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変わった服を着ているって指摘されましたが
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私と門番さんたちの間に、気まずい沈黙が降りる。
今の私の行動はさらっと流してほしいんだけど、そういうわけにもいかないような重々しさ。
あぁああああ。頭を下げたとはいえ、ほんと深い意味なんてない、会釈みたいなものなんですが!
そういうこというと、異世界感でちゃいますかってことが気になって、フォローもできない!
私はフォローの言葉を思いつかず、ひたすら笑ってごまかそうとする。
門兵さんたちもぎこちない愛想笑いで答える。
お互いに笑顔なのに緊張感たっぷりである。
そんなシュールな雰囲気に割って入ってくれたのは、ひとり落ち着いているレイだった。
「お前たち、そう恐縮するな。言っただろう、彼女は遠い異国の出身だと。いろいろとこちらとは習慣も違うんだよ。彼女にとっては頭を下げるのは礼の気持ちを行動で表しただけのこと。お前たちが過剰に恐縮するから、困ってしまっているだろ」
「そういわれましても。高貴な方に頭を下げられたら、恐縮くらいしますわ。……ほんとうに、我々の行動に問題があるというわけではありませんか?」
お髭の門番さんは、青ざめた若いほうの門番さんを目で示しつつ、レイに尋ねた。
こわごわした門番さんに、レイはあきれたように笑う。
「彼女の顔を見りゃわかるだろ。この顔が怒ったり気分を害したりしている顔か?お前たちを困らせて困ったなぁっていう、かわいいだけの顔だろ。……ほら。彼女の服装も変わっているだろう?これがあちらの国の旅装なんだそうだ」
ぎこちなく追従笑いを浮かべる門兵さんに、レイは私の服装を示す。
今の私の服装は、オフホワイトのロング丈のニットワンピに黒のタイツ。その上に紺色の上品めなダウンコートを羽織っている。
白い大き目のバッグを斜め掛けにして、足元はムートンブーツ。
機内で快適にすごすためにゆるゆるした格好ではあるけど、日本ではごく普通の恰好だ。
そう、日本では。
この世界では、どうだろう。
こちらの世界に入ってからまだ女性の姿はみていないけど、レイや街の人は分厚いマントを羽織っている。
中に着ている服装ははっきりとはわからないけれど、マントの下からちらりと見えている限りでは、レイは詰襟の軍服っぽい服装。街の人たちはチュニックにベルトを締め、ホーズという長ズボンという感じだ。
現代日本の服装とは、ぜんぜん違うよね。
「確かに、イサカ様のお召し物は見たこともないような不思議なものですが」
お髭の門兵さんは私から視線をそらし、レイに向かってたしなめるように言う。
「ブロッケンシュタイン様。女性の服装を示すのに変わっているなどと言われましたら、同意するのはためらわれます。意味合いは、異国のものだから我が国とは異なっているという意味だとわかりますが。…仮に私がうちの妻にそんなことを言ったら、数日は口もきいてもらえませんよ」
「あー。そうか……、って、悪い!ミサキ。そ、その。お前のその恰好がヘンだって言うんじゃねぇぞ?よく似合っているし、不思議な恰好だけどよー、かわいいし、動きやすそうだし、悪くねぇと思う!ただ、ここの衣服とはまったく違うから、お前が遠くから来たってわかりやすいとおもっただけで!」
「こちらの服装とはだいぶん違いますよね。変わっていると思われても当然だと思います。ご不快でなければいいんですけど」
レイはまた失言をしたと思ったのだろう。
やたら焦って、私に言い訳する。
口調まで二人きりの時と同じになっているって、どれだけ焦っているんだ。
せっかくの貴族ぶりっこが台無しだぞ。
私は恐縮したままの門兵さんに笑いかけ気にしてないことをアピールし、レイに向かって首を傾げた。
「この格好、おかしいと思いませんか?」
今の私の行動はさらっと流してほしいんだけど、そういうわけにもいかないような重々しさ。
あぁああああ。頭を下げたとはいえ、ほんと深い意味なんてない、会釈みたいなものなんですが!
そういうこというと、異世界感でちゃいますかってことが気になって、フォローもできない!
私はフォローの言葉を思いつかず、ひたすら笑ってごまかそうとする。
門兵さんたちもぎこちない愛想笑いで答える。
お互いに笑顔なのに緊張感たっぷりである。
そんなシュールな雰囲気に割って入ってくれたのは、ひとり落ち着いているレイだった。
「お前たち、そう恐縮するな。言っただろう、彼女は遠い異国の出身だと。いろいろとこちらとは習慣も違うんだよ。彼女にとっては頭を下げるのは礼の気持ちを行動で表しただけのこと。お前たちが過剰に恐縮するから、困ってしまっているだろ」
「そういわれましても。高貴な方に頭を下げられたら、恐縮くらいしますわ。……ほんとうに、我々の行動に問題があるというわけではありませんか?」
お髭の門番さんは、青ざめた若いほうの門番さんを目で示しつつ、レイに尋ねた。
こわごわした門番さんに、レイはあきれたように笑う。
「彼女の顔を見りゃわかるだろ。この顔が怒ったり気分を害したりしている顔か?お前たちを困らせて困ったなぁっていう、かわいいだけの顔だろ。……ほら。彼女の服装も変わっているだろう?これがあちらの国の旅装なんだそうだ」
ぎこちなく追従笑いを浮かべる門兵さんに、レイは私の服装を示す。
今の私の服装は、オフホワイトのロング丈のニットワンピに黒のタイツ。その上に紺色の上品めなダウンコートを羽織っている。
白い大き目のバッグを斜め掛けにして、足元はムートンブーツ。
機内で快適にすごすためにゆるゆるした格好ではあるけど、日本ではごく普通の恰好だ。
そう、日本では。
この世界では、どうだろう。
こちらの世界に入ってからまだ女性の姿はみていないけど、レイや街の人は分厚いマントを羽織っている。
中に着ている服装ははっきりとはわからないけれど、マントの下からちらりと見えている限りでは、レイは詰襟の軍服っぽい服装。街の人たちはチュニックにベルトを締め、ホーズという長ズボンという感じだ。
現代日本の服装とは、ぜんぜん違うよね。
「確かに、イサカ様のお召し物は見たこともないような不思議なものですが」
お髭の門兵さんは私から視線をそらし、レイに向かってたしなめるように言う。
「ブロッケンシュタイン様。女性の服装を示すのに変わっているなどと言われましたら、同意するのはためらわれます。意味合いは、異国のものだから我が国とは異なっているという意味だとわかりますが。…仮に私がうちの妻にそんなことを言ったら、数日は口もきいてもらえませんよ」
「あー。そうか……、って、悪い!ミサキ。そ、その。お前のその恰好がヘンだって言うんじゃねぇぞ?よく似合っているし、不思議な恰好だけどよー、かわいいし、動きやすそうだし、悪くねぇと思う!ただ、ここの衣服とはまったく違うから、お前が遠くから来たってわかりやすいとおもっただけで!」
「こちらの服装とはだいぶん違いますよね。変わっていると思われても当然だと思います。ご不快でなければいいんですけど」
レイはまた失言をしたと思ったのだろう。
やたら焦って、私に言い訳する。
口調まで二人きりの時と同じになっているって、どれだけ焦っているんだ。
せっかくの貴族ぶりっこが台無しだぞ。
私は恐縮したままの門兵さんに笑いかけ気にしてないことをアピールし、レイに向かって首を傾げた。
「この格好、おかしいと思いませんか?」
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