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プ|
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曲がったリボンをスルスルと解いていき、中のチョコをそっと取り出した。
もしや10年前のものが奇跡的に出てきたとか、そんなわけはない。
これは間違いなく10年前のあたしが今朝、早起きして作ったものだ。
「…歪んだハート型。
ホント、不器用だなぁ」
「おいおい、そんな風に言っちゃかわいそうじゃないか。その子も、片思いしてる先輩を想って作ったみたいだったぞ?
…ま、その相手の手には届かなかったみたいだけどなぁ」
あたしの肩口から覗き込んだ旦那さまは、ちょっぴり眉を下げながらそう言ったけれど、でもあたしはわざと言い返したの。
信じてもらえないとは思うけど、だって本当の事だもんね。
「…ちゃんと、届いたよ。
ずっと片思いしていた、先輩の手元に」
「え?
でもこれ、俺が──…」
「いいから、早く食べてあげて!
ほらっ」
「わっ…むぐっ」
「はぁぁ…結局先輩には告白できないまま、卒業しちゃったぁ。
あたしの学園生活、もう灰色だよぉ!」
せっかくの春休みも、悔いが残ってしまったせいでブルーな毎日を送っていた。
そんなあたしもやがて卒業し、新しい進路を選び進んだの。
だけどその未来で、あたしは先輩と運命的な再会をした。
そしてそれは、やがて人生を共にする関係になるなんて───────…
「…あの時のあたしには、夢にも思わなかったなぁ」
「何の話だい?」
歪んだハートのチョコを口にしながら、旦那さまが不思議そうにあたしを見た。
そのチョコ、見た目は悪いけど味は悪くないんだぞ。
だって失敗したの、全部自分で食べて片付けたんだからね。
もしや10年前のものが奇跡的に出てきたとか、そんなわけはない。
これは間違いなく10年前のあたしが今朝、早起きして作ったものだ。
「…歪んだハート型。
ホント、不器用だなぁ」
「おいおい、そんな風に言っちゃかわいそうじゃないか。その子も、片思いしてる先輩を想って作ったみたいだったぞ?
…ま、その相手の手には届かなかったみたいだけどなぁ」
あたしの肩口から覗き込んだ旦那さまは、ちょっぴり眉を下げながらそう言ったけれど、でもあたしはわざと言い返したの。
信じてもらえないとは思うけど、だって本当の事だもんね。
「…ちゃんと、届いたよ。
ずっと片思いしていた、先輩の手元に」
「え?
でもこれ、俺が──…」
「いいから、早く食べてあげて!
ほらっ」
「わっ…むぐっ」
「はぁぁ…結局先輩には告白できないまま、卒業しちゃったぁ。
あたしの学園生活、もう灰色だよぉ!」
せっかくの春休みも、悔いが残ってしまったせいでブルーな毎日を送っていた。
そんなあたしもやがて卒業し、新しい進路を選び進んだの。
だけどその未来で、あたしは先輩と運命的な再会をした。
そしてそれは、やがて人生を共にする関係になるなんて───────…
「…あの時のあたしには、夢にも思わなかったなぁ」
「何の話だい?」
歪んだハートのチョコを口にしながら、旦那さまが不思議そうにあたしを見た。
そのチョコ、見た目は悪いけど味は悪くないんだぞ。
だって失敗したの、全部自分で食べて片付けたんだからね。
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