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「だって…しょうがないじゃない…。
うちの学校は…恋愛禁止なんだから…。
いくら好きでも、恋愛しちゃダメなのよっ」
「榊…何言ってんだよ。
だからこそ、この生徒会室で…」
「それもダメなの!
とにかく、わたしたちがこの学校にいる以上、恋愛はしちゃダメなんだからっ」
そうなのよ。ここは恋愛禁止の高校。
勉強だけしとけばいい、ただのエリート進学校なのよ!
「待てよ。
じゃあ榊は、オレの事を嫌いなんじゃなく…」
「ダメ!
聞こえちゃう!」
思わず反射的にドアの方を見た。
今この時間にわたしと桐生君がここにいる事を更科は知らないだろうから、盗み聞きはされてないとは思うけど。
でも、もし聞かれてたら今度こそは___っ
「榊…?」
「あ…。
な、何でもない…」
お昼ご飯の時間だもの、こんな所にいるわけないわよね。だけど、弱みを握られている以上、どうしてもビクビクしてしまう。
「誰か…そこにいるのか?」
「や、そんなんじゃ…っ」
更科の事が桐生君にバレたら、桐生君絶対怒るよね。でも、いくら桐生君が怒っても…更科は絶対わたしと桐生君の関係を学校に喋ってしまう。
そんな事になったら、最悪桐生君の奨学金が危うくなってしまうかもしれない!
だから…絶対バレないようにしないと!
「…榊、ちょっとここに座れ」
床にお尻を付けたままの桐生君は、急に小声になってわたしに手招きをした。
「え?」
「いいから、早くっ」
「……………」
言われた通り、ゆっくり桐生君の側まで行ってしゃがむ。
すると桐生君は、わたしの耳元を片手で覆いひそひそと話し出した。
「…もしかしてさ。
今までの事、誰かに聞かれちゃってたのか?」
__ドキ
思わず反射的に出たわたしの行動で、さすがに桐生君も気付いたのかもしれない。
これだけ小声なら、いくらドアの向こう側に耳を当てられていても聞こえはしない…と思う。
だけど、やっぱり脅迫観念があって、言葉にするのが怖い。
だからわたしは、黙ったままコクンと一度だけ頷いた。
「…そっか…そうなんだ」
そう言うと、桐生君は急に安心したような顔になった。
何考えてんのよ。
秘め事がバレちゃったってのに、逆に安心してどうするのよ!
「なぁ、それってオレの知ってる奴?」
再び耳元でひそひそと話してくるが、こればっかりは言えない。
同じ生徒会のメンバーが脅迫してきたなんて桐生君が知ったら…絶対揉め事になっちゃう!
「…………………」
首を縦にも横にも触れず、わたしは黙ったままになってしまった。
どうしよう。
名前を言うまで許さないとか言われたら…。
「…ま、いいや。
でもこれで何となくわかったよ」
「……………っ」
何がいいのよ。
中途半端に桐生君にバレてしまったら、余計に話がややこしくなるだけだ。
結局、どうすれば一番いいのか、わからないよ…っ
「榊、じゃあもう一回訊くよ。
口で言わなくてもいいから、首を振ってちゃんと答えろよ」
わたしの耳元で桐生君は小声で、でもハッキリと言った。
「オレは榊が好きだ。
榊は、オレを好き?」
「…………………!」
同じ目線で桐生君はわたしを見つめる。
わたしの答えを聞くために、ジッと、まっすぐ…。
うちの学校は…恋愛禁止なんだから…。
いくら好きでも、恋愛しちゃダメなのよっ」
「榊…何言ってんだよ。
だからこそ、この生徒会室で…」
「それもダメなの!
とにかく、わたしたちがこの学校にいる以上、恋愛はしちゃダメなんだからっ」
そうなのよ。ここは恋愛禁止の高校。
勉強だけしとけばいい、ただのエリート進学校なのよ!
「待てよ。
じゃあ榊は、オレの事を嫌いなんじゃなく…」
「ダメ!
聞こえちゃう!」
思わず反射的にドアの方を見た。
今この時間にわたしと桐生君がここにいる事を更科は知らないだろうから、盗み聞きはされてないとは思うけど。
でも、もし聞かれてたら今度こそは___っ
「榊…?」
「あ…。
な、何でもない…」
お昼ご飯の時間だもの、こんな所にいるわけないわよね。だけど、弱みを握られている以上、どうしてもビクビクしてしまう。
「誰か…そこにいるのか?」
「や、そんなんじゃ…っ」
更科の事が桐生君にバレたら、桐生君絶対怒るよね。でも、いくら桐生君が怒っても…更科は絶対わたしと桐生君の関係を学校に喋ってしまう。
そんな事になったら、最悪桐生君の奨学金が危うくなってしまうかもしれない!
だから…絶対バレないようにしないと!
「…榊、ちょっとここに座れ」
床にお尻を付けたままの桐生君は、急に小声になってわたしに手招きをした。
「え?」
「いいから、早くっ」
「……………」
言われた通り、ゆっくり桐生君の側まで行ってしゃがむ。
すると桐生君は、わたしの耳元を片手で覆いひそひそと話し出した。
「…もしかしてさ。
今までの事、誰かに聞かれちゃってたのか?」
__ドキ
思わず反射的に出たわたしの行動で、さすがに桐生君も気付いたのかもしれない。
これだけ小声なら、いくらドアの向こう側に耳を当てられていても聞こえはしない…と思う。
だけど、やっぱり脅迫観念があって、言葉にするのが怖い。
だからわたしは、黙ったままコクンと一度だけ頷いた。
「…そっか…そうなんだ」
そう言うと、桐生君は急に安心したような顔になった。
何考えてんのよ。
秘め事がバレちゃったってのに、逆に安心してどうするのよ!
「なぁ、それってオレの知ってる奴?」
再び耳元でひそひそと話してくるが、こればっかりは言えない。
同じ生徒会のメンバーが脅迫してきたなんて桐生君が知ったら…絶対揉め事になっちゃう!
「…………………」
首を縦にも横にも触れず、わたしは黙ったままになってしまった。
どうしよう。
名前を言うまで許さないとか言われたら…。
「…ま、いいや。
でもこれで何となくわかったよ」
「……………っ」
何がいいのよ。
中途半端に桐生君にバレてしまったら、余計に話がややこしくなるだけだ。
結局、どうすれば一番いいのか、わからないよ…っ
「榊、じゃあもう一回訊くよ。
口で言わなくてもいいから、首を振ってちゃんと答えろよ」
わたしの耳元で桐生君は小声で、でもハッキリと言った。
「オレは榊が好きだ。
榊は、オレを好き?」
「…………………!」
同じ目線で桐生君はわたしを見つめる。
わたしの答えを聞くために、ジッと、まっすぐ…。
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