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七章 白と黒の追跡者
31 巻き込む覚悟を 下
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多分自然と選択肢から外していたのだと思う。
元々一人で行くつもりで、その中で偶然ハスカ達の意思を知ることができただけで。初めからそのつもりだったのだから、レベッカに頼ろうなどという選択肢に辿り着くわけがなくて。
そして今こうして辿り着いたからといって、レベッカが向けてくれた言葉を素直に受け止める事などできる筈がない。
「ちょ、ちょっとまてよレベッカ!」
俺は思わずそう声をあげた。
「お前も来るって……今から俺が行くところがどういう所かは知ってんだろ!? 知ってるからこうして色々言いに来てくれたんだろ!? そこにお前も行くって………」
「そりゃ行くでしょ。他の精霊を巻き込む様に進言しておいて、自分は行かないとか言ってる事無茶苦茶じゃない」
「……でもお前……」
「でもじゃない。じゃないといくらなんでも筋が通らなすぎる。それに言っておくけど、ウチを巻き込むのは他の精霊を巻き込むのとは話が違うからね」
そしてレベッカは言う。
「そもそもアンタが戦おうとしているのは元を辿ればウチがアンタを巻き込んだからでしょ。だからウチを巻き込むのは他の精霊を巻き込むのとは全然違う。理不尽でもなんでもなく、アンタにはウチを巻き込むだけの権利があるし、巻き込んだウチにもアンタを助ける意思はある」
確かにその通りなのかもしれない。
確かにレベッカは他の精霊を巻き込むのとは何もかも違うんだ。
第一にレベッカは強い。
レベッカが暴走したエルの力と同等かそれ以上の力を持っているのだとすれば、それは少なくとも俺よりも遥かに強くて、そしてきっと強いが故にあの時俺と別れて件の銃を使う白衣の男と戦いに行き、そして生きて帰ってきている。
他の精霊がおそらくエルを剣化した俺やあの結界の男といった高出力の相手に集団で囲んで初めて戦いが成立するのだとすれば、レベッカはおそらく単体での戦いが成立する。
……暴走した精霊の精霊術が出力云々以前に異次元の変化を遂げているのは、暴走したエルの風の使い方でよく理解しているから。
だから生存率は他の精霊よりずっと高い。
そしてレベッカの言う通り、俺が異世界に渡るきっかけになったのはレベッカだ。
あの日あの場所でレベッカと遭遇していなければ全てのが起きなかった事で。今こうして戦いに臨む状況を作りだしたのはレベッカだ。
だからそういう意味ではレベッカを巻き込むのは他の精霊を巻き込むのとは意味合いが変わってくる。
だけど……それでも、レベッカに返す言葉は中々出てこなかった。
当然だ。出てくる訳がないだろう。
他の精霊より生存率が高い。
だけどそれは比較的で、きっとそれは限りなく低い数値で。
そして俺はレベッカに巻き込まれたのだとしても、レベッカには感謝しているんだ。
あの時レベッカに異世界に飛ばされていなければエルと出会う事が出来なかった。
あの日あの場所でエルを救う事が出来なかった。
レベッカに異世界に飛ばされたからこそ。巻き込まれたからこそ、何よりも守りたい存在が出来たんだ。
だから……そんな機会を与えてくれたレベッカを。
そしてこうして手を貸そうとしてくれている様なレベッカを、巻き込む様な選択はできなかった。
ああそうだ、できなかった。怖かった。
自分の選択で誰かが居なくなる事が。
こうして俺なんかに手を差し伸べてくれる相手が、俺の選択でいなくなるのが怖かった。
「……」
そしてレベッカはそんな俺の心象を感じ取ったのかもしれない。
「……それも躊躇う、か。本当に強情で優しくて臆病な人」
少し呆れた様にレベッカはそう言った瞬間だった。
「……ッ!?」
レベッカに突然胸倉を掴まれた。
突然の出来事に思わず硬直して何も反応できない。
そしてそんな反応できないでいる俺に対して、痺れを切らしたようにレベッカは強い口調で言う。
