117 / 431
四章 精霊ノ王
14 そしてその時それらは消える
しおりを挟む
最初に動いたのは目の前の男。こちらに標的を定める様に視線を向けて、その場で右腕を振るモーションに入る。
「後ろに飛べ!」
それだけ言って俺は後方に跳躍し、エルも瞬時に指示通り跳ぶ。
そして俺達のいた所から長方形の巨大な結界が斜め方向に突き出してくる。躱していなければ今頃激痛と共に空に打ち上げられていた。
だがこれで終わる様な相手ならば、きっと今の俺でもなんとか相対できる。
結界が突き出し切った時には、既に結界の正面に男が腕を振り上げた直後に放った巨大な何かの塊が接近していて、着弾直後に発射台の役割を果たすように上空に打ち上がる。
まだ一度も見ていない攻撃パターン。だがしかし何が起きるかは大体分かる。
雨が降る。
「……ッ!」
上空で爆発音がした瞬間、俺達は思い思いの方向に全力で跳躍。その直後、俺達が居た座標に精霊術で作られた何かの雨が降りそそぎ、そして破裂する。
「グァ……ッ!」
爆風に煽られ、俺の体は吹き飛ばされる。
「クソッ!」
風を操り態勢を整えつつ、正面を見据えた。
俺程度の動きで直接的な爆発によるダメージは回避できたのだから当然というか、エルはその爆風の煽りを受けずに滑る様に着地する。
今の攻撃で俺達に直接的なダメージはない。だとすれば俺達の分断を狙ったのかと、そう思ったがそれは違う。そんな物はきっと目的の過程で生まれた結果でしかない。
俺の正面を、隣を、上空を。先の爆風で砕かれた結界の破片が飛散する。
衝撃を跳ね返す結界の破片が、俺の周囲に。
「……ッ!」
まず正面に弾かれた。俺を弾いた結界は今度こそ完全に砕けて粉の様に消滅する。
だけど弾かれた先にある無数の破片は、まだそこにある。
激痛と共に体が弾かれ、次の瞬間向かう先にも破片はある。そう簡単には終わらない。
突風で吹き飛ばそうにも、おそらくその突風に結界の反射が反応する。元の出力なら跳ね返す力を押し切る事も出来たかもしれないが、今の俺なら待っているのはきっと最悪な状況で、だからその手段は使えない。
俺の視界の先でこの攻撃に対して、即座にその場を離れる選択をしたエルの様に、もっと事前に行動を取らなければいけなかった。あまりにも勘付くのが遅すぎた。
そして一瞬見えた視界の先のエルは攻勢に打って出る。結界の破片が集中していた場所から大きく横に飛んでいたエルは、勢いよく切り返して男に接近戦を仕掛ける。
……俺も、それに加勢する!
その為にもここは強行突破だ。
俺は不安定な態勢ながらもなんとか足元に風の塊を形成して、それを全力で踏み抜く。
バランスを崩してやや予定とは違う方向に跳ぶが、それでもこれなら超えられる。根拠はないが超えられる。
結界に弾かれた体を弾きかえす位の強度がこの結界の破片にあったとしても……文字通りただの暴風では押しきれないとしても。この勢いで体当たりをかませばきっと突破できる。
「……ッ!」
歯を、食いしばった。
食いしばった先で、俺は地面に勢いよく叩きつけられてその場に転がる。
結界のダメージ。勢いよく地面に叩きつけられたダメージ。とにかく体に激痛が蓄積している様な、そんな感覚に陥る。
だがしかし、まだ体は動き自由にもなった。
ならば早急に態勢を立て直して正面を見据えろ。エル一人に戦わせるなんて事はさせるな。
視界の先ではエルが勢いよく接近して拳を男に放っていた。だがそれもまた俺の時の様に跳ね返される。
エルの出力でも壊すに至らないのなら、おそらくあの結界は一枚じゃない。何枚かの結界が重なって攻撃を阻んできている。
だとすれば果たして俺がゼロ距離で風の塊をぶつけた所で効くかどうかは分からないが、それでもやってみるしかない。
もう時間稼ぎをする事にメリットなんてものはない。寧ろ時間が経つにつれて状況は悪化していく。
だとすればそこに可能性が薄くてもとにかく何度も食らい付く。それしかない。
