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街の中に入りましたが
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「わぁ…っ」
門をくぐり、街を見た私は感嘆の声をあげた。
外から門の長さを見ていても、この街が大きな街だということは気づいていたけど、壁の中の建物がこんなに立派なんて思ってなかった。
しかもなんていうかこの街、かわいいの!
建物は、見上げるほど高い。
ぱっと見は5階建てくらいに見えるそびえたつような建物が、道の両側にぎっしりと建っていた。
家々の壁は真っ白い大理石みたいな石でできていて、屋根にはキャラメル色の瓦が敷き詰められている。
窓は格子が入っているんだけど、それが優美な曲線を描いていて、優雅なかざりのように見える。
壁のところどころにはチョコレート色やピンク、淡い緑色の石もアクセントのように入っていて、なんともいえず、かわいいのだ。
初めて見る街は、元の世界でも、異世界でも、わくわくしちゃう。
この建物は、ちょっとフィレンツェに似ているかな。
屋根の色とかが、ちょっと明るい茶色で、建物の石の感じも似ている気がする。
だけどどこかドイツっぽい雰囲気もあるんだよなー、どこの辺がそんな印象にしているんだろ。
なんて考えながら、街のあちこちに目を見張る。
完全におのぼりさん状態の私を、レイがほほえましげに見ているけど、異世界からはるばるきたおのぼりさんなんだし、ちょっとくらい興奮してても許されるよね。
レイに連れられるままに歩いていて、街のあちこちに見慣れた、けれどこの世界にはないなじゃないかと思っていたものがあるのに気づいた。
道のところどころにある、街灯だ。
道の随所に黒いポールが立っていて、その先端にはバスケットボールくらいのサイズの白い球体がついている。
その球体が白々と光り、暗くなってきた街を照らしている。
街灯の高さは一律ではなく、私の腰のあたりの長さのものもあれば、見上げるくらい高いものもある。
その統一感のなさが街をより幻想的に、かわいく見せているんだと思うけど…!
それより気になるのは、やっぱり。
この世界にも、電気ってあるの!?
「レイ!ねぇ、あれっ」
「ん?街灯か?」
私は、レイの腕に触れ、その光るポールを指さした。
レイは、興奮した私の態度に首をかしげつつ、その名を口にする。
「街灯」。
形態はちょっと違うけど、呼び名は一緒なんだ。
「そうそう!あれってどうやって光っているんですか?やっぱり電気なんですか!?電気あるんですか!?」
勢いごんで問えば、レイはきょとんとして瞬いた。
「電気?いや、それは知らないな。ミサキの世界にはあったものなんだよな? それで街灯に明かりをともしていたのか? ……こっちでは街灯が光ってるのは、光るように魔力設定してあるだけだぜ?」
「……魔力」
そうかー。
魔獣がいるんだしね。
魔力がどうって話になっても、ぜんぜん不思議じゃないよね。
ははははははは…。
あー乾いた笑いがこみあげるわ。
やばい。
異世界だ異世界だってさっきから何度も思っているのに、また新たな衝撃が。
この世界って、思っていた以上に私の常識とは違うみたい。
赤い月に魔獣、謎の癒し人なる人間がいるってだけでもお腹いっぱいな感じなのに、電気代わりになる魔力もあるんですか。
はははははははは……。
まぁ人間がちゃんと生命活動できる世界だったことに感謝すべきかなぁ。
これが恐竜が闊歩する世界だったり、サルの惑星みたいだったりしたら、私の絶望はこんなもんじゃなかっただろうし。
私ってば運がいい!はず。
「魔力ってすごいんですね」
無性に疲れたっていうか。
できるものなら、家に帰って、ベッドに飛び込んで、お布団かぶって現実逃避したい。
一喜一憂した私を心配そうに見ているレイに、笑ってみる。
若干ひきつっているのは、仕様です。
門をくぐり、街を見た私は感嘆の声をあげた。
外から門の長さを見ていても、この街が大きな街だということは気づいていたけど、壁の中の建物がこんなに立派なんて思ってなかった。
しかもなんていうかこの街、かわいいの!
建物は、見上げるほど高い。
ぱっと見は5階建てくらいに見えるそびえたつような建物が、道の両側にぎっしりと建っていた。
家々の壁は真っ白い大理石みたいな石でできていて、屋根にはキャラメル色の瓦が敷き詰められている。
窓は格子が入っているんだけど、それが優美な曲線を描いていて、優雅なかざりのように見える。
壁のところどころにはチョコレート色やピンク、淡い緑色の石もアクセントのように入っていて、なんともいえず、かわいいのだ。
初めて見る街は、元の世界でも、異世界でも、わくわくしちゃう。
この建物は、ちょっとフィレンツェに似ているかな。
屋根の色とかが、ちょっと明るい茶色で、建物の石の感じも似ている気がする。
だけどどこかドイツっぽい雰囲気もあるんだよなー、どこの辺がそんな印象にしているんだろ。
なんて考えながら、街のあちこちに目を見張る。
完全におのぼりさん状態の私を、レイがほほえましげに見ているけど、異世界からはるばるきたおのぼりさんなんだし、ちょっとくらい興奮してても許されるよね。
レイに連れられるままに歩いていて、街のあちこちに見慣れた、けれどこの世界にはないなじゃないかと思っていたものがあるのに気づいた。
道のところどころにある、街灯だ。
道の随所に黒いポールが立っていて、その先端にはバスケットボールくらいのサイズの白い球体がついている。
その球体が白々と光り、暗くなってきた街を照らしている。
街灯の高さは一律ではなく、私の腰のあたりの長さのものもあれば、見上げるくらい高いものもある。
その統一感のなさが街をより幻想的に、かわいく見せているんだと思うけど…!
それより気になるのは、やっぱり。
この世界にも、電気ってあるの!?
「レイ!ねぇ、あれっ」
「ん?街灯か?」
私は、レイの腕に触れ、その光るポールを指さした。
レイは、興奮した私の態度に首をかしげつつ、その名を口にする。
「街灯」。
形態はちょっと違うけど、呼び名は一緒なんだ。
「そうそう!あれってどうやって光っているんですか?やっぱり電気なんですか!?電気あるんですか!?」
勢いごんで問えば、レイはきょとんとして瞬いた。
「電気?いや、それは知らないな。ミサキの世界にはあったものなんだよな? それで街灯に明かりをともしていたのか? ……こっちでは街灯が光ってるのは、光るように魔力設定してあるだけだぜ?」
「……魔力」
そうかー。
魔獣がいるんだしね。
魔力がどうって話になっても、ぜんぜん不思議じゃないよね。
ははははははは…。
あー乾いた笑いがこみあげるわ。
やばい。
異世界だ異世界だってさっきから何度も思っているのに、また新たな衝撃が。
この世界って、思っていた以上に私の常識とは違うみたい。
赤い月に魔獣、謎の癒し人なる人間がいるってだけでもお腹いっぱいな感じなのに、電気代わりになる魔力もあるんですか。
はははははははは……。
まぁ人間がちゃんと生命活動できる世界だったことに感謝すべきかなぁ。
これが恐竜が闊歩する世界だったり、サルの惑星みたいだったりしたら、私の絶望はこんなもんじゃなかっただろうし。
私ってば運がいい!はず。
「魔力ってすごいんですね」
無性に疲れたっていうか。
できるものなら、家に帰って、ベッドに飛び込んで、お布団かぶって現実逃避したい。
一喜一憂した私を心配そうに見ているレイに、笑ってみる。
若干ひきつっているのは、仕様です。
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