「いい加減にしなさいよ! アンタ自分で他の精霊よりエルが大事って言ったよね!? 関係ないもの巻き込んででも助けないといけないって!」
「……ッ」
「もう分かったわよアンタが巻き込めない人間って事は! 優しいのもあるかもしれないけどそれが怖いって事位! 自分の選択で誰かが死ぬのを経験してるのは知ってるから! それが怖いのは流石に分かるし他の子を巻き込めないのはもう仕方がない!」
だけど、とレベッカは言う。
「それでも差し伸べられた手位は死に物狂いで掴みなさいよ! それが怖い事なら乗り超えろ! 自分から巻き込まれに来た相手を踏みにじって先に進む位の覚悟は見せなさいよ! アンタにとってエルはそうしてでも助けないといけない相手じゃないの!? ウチ一人位踏み越えてでも助けないといけない相手じゃないの!?」
「……ッ」
逃げ道を塞がれた様な気分だった。
初めから俺が何かを言うまでもなく、レベッカは自分の意思でそこにいる。
それも。どうやっても折れない程の強い意志を持って。
そして俺を助けようとしてくれる正当な理由もあれば、強さだって持ち合わせていて。
そして巻き込めない、巻き込みたくないと思っていても。声を掛けられる度にそれが強くなっていっても。
それを上回るように、自分の為にそこまで言ってくれる手を差し伸べてくれる存在に。どうしようもない程絶望的な状況で一緒に戦ってくれると言ってくれるレベッカに、縋りたいと思う気持ちは強くなっていって。
それに縋ってしまう程に、俺は弱くて脆い人間で。
そして巻き込んででもエルを助けなければならない事は分かっていて。
だとすれば。もはや必要なのは覚悟だけだった。
目の前のレベッカを巻き込むための覚悟。
自分の選択で誰かが死ぬというトラウマを、乗り超える覚悟を。
「……約束してくれ」
それでも多分、俺にはその死を乗り超える事はできなくて。
できないから。できなかったから今の俺が形成されていて。
だから当たり前の様にその手を取る事はできなくて。
だけど、約束してくれるなら
「……絶対に死なないって」
「うん、ウチはしなない。アンタもエルも死なせない」
踏みにじる覚悟も、死なせる覚悟もできないけれど。
何の根拠もない事でも、約束してくれるなら俺は……俺は。
「……頼むレベッカ。俺を……俺達を助けてくれ」
なんとか目の前の相手に縋りつける。
その位の勇気は振り絞る事ができた。
「うん、ウチが全力で手を貸す。任せときなさい」
そう言ってレベッカは俺の胸倉から手を離し、改めて手を差し伸べてくる。
俺はその手を多分きっと、弱々しい力で握った。
こうして俺とレベッカは一時的にタッグを組む事になったのだった。
「さて、じゃあ余計な時間も一杯喰っちゃったし、さっさと行動に移しましょうか」
「ああ」
余計なという言葉がとても引っかかったが、確かにその通りだ。
とにかく急いでエルの元に行かなければならない。
だがしかしレベッカが歩きだした方角は明らかに見当違いな方向だった。
「お、おいどこ行くんだよ。そっちじゃねえよ」
「まさかアンタ、本気で走っていくつもりなの?」
「そりゃ俺馬乗れねえからな……ってそうか、もしかしてお前乗れんのか?」
もしレベッカが馬に乗れるのなら走る事よりよっぽどいい移動手段を利用できる。
俺は期待を込めて。というよりあえて徒歩を否定する様な話を出してきたのだから、当然乗れるものだと思ってそう聞いてみるが、レベッカは首を振る。
「いや、乗れないよ?」
「……は?」
ちょっと待て。
「だったらなんだよ。馬以外になんかあんのか?」
此処が地球なら寧ろ馬よりよっぽどいい移動手段があるだろうけど、此処は異世界だ。
技術の発展具合はとてもちぐはぐではあるが、少なくとも事移動手段においては馬が主流だ。蒸気機関車がある以上何かしらの技術は確立されているのかもしれないけれど、一か月間旅した中では車やバイクといった乗り物類は確認できなかった。
……そしてそんな異世界の中で。レベッカは言う。
「とにかく着いてきて。アンタに見せたいものがある」
そう言ってレベッカは先に進んでいく。
一体向かう先に何があるのかは検討も付かない。
