフェインを摂取しておけば、大抵の事は何とかなる。そう思える位には目が覚めてきた。
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それはこのホテルが良い奴を置いているからなのか、ことコーヒー豆に関しては地球産よりもすぐれているのか。それは良く分からないし、別に分からなくても良いけど。
分からないといえば、普通この手のホテルにインスタントコーヒーだとか、そもそもキッチンとか常設してあるもんなのか? 利用する機会がないから良く分からんし、分かった所で地球の知識。この世界には当てはまらない。
何もかも、俺の常識はこの世界には当てはまらない。
そんな事を考えていた時だった。
「お目覚めかい?」
ドアのあった所からシオンが顔を覗きこませてきた。
「ああ、おはよう」
「おはよう。よく眠れたかい?」
「ぼちぼちな。そっちは?」
「ある程度慣れてるからね。それなりに体調はいいよ……で、入っていいかい?」
「いいよ……っつーか借りてるのお前だろ? あ、コーヒー呑む?」
「頂くよ。なにぶん腕がこんなだからね。慣れたとはいえ手間が掛る」
「じゃあちょっと待ってろ」
そう言って俺はシオンの分のコーヒーを淹れ始める。
そんな俺に、シオンはソファーに腰かけながら言った。
「そうだ。昨日言っていたアレ。持って来たよ」
そう言った直後に、机に何かが置かれる。
それは赤い宝石が付けられたペンダント。恐らくはそれがシオンの言う、精霊を人として周囲に認知させる枷なのだろう。
……でもなんだろう。よくあるデザインといえばそれまでだけれど、なんかどっかで見た事がある気がする。気のせいか? ……まあ別にどうでもいいけど。
「彼女が起きたらキミの方から渡しておいてくれないか? きっとその方が彼女の為になる」
「分かった。それで、使い方は?」
俺はシオンの前にマグカップを置きつつ、そう尋ねる。
「簡単だよ。ただ首からこのペンダントを掛けるだけでいい。それでペンダントは外れなくなり、同時に枷としての機能が発動する」
「その……なんだ。今思えば、その外れなくなるっていう様な仕様はどうにかなんねえのか? 着脱可能な方が色々と良いと思うんだけども……」
「それができれば端からそういう風に作っているよ。……精霊用の枷っていうのは、基本的に使い捨てなんだ。精霊とリンクして動作を始め、そのリンクが切れてしまえば寿命だ。だから着脱可能にすれば外した時点で壊れてしまうし、意図せず外れてしまう事もあるだろう。だからこそ今回の枷も外れない様に作ってある」
確かに……気を付けていても意図せぬ失敗は容易に起きる。しかも今回の場合かなり容易にそれが起こり得る訳で……きっと、そうした制約が出るのは寧ろ好都合なのだろう。
「でもまあ外れないだけで壊れはする。もしそれが必要無くなった時は、キミが壊してあげなよ。錠とは違って形状的に壊すのは容易だろう」
「ああ、了解だ」
必要が無くなる時……それはきっと、絶界の楽園へと到達した時だろうか。
そこに辿りつけば精霊であるという事を隠す必要性は無くなってくるからな。多分、そういう事になるだろう。
「それにしても、必要が無くなる時……か」
シオンがマグカップを手にしながら言う。
「そもそも、キミ達は何処か行く当てでもあるのかい?」
今さっき考えていた事を、シオンが聞いてきた。
そう言えばシオンには話していない。俺達が一体何処に向かっているのかを。
そして他の人間には絶対に口にしてはいけないと思うけど、少なくともシオンには話しても大丈夫だろう。
そう思った俺は、目的地の名を口にした。
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「絶界の楽園?」
「ああ。どうも精霊達にとっての安全地帯みたいな所らしい。俺も完璧な詳細までは聞かされていねえし、エル自信も情報源が噂だからそこまで詳しく知らねえみたいだしな。これ以上詳しい話はできねえかな」
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「それでもやるしかねえさ。とりあえずの目的地が決まっているだけ、何の当てもないよりはマシだろ」
「まあそれはそうだね。実際に僕よりは遥かにマシだと思うよ」
「そっちは何か当て的なのは……無いのか?」
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そこまで聞いて、俺は一つシオンに提案してみる事にした。
「なあ……お前もさ、一緒に目指さないか? 絶界の楽園に。お前が精霊にまともな視線を向けられているなら……精霊の味方でいるならば。目指してみる価値はあると思うんだ。あの場所に辿りつけば、お前が連れている精霊をどうにかする方法だって見つかるかもしれない」
きっとシオンにとってメリットが大きい話だと思ったけど、現実はそこまで甘くは無いらしい。
「悪いけど、断るよ。僕は僕でなんとかする」
「なんでだよ」
「きっとそんな方法は確立されていない。それが例え辺鄙な場所でも、そういった物が生まれていれば、世界を回す歯車はほんの少しだけまともな筈だ」
「お前がそこに辿りついて、打開のヒントを得る可能性は?」
「……そもそもだよ」
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「キミはまだ大丈夫かもしれない。だけどね……僕みたいな人間は足すら踏み入れることが出来ないと思うよ。踏み入れたとしても、それは歓迎されやしない。そんな状態でヒントも何もないだろう」
……そうだ。
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そんなシオンに視線を向けながら、俺はふとこんな事を思う。
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