……なんて、そんな事を考えたけど、きっともうそんな事を考えていられる様な状況はとうに過ぎてしまっているのかもしれない。
エルが弾かれたその先。滑る様に着地するエルに標的を定めるように新手が勢いよく跳びかかっていた。
他と同じく男と精霊のペア。内の真っ先に到達した精霊がエルに回し蹴りをはなった。
エルもそれに反応し、なんとか即答部を狙った蹴りを腕で防ぐ。
だが不安定な態勢で防いでまともに防ぎきれるかと言えばそれは否だ。更にバランスを崩して足が地から離れる。
そしてその攻撃を防いでも、その場にいるのはその精霊だけじゃない。
その契約者もそこにいる。
「エル!」
その瞬間、気が付けば反射の結界を張る男から意識が外れていた。
一体何をどうすればいいのか。それすら正確に掴めなくなってきたこの状況で、とにかく一刻も早くエルの元に向かえと、必死になって体が動いていた。
視界の先で男の拳がエルの鳩尾に叩きこまれ、エルが勢いよく地面を転がる。
そんな目を背けたい事が行われているその場所に向かう為に、俺は右の足元に風の塊を形成したその瞬間、違和感全身を走ったがあった。
否、ずっと纏わりついていた違和感が消滅したと言ってもいい。
出力が、戻った。
そして違和感が消滅した俺は、明らかに圧縮された風の密度が大きいその塊を勢いよく踏み抜く。
訪れたのは超加速。そのまま勢いで、結界を張る男の前をすり抜けた。
今まで鈍かった俺がいきなり加速する。もしかするとエルの動きを見て俺の速度の遅さに違和感を感じていたかもしれないし、この速度はどこかで想定していたかもしれないが、そんな事は関係ない。
突破した。その結果だけが答えだ。
そして着地地点で再び再加速。その瞬間にはエルに攻撃した新手もこちらに意識を向けてくる。
……それでいい。存分にこっちに意識を向けろ。
「エルから離れろッ!」
そして俺は全力で拳を振り抜く。
その拳は後方に跳んで躱された。目の前の男がカイル程の実力者でないのであれば、それは純粋に契約している精霊の質が高いという事になる。
思ってみれば当然だ。大勢の精霊が訪れるこの場所で狩りをしているんだ。この場にいる者の多くが俗にAだとかSだとか、そういう高位なランクの精霊と契約を結んでいたっておかしくない。
つまり近接格闘を主軸とする相手ならば、もう俺と相手の出力はそこまで大差ない。そして僅かな差は技量で埋められる。
故に俺の拳は届かない。エルの拳もあの男の結界に弾かれた。今までの戦いとは違い一人一人が強者のこの状況で、まともに戦えばきっと勝ち目なんて端から無い。
だけどもう、普通には戦わない。
直後に跳びかかってくる相手の精霊と、そして契約者の男を牽制するために正面に右手で突風を放つ。
そしてそうして稼いだ僅かな時間。状況を察してくれたエルが俺の隣に現れて手を握ってくる。
出力が戻っている。
それは即ち、エルの剣化を妨げる何がが無くなったという事だ。
「……お願いします、エイジさん!」
「ああ、今度こそ反撃開始だ!」
そして俺はエルの体を剣へと変えて地を蹴った。
「後ろに飛べ!」
それだけ言って俺は後方に跳躍し、エルも瞬時に指示通り跳ぶ。
そして俺達のいた所から長方形の巨大な結界が斜め方向に突き出してくる。躱していなければ今頃激痛と共に空に打ち上げられていた。
だがこれで終わる様な相手ならば、きっと今の俺でもなんとか相対できる。
結界が突き出し切った時には、既に結界の正面に男が腕を振り上げた直後に放った巨大な何かの塊が接近していて、着弾直後に発射台の役割を果たすように上空に打ち上がる。
まだ一度も見ていない攻撃パターン。だがしかし何が起きるかは大体分かる。
雨が降る。
「……ッ!」
上空で爆発音がした瞬間、俺達は思い思いの方向に全力で跳躍。その直後、俺達が居た座標に精霊術で作られた何かの雨が降りそそぎ、そして破裂する。
「グァ……ッ!」
爆風に煽られ、俺の体は吹き飛ばされる。
「クソッ!」
風を操り態勢を整えつつ、正面を見据えた。