だけど間違いなくそこに何かがあるのだろう。
俺はある程度の期待をしつつレベッカの後を追った。
元々一人で行くつもりで、その中で偶然ハスカ達の意思を知ることができただけで。初めからそのつもりだったのだから、レベッカに頼ろうなどという選択肢に辿り着くわけがなくて。
そして今こうして辿り着いたからといって、レベッカが向けてくれた言葉を素直に受け止める事などできる筈がない。
「ちょ、ちょっとまてよレベッカ!」
俺は思わずそう声をあげた。
「お前も来るって……今から俺が行くところがどういう所かは知ってんだろ!? 知ってるからこうして色々言いに来てくれたんだろ!? そこにお前も行くって………」
「そりゃ行くでしょ。他の精霊を巻き込む様に進言しておいて、自分は行かないとか言ってる事無茶苦茶じゃない」
「……でもお前……」
「でもじゃない。じゃないといくらなんでも筋が通らなすぎる。それに言っておくけど、ウチを巻き込むのは他の精霊を巻き込むのとは話が違うからね」
そしてレベッカは言う。
「そもそもアンタが戦おうとしているのは元を辿ればウチがアンタを巻き込んだからでしょ。だからウチを巻き込むのは他の精霊を巻き込むのとは全然違う。理不尽でもなんでもなく、アンタにはウチを巻き込むだけの権利があるし、巻き込んだウチにもアンタを助ける意思はある」
確かにその通りなのかもしれない。
確かにレベッカは他の精霊を巻き込むのとは何もかも違うんだ。
第一にレベッカは強い。
レベッカが暴走したエルの力と同等かそれ以上の力を持っているのだとすれば、それは少なくとも俺よりも遥かに強くて、そしてきっと強いが故にあの時俺と別れて件の銃を使う白衣の男と戦いに行き、そして生きて帰ってきている。
他の精霊がおそらくエルを剣化した俺やあの結界の男といった高出力の相手に集団で囲んで初めて戦いが成立するのだとすれば、レベッカはおそらく単体での戦いが成立する。
……暴走した精霊の精霊術が出力云々以前に異次元の変化を遂げているのは、暴走したエルの風の使い方でよく理解しているから。
だから生存率は他の精霊よりずっと高い。
そしてレベッカの言う通り、俺が異世界に渡るきっかけになったのはレベッカだ。
あの日あの場所でレベッカと遭遇していなければ全てのが起きなかった事で。今こうして戦いに臨む状況を作りだしたのはレベッカだ。
だからそういう意味ではレベッカを巻き込むのは他の精霊を巻き込むのとは意味合いが変わってくる。
だけど……それでも、レベッカに返す言葉は中々出てこなかった。
当然だ。出てくる訳がないだろう。
他の精霊より生存率が高い。
だけどそれは比較的で、きっとそれは限りなく低い数値で。
そして俺はレベッカに巻き込まれたのだとしても、レベッカには感謝しているんだ。
あの時レベッカに異世界に飛ばされていなければエルと出会う事が出来なかった。
あの日あの場所でエルを救う事が出来なかった。
レベッカに異世界に飛ばされたからこそ。巻き込まれたからこそ、何よりも守りたい存在が出来たんだ。
だから……そんな機会を与えてくれたレベッカを。
そしてこうして手を貸そうとしてくれている様なレベッカを、巻き込む様な選択はできなかった。
ああそうだ、できなかった。怖かった。
自分の選択で誰かが居なくなる事が。
こうして俺なんかに手を差し伸べてくれる相手が、俺の選択でいなくなるのが怖かった。
「……」
そしてレベッカはそんな俺の心象を感じ取ったのかもしれない。
「……それも躊躇う、か。本当に強情で優しくて臆病な人」
少し呆れた様にレベッカはそう言った瞬間だった。
「……ッ!?」
レベッカに突然胸倉を掴まれた。
突然の出来事に思わず硬直して何も反応できない。
そしてそんな反応できないでいる俺に対して、痺れを切らしたようにレベッカは強い口調で言う。
「いい加減にしなさいよ! アンタ自分で他の精霊よりエルが大事って言ったよね!? 関係ないもの巻き込んででも助けないといけないって!」
「……ッ」
