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選べない客と歪んだ愛①
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「あれぇ?
愛さん何か良い顔してる~!」
__翌日
職場に着いて控え室でメイクをしている最中、少し遅れて出勤してきた凛があたしを見るなりそう言って隣に座った。
「昨日の休み、何か良い事あったんでしょ~。
あ、さてはホストクラブに行ってガッツリ遊んじゃいましたぁ?」
自分ができなかった事をあたしがしてきたせいか、やけに勘が鋭いな。
まぁホストクラブを知ったのは凛のおかげだし、参考にしようと先に話をしたのはあたしだもんね。
「そう、昨日また行ってみたの。
2回目だから、永久指名も登録しちゃった」
「いい子いた?」
「まぁね」
と言っても、永久指名に選んだのはオマケみたいなもんなんだけど。
あたしがホストクラブに行ってるのは、あくまでも紫苑が目的なだけ。
だけど彼は、永久指名にはできないんだよね。
でも昨日の夜は紫苑と一緒にお酒も飲めたし、話もできた。
あたしには満足した時間だったわ。
「そっかぁ~。
てゆーか、愛さんってどんな男が好みなの?
あの徹ちゃんみたいな人?」
「はぁ?ちょっ、凛!
冗談キツすぎ!!」
そう言ってケラケラ笑う凛は、あたしの得意客である徹を知っている。
妻や子供もいるクセに家じゃあ相手にされないのか、週に1~2回はうちに通ってあたしを指名してくる中年男だ。
「あたしの好みは、もっと紳士で優しくってギュッと心を鷲掴みにしてくる人なの!
あんな脂汗たぎらせた下品なオヤジとは違うんだからっ」
そう。
紫苑はとても紳士で、あたしにスゴく優しかった。
だから…既にあたしの心は、紫苑にギュッと掴まれてしまったのよ。
「あー、わかるわかる!
アタシも紳士でオトナな男に萌えキュンだもん」
「だよね」
あたしと違ってまだ20歳の凛だけど。
そんな凛でも、若い子よりは大人びた男の方が良いと思うのね。
「そういう凛は、どんな子を永久指名に選んだのよ」
「あ、アタシですかぁ?」
ホストクラブには20代前半の若い男ばかりじゃあない。
現に紫苑だって、ずっとあたしより年上だと思う。
女にも、女の数だけ男の好みがあるんだから。
「あたしが永久指名してるのは、とりあえず2人ともカッコいい子だけですよ?でも…」
「2人?
永久指名を2人選べたの?」
通常ホストクラブの永久指名は1人だけだと聞いた。
もちろん、あたしが行ってる“club-shion”は定休日がないからって、2人選べるみたいなんだけどね。
て事は…
「もしかして、凛が通ってる所って“club-shion”?」
「あれー?
愛さんって“club-shion”に行ってたの?
アタシもなんだよ~」
あぁ、やっぱり!
だから凛も2人選べたんだ。
この辺りの繁華街にあるホストクラブは、何も“club-shion”1つだけじゃない。
規模はそれぞれ違うけれど、それでもいくつかあるのは知っている。
ただあたしが“club-shion”を選んだのは、たまたまなんだけどね。
「へぇ~っ
じゃあ愛さんは誰を指名にしてるの?
アタシはね、クロウと水輝なの~」
「クロウ?
それならあたしもクロウを永久指名にしてるわ。
後1人は煌ね」
「わぁ!そうなんだぁ!
てゆーか、キ ラ…?誰それ」
あらら。
“club-shion”の常連らしいのに、凛は煌の事は知らないみたい。
まぁ入って半月の新人君だもん、仕方ないか。
「煌っていうのはね、まだヘルプ程度の新人なんだけど…」
「ねぇ愛さん!
今度アタシと一緒に休み合わせて“club-shion”行こうよ!」
「え?」
愛さん何か良い顔してる~!」
__翌日
職場に着いて控え室でメイクをしている最中、少し遅れて出勤してきた凛があたしを見るなりそう言って隣に座った。
「昨日の休み、何か良い事あったんでしょ~。
あ、さてはホストクラブに行ってガッツリ遊んじゃいましたぁ?」
自分ができなかった事をあたしがしてきたせいか、やけに勘が鋭いな。
まぁホストクラブを知ったのは凛のおかげだし、参考にしようと先に話をしたのはあたしだもんね。
「そう、昨日また行ってみたの。
2回目だから、永久指名も登録しちゃった」
「いい子いた?」
「まぁね」
と言っても、永久指名に選んだのはオマケみたいなもんなんだけど。
あたしがホストクラブに行ってるのは、あくまでも紫苑が目的なだけ。
だけど彼は、永久指名にはできないんだよね。
でも昨日の夜は紫苑と一緒にお酒も飲めたし、話もできた。
あたしには満足した時間だったわ。
「そっかぁ~。
てゆーか、愛さんってどんな男が好みなの?
あの徹ちゃんみたいな人?」
「はぁ?ちょっ、凛!
冗談キツすぎ!!」
そう言ってケラケラ笑う凛は、あたしの得意客である徹を知っている。
妻や子供もいるクセに家じゃあ相手にされないのか、週に1~2回はうちに通ってあたしを指名してくる中年男だ。
「あたしの好みは、もっと紳士で優しくってギュッと心を鷲掴みにしてくる人なの!
あんな脂汗たぎらせた下品なオヤジとは違うんだからっ」
そう。
紫苑はとても紳士で、あたしにスゴく優しかった。
だから…既にあたしの心は、紫苑にギュッと掴まれてしまったのよ。
「あー、わかるわかる!
アタシも紳士でオトナな男に萌えキュンだもん」
「だよね」
あたしと違ってまだ20歳の凛だけど。
そんな凛でも、若い子よりは大人びた男の方が良いと思うのね。
「そういう凛は、どんな子を永久指名に選んだのよ」
「あ、アタシですかぁ?」
ホストクラブには20代前半の若い男ばかりじゃあない。
現に紫苑だって、ずっとあたしより年上だと思う。
女にも、女の数だけ男の好みがあるんだから。
「あたしが永久指名してるのは、とりあえず2人ともカッコいい子だけですよ?でも…」
「2人?
永久指名を2人選べたの?」
通常ホストクラブの永久指名は1人だけだと聞いた。
もちろん、あたしが行ってる“club-shion”は定休日がないからって、2人選べるみたいなんだけどね。
て事は…
「もしかして、凛が通ってる所って“club-shion”?」
「あれー?
愛さんって“club-shion”に行ってたの?
アタシもなんだよ~」
あぁ、やっぱり!
だから凛も2人選べたんだ。
この辺りの繁華街にあるホストクラブは、何も“club-shion”1つだけじゃない。
規模はそれぞれ違うけれど、それでもいくつかあるのは知っている。
ただあたしが“club-shion”を選んだのは、たまたまなんだけどね。
「へぇ~っ
じゃあ愛さんは誰を指名にしてるの?
アタシはね、クロウと水輝なの~」
「クロウ?
それならあたしもクロウを永久指名にしてるわ。
後1人は煌ね」
「わぁ!そうなんだぁ!
てゆーか、キ ラ…?誰それ」
あらら。
“club-shion”の常連らしいのに、凛は煌の事は知らないみたい。
まぁ入って半月の新人君だもん、仕方ないか。
「煌っていうのはね、まだヘルプ程度の新人なんだけど…」
「ねぇ愛さん!
今度アタシと一緒に休み合わせて“club-shion”行こうよ!」
「え?」
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