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嘘 ~uso ➀
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「た ただいま…ママ…」
玄関を上がりリビングを覗くと、ママが夕飯の支度をしていた。
「千歳!
帰り、遅かったじゃない?
生徒会なんか絶対辞めなさいって、ママ言ったでしょ?」
「あ、うん…もちろん。
ただ急に先生に言ったものだから、すぐには辞めれなくてっ
ちゃんと辞めて勉強の方を頑張るから。…ごめんなさい」
「まったく…。
もうすぐ夕飯できるから、荷物置いて手を洗ったら来なさいよ」
「あ、はい…」
そう返事してリビングから自分の部屋に戻った。
生徒会で集まったから帰った時間が遅くなってしまった。一応先生に辞める話をしたってママには言ったものの、本当は…まだしてない。
ううん、先生に言うつもりで職員室に向かったんだけど…
まさかあの時に、更科がいて脅しをかけてくるとは思わなかったから。
「執行部の人間なら生徒会室で内緒でイチャつけるって思ってたけど、まさか生徒会長自らが先越すなんて思わなかったなぁ」
「更科先輩っ」
職員室前の廊下だってのに、声の大きさに配慮なく喋ってくる更科。
もしたまたま通りかかった生徒や教員にでも聞かれてしまったら、どうなってたかとヒヤヒヤする。
「でももう…終わりになるんですっ
わたし、副会長辞める事にしたんで」
だから更科には半分脅されて生徒会室で付き合おうみたいな事言われたけど、それももう出来ないもんね。そういう意味なら副会長辞める事には未練はない。
やっぱり、恋愛が絡むとロクな事にならない。
桐生君には悪いけど、恋愛禁止令の解除はしてくれなくてよかったかな。
「は?辞める?
ナニソレ、つまり逃げてなかった事にしちゃうってわけ」
「別に、そういうわけじゃ…」
「俺がそんな事させると思うか?
執行部辞めてみろ、生徒会長との事みんなにバラすからな」
「そんな…っ」
…そんなわけで、この日教員には辞める事を言えなかった。
桐生君との事がバレたら…もちろん内申にも響く。
ママに怒られる。
何より…桐生君にも迷惑かかっちゃう!
校則違反を犯したからって、もし高校行けなくなっちゃったりしたら…桐生君の人生めちゃくちゃになっちゃうじゃない!
「辞めなかったら…言わないでいてくれるって事…?」
「辞めないだけじゃない。
当然これからも俺とは付き合ってくれるよな、副会長?」
…あぁもう、本当に面倒な事になってしまった。
__翌日の放課後。
今日からはまた文化祭についての話し合いで生徒会室に集まりがある筈だ。
どうしよう。
行くわけにいかないし、行かなきゃいけないし…。
教室を出た所で悩んでいると、C組の教室から桐生君がわたしに気付いた。
「ぁ…」
「榊さん。
今日はどうするの?」
「ん…」
昨日は辞めるって言ったきりで、更科に脅された事なんて当然話してない。
行かなきゃ更科に脅される。
でも行ったって、何も知らない桐生君に気を遣いながら更科の目を気にしなきゃならないし…。
「今日は…具合悪いから早く帰るね…」
「えっ、大丈夫なのか?」
「うん、家でゆっくり休んだら治るから…。
みんなにはまた挨拶するって事で、今日は欠席にさせて」
「そっか。大事にな」
「ありがと」
とりあえず今日は…これでしのげたかな…。
玄関を上がりリビングを覗くと、ママが夕飯の支度をしていた。
「千歳!
帰り、遅かったじゃない?
生徒会なんか絶対辞めなさいって、ママ言ったでしょ?」
「あ、うん…もちろん。
ただ急に先生に言ったものだから、すぐには辞めれなくてっ
ちゃんと辞めて勉強の方を頑張るから。…ごめんなさい」
「まったく…。
もうすぐ夕飯できるから、荷物置いて手を洗ったら来なさいよ」
「あ、はい…」
そう返事してリビングから自分の部屋に戻った。
生徒会で集まったから帰った時間が遅くなってしまった。一応先生に辞める話をしたってママには言ったものの、本当は…まだしてない。
ううん、先生に言うつもりで職員室に向かったんだけど…
まさかあの時に、更科がいて脅しをかけてくるとは思わなかったから。
「執行部の人間なら生徒会室で内緒でイチャつけるって思ってたけど、まさか生徒会長自らが先越すなんて思わなかったなぁ」
「更科先輩っ」
職員室前の廊下だってのに、声の大きさに配慮なく喋ってくる更科。
もしたまたま通りかかった生徒や教員にでも聞かれてしまったら、どうなってたかとヒヤヒヤする。
「でももう…終わりになるんですっ
わたし、副会長辞める事にしたんで」
だから更科には半分脅されて生徒会室で付き合おうみたいな事言われたけど、それももう出来ないもんね。そういう意味なら副会長辞める事には未練はない。
やっぱり、恋愛が絡むとロクな事にならない。
桐生君には悪いけど、恋愛禁止令の解除はしてくれなくてよかったかな。
「は?辞める?
ナニソレ、つまり逃げてなかった事にしちゃうってわけ」
「別に、そういうわけじゃ…」
「俺がそんな事させると思うか?
執行部辞めてみろ、生徒会長との事みんなにバラすからな」
「そんな…っ」
…そんなわけで、この日教員には辞める事を言えなかった。
桐生君との事がバレたら…もちろん内申にも響く。
ママに怒られる。
何より…桐生君にも迷惑かかっちゃう!
校則違反を犯したからって、もし高校行けなくなっちゃったりしたら…桐生君の人生めちゃくちゃになっちゃうじゃない!
「辞めなかったら…言わないでいてくれるって事…?」
「辞めないだけじゃない。
当然これからも俺とは付き合ってくれるよな、副会長?」
…あぁもう、本当に面倒な事になってしまった。
__翌日の放課後。
今日からはまた文化祭についての話し合いで生徒会室に集まりがある筈だ。
どうしよう。
行くわけにいかないし、行かなきゃいけないし…。
教室を出た所で悩んでいると、C組の教室から桐生君がわたしに気付いた。
「ぁ…」
「榊さん。
今日はどうするの?」
「ん…」
昨日は辞めるって言ったきりで、更科に脅された事なんて当然話してない。
行かなきゃ更科に脅される。
でも行ったって、何も知らない桐生君に気を遣いながら更科の目を気にしなきゃならないし…。
「今日は…具合悪いから早く帰るね…」
「えっ、大丈夫なのか?」
「うん、家でゆっくり休んだら治るから…。
みんなにはまた挨拶するって事で、今日は欠席にさせて」
「そっか。大事にな」
「ありがと」
とりあえず今日は…これでしのげたかな…。
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