「もう分かったわよアンタが巻き込めない人間って事は! 優しいのもあるかもしれないけどそれが怖いって事位! 自分の選択で誰かが死ぬのを経験してるのは知ってるから! それが怖いのは流石に分かるし他の子を巻き込めないのはもう仕方がない!」
だけど、とレベッカは言う。
「それでも差し伸べられた手位は死に物狂いで掴みなさいよ! それが怖い事なら乗り超えろ! 自分から巻き込まれに来た相手を踏みにじって先に進む位の覚悟は見せなさいよ! アンタにとってエルはそうしてでも助けないといけない相手じゃないの!? ウチ一人位踏み越えてでも助けないといけない相手じゃないの!?」
「……ッ」
逃げ道を塞がれた様な気分だった。
初めから俺が何かを言うまでもなく、レベッカは自分の意思でそこにいる。
それも。どうやっても折れない程の強い意志を持って。
そして俺を助けようとしてくれる正当な理由もあれば、強さだって持ち合わせていて。
そして巻き込めない、巻き込みたくないと思っていても。声を掛けられる度にそれが強くなっていっても。
それを上回るように、自分の為にそこまで言ってくれる手を差し伸べてくれる存在に。どうしようもない程絶望的な状況で一緒に戦ってくれると言ってくれるレベッカに、縋りたいと思う気持ちは強くなっていって。
それに縋ってしまう程に、俺は弱くて脆い人間で。
そして巻き込んででもエルを助けなければならない事は分かっていて。
だとすれば。もはや必要なのは覚悟だけだった。
目の前のレベッカを巻き込むための覚悟。
自分の選択で誰かが死ぬというトラウマを、乗り超える覚悟を。
「……約束してくれ」
それでも多分、俺にはその死を乗り超える事はできなくて。
できないから。できなかったから今の俺が形成されていて。
だから当たり前の様にその手を取る事はできなくて。
だけど、約束してくれるなら
「……絶対に死なないって」
「うん、ウチはしなない。アンタもエルも死なせない」
踏みにじる覚悟も、死なせる覚悟もできないけれど。
何の根拠もない事でも、約束してくれるなら俺は……俺は。
「……頼むレベッカ。俺を……俺達を助けてくれ」
なんとか目の前の相手に縋りつける。
その位の勇気は振り絞る事ができた。
「うん、ウチが全力で手を貸す。任せときなさい」
そう言ってレベッカは俺の胸倉から手を離し、改めて手を差し伸べてくる。
俺はその手を多分きっと、弱々しい力で握った。
こうして俺とレベッカは一時的にタッグを組む事になったのだった。
「さて、じゃあ余計な時間も一杯喰っちゃったし、さっさと行動に移しましょうか」
「ああ」
余計なという言葉がとても引っかかったが、確かにその通りだ。
とにかく急いでエルの元に行かなければならない。
だがしかしレベッカが歩きだした方角は明らかに見当違いな方向だった。
「お、おいどこ行くんだよ。そっちじゃねえよ」
「まさかアンタ、本気で走っていくつもりなの?」
「そりゃ俺馬乗れねえからな……ってそうか、もしかしてお前乗れんのか?」
もしレベッカが馬に乗れるのなら走る事よりよっぽどいい移動手段を利用できる。
俺は期待を込めて。というよりあえて徒歩を否定する様な話を出してきたのだから、当然乗れるものだと思ってそう聞いてみるが、レベッカは首を振る。
「いや、乗れないよ?」
「……は?」
ちょっと待て。
「だったらなんだよ。馬以外になんかあんのか?」
此処が地球なら寧ろ馬よりよっぽどいい移動手段があるだろうけど、此処は異世界だ。
技術の発展具合はとてもちぐはぐではあるが、少なくとも事移動手段においては馬が主流だ。蒸気機関車がある以上何かしらの技術は確立されているのかもしれないけれど、一か月間旅した中では車やバイクといった乗り物類は確認できなかった。
……そしてそんな異世界の中で。レベッカは言う。
「とにかく着いてきて。アンタに見せたいものがある」
そう言ってレベッカは先に進んでいく。
一体向かう先に何があるのかは検討も付かない。
だけど間違いなくそこに何かがあるのだろう。
俺はある程度の期待をしつつレベッカの後を追った。
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