俺程度の動きで直接的な爆発によるダメージは回避できたのだから当然というか、エルはその爆風の煽りを受けずに滑る様に着地する。
今の攻撃で俺達に直接的なダメージはない。だとすれば俺達の分断を狙ったのかと、そう思ったがそれは違う。そんな物はきっと目的の過程で生まれた結果でしかない。
俺の正面を、隣を、上空を。先の爆風で砕かれた結界の破片が飛散する。
衝撃を跳ね返す結界の破片が、俺の周囲に。
「……ッ!」
まず正面に弾かれた。俺を弾いた結界は今度こそ完全に砕けて粉の様に消滅する。
だけど弾かれた先にある無数の破片は、まだそこにある。
激痛と共に体が弾かれ、次の瞬間向かう先にも破片はある。そう簡単には終わらない。
突風で吹き飛ばそうにも、おそらくその突風に結界の反射が反応する。元の出力なら跳ね返す力を押し切る事も出来たかもしれないが、今の俺なら待っているのはきっと最悪な状況で、だからその手段は使えない。
俺の視界の先でこの攻撃に対して、即座にその場を離れる選択をしたエルの様に、もっと事前に行動を取らなければいけなかった。あまりにも勘付くのが遅すぎた。
そして一瞬見えた視界の先のエルは攻勢に打って出る。結界の破片が集中していた場所から大きく横に飛んでいたエルは、勢いよく切り返して男に接近戦を仕掛ける。
……俺も、それに加勢する!
その為にもここは強行突破だ。
俺は不安定な態勢ながらもなんとか足元に風の塊を形成して、それを全力で踏み抜く。
バランスを崩してやや予定とは違う方向に跳ぶが、それでもこれなら超えられる。根拠はないが超えられる。
結界に弾かれた体を弾きかえす位の強度がこの結界の破片にあったとしても……文字通りただの暴風では押しきれないとしても。この勢いで体当たりをかませばきっと突破できる。
「……ッ!」
歯を、食いしばった。
食いしばった先で、俺は地面に勢いよく叩きつけられてその場に転がる。
結界のダメージ。勢いよく地面に叩きつけられたダメージ。とにかく体に激痛が蓄積している様な、そんな感覚に陥る。
だがしかし、まだ体は動き自由にもなった。
ならば早急に態勢を立て直して正面を見据えろ。エル一人に戦わせるなんて事はさせるな。
視界の先ではエルが勢いよく接近して拳を男に放っていた。だがそれもまた俺の時の様に跳ね返される。
エルの出力でも壊すに至らないのなら、おそらくあの結界は一枚じゃない。何枚かの結界が重なって攻撃を阻んできている。
だとすれば果たして俺がゼロ距離で風の塊をぶつけた所で効くかどうかは分からないが、それでもやってみるしかない。
もう時間稼ぎをする事にメリットなんてものはない。寧ろ時間が経つにつれて状況は悪化していく。
だとすればそこに可能性が薄くてもとにかく何度も食らい付く。それしかない。
……なんて、そんな事を考えたけど、きっともうそんな事を考えていられる様な状況はとうに過ぎてしまっているのかもしれない。
エルが弾かれたその先。滑る様に着地するエルに標的を定めるように新手が勢いよく跳びかかっていた。
他と同じく男と精霊のペア。内の真っ先に到達した精霊がエルに回し蹴りをはなった。
エルもそれに反応し、なんとか即答部を狙った蹴りを腕で防ぐ。
だが不安定な態勢で防いでまともに防ぎきれるかと言えばそれは否だ。更にバランスを崩して足が地から離れる。
そしてその攻撃を防いでも、その場にいるのはその精霊だけじゃない。
その契約者もそこにいる。
「エル!」
その瞬間、気が付けば反射の結界を張る男から意識が外れていた。
一体何をどうすればいいのか。それすら正確に掴めなくなってきたこの状況で、とにかく一刻も早くエルの元に向かえと、必死になって体が動いていた。
視界の先で男の拳がエルの鳩尾に叩きこまれ、エルが勢いよく地面を転がる。
そんな目を背けたい事が行われているその場所に向かう為に、俺は右の足元に風の塊を形成したその瞬間、違和感全身を走ったがあった。
否、ずっと纏わりついていた違和感が消滅したと言ってもいい。
出力が、戻った。
そして違和感が消滅した俺は、明らかに圧縮された風の密度が大きいその塊を勢いよく踏み抜く。
訪れたのは超加速。そのまま勢いで、結界を張る男の前をすり抜けた。
今まで鈍かった俺がいきなり加速する。もしかするとエルの動きを見て俺の速度の遅さに違和感を感じていたかもしれないし、この速度はどこかで想定していたかもしれないが、そんな事は関係ない。
突破した。その結果だけが答えだ。
そして着地地点で再び再加速。その瞬間にはエルに攻撃した新手もこちらに意識を向けてくる。
……それでいい。存分にこっちに意識を向けろ。
「エルから離れろッ!」
そして俺は全力で拳を振り抜く。
その拳は後方に跳んで躱された。目の前の男がカイル程の実力者でないのであれば、それは純粋に契約している精霊の質が高いという事になる。
思ってみれば当然だ。大勢の精霊が訪れるこの場所で狩りをしているんだ。この場にいる者の多くが俗にAだとかSだとか、そういう高位なランクの精霊と契約を結んでいたっておかしくない。
つまり近接格闘を主軸とする相手ならば、もう俺と相手の出力はそこまで大差ない。そして僅かな差は技量で埋められる。
故に俺の拳は届かない。エルの拳もあの男の結界に弾かれた。今までの戦いとは違い一人一人が強者のこの状況で、まともに戦えばきっと勝ち目なんて端から無い。
だけどもう、普通には戦わない。
直後に跳びかかってくる相手の精霊と、そして契約者の男を牽制するために正面に右手で突風を放つ。
そしてそうして稼いだ僅かな時間。状況を察してくれたエルが俺の隣に現れて手を握ってくる。
出力が戻っている。
それは即ち、エルの剣化を妨げる何がが無くなったという事だ。
「……お願いします、エイジさん!」
「ああ、今度こそ反撃開始だ!」
そして俺はエルの体を剣へと変えて地を蹴った。
0
あなたにおすすめの小説
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
自力で帰還した錬金術師の爛れた日常
ちょす氏
ファンタジー
「この先は分からないな」
帰れると言っても、時間まで同じかどうかわからない。
さて。
「とりあえず──妹と家族は救わないと」
あと金持ちになって、ニート三昧だな。
こっちは地球と環境が違いすぎるし。
やりたい事が多いな。
「さ、お別れの時間だ」
これは、異世界で全てを手に入れた男の爛れた日常の物語である。
※物語に出てくる組織、人物など全てフィクションです。
※主人公の癖が若干終わっているのは師匠のせいです。
ゆっくり投稿です。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
神は激怒した
まる
ファンタジー
おのれえええぇえぇぇぇ……人間どもめぇ。
めっちゃ面倒な事ばっかりして余計な仕事を増やしてくる人間に神様がキレました。
ふわっとした設定ですのでご了承下さいm(_ _)m
世界の設定やら背景はふわふわですので、ん?と思う部分が出てくるかもしれませんがいい感じに個人で補完していただけると幸いです。
異世界帰りの少年は現実世界で冒険者になる
家高菜
ファンタジー
ある日突然、異世界に勇者として召喚された平凡な中学生の小鳥遊優人。
召喚者は優人を含めた5人の勇者に魔王討伐を依頼してきて、優人たちは魔王討伐を引き受ける。
多くの人々の助けを借り4年の月日を経て魔王討伐を成し遂げた優人たちは、なんとか元の世界に帰還を果たした。
しかし優人が帰還した世界には元々は無かったはずのダンジョンと、ダンジョンを探索するのを生業とする冒険者という職業が存在していた。
何故かダンジョンを探索する冒険者を育成する『冒険者育成学園』に入学することになった優人は、新たな仲間と共に冒険に身を投じるのであった。
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる