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「あ、わかった。
あの水輝って人が本命なんだ!」
水輝は凛のもう1人の指名ホスト。
クロウと違って、20代後半か30手前くらいだ。
髪も真っ黒なクロウと真逆で、金髪で長髪。
支払いの時は腰に手を当てられ、良い雰囲気で送られてたものね。
だけど、またしても凛の反応はあたしの予想と外れていた。
「あははっ、違う違うっ
水輝なんて、ただの穴埋めだってば」
「え~?
指名ホスト2人が本命じゃないって事は、他のホストクラブの人なの?」
「ううん。多分愛さんの知らない人だよ。
昨日はまた居なかったから、それでクロでストレス発散しちゃっただけなのっ」
へぇ…。
じゃあ誰なんだろう?
凛のお気に入りの本命の人って。
「うふふっ
彼はレアものだからねっ
いくら愛さんでも、紹介してあげないよ~っ」
はいはい。
別にあたしも紹介してもらおうなんて、思ってないもんね。
とりあえず凛の話を聞く限り、お店から出て接待を受ける出張ホストは、やっぱりそのホストとの間柄次第なんだとわかった。
当然日頃からしっかり貢いであげた方が優先してくれるだろうし、何より気に入られなくちゃならないのかも。
クロウからすれば自分をナンバーワンに導き、且つその位置をキープさせてくれる凛は上得意も上得意なんだわ。
だから、もし凛がクロウを推さなかったら、次のナンバーワンは今のナンバーツーの人になってるかもしれないんだ。
何にしても。
紫苑に少しでも近付こうと思ったら、ちょくちょくお店に行って顔を出さなきゃいけない。
なるべく休みの日は“club-shion”に行こう。
そしていつでも貢げるように、お金も多めに用意しとかなきゃ。
「…よかった!
また来てくれて、ありがとう」
__数日後のオフの日。
あたしはまた気合いを入れた服にメイクで“club-shion”にやって来たのだが。
入り口のドアを開けてすぐ、煌があたしを出迎えてきたのだ。
「もう来てくれなかったらどうしようかと思ったから…」
まるで不安げな表情であたしを見る煌。
確かに…前回はちょっと気まずい雰囲気になって帰っちゃったわけなんだけどさぁ。
だからって、もう来ないつもりでいたわけじゃないものね。
「…て言うか…あたしの方こそ、ヒドい言い方しちゃってごめんね」
「いや、愛さんは悪くないよ。
おれが勉強不足で…っ」
…なんだ。
あたしが「新人だから」って言ったから怒らせちゃったかと思ったけど。
よかった。
そんなに気にしてなかったんだろうな。
あたしは煌に案内され、一緒にテーブル席のソファに腰を下ろした。
「…………………」
店内をグルリと見渡して見たけれど、紫苑の姿は見当たらない。
今日もいないのかな…。
今はまだ19時だから、これから来る可能性はもちろんあるんだけど。
「ね、愛さん。
今日は何にする?」
店内にばかり目を配っていたあたしに、煌がメニュー表を広げて見せた。
「あ、うん。
えっと…」
あたしの働くお店にもお酒はもちろん扱っているのだけど、ホストクラブみたいにお酒で儲けてるわけじゃないのでメニュー表を見ても知らない名前のものばっかり。
ビールだとか焼酎だとかはわかるんだけど、シャンパンやカクテルは値段で選ぶしかないのかなぁ。
あの水輝って人が本命なんだ!」
水輝は凛のもう1人の指名ホスト。
クロウと違って、20代後半か30手前くらいだ。
髪も真っ黒なクロウと真逆で、金髪で長髪。
支払いの時は腰に手を当てられ、良い雰囲気で送られてたものね。
だけど、またしても凛の反応はあたしの予想と外れていた。
「あははっ、違う違うっ
水輝なんて、ただの穴埋めだってば」
「え~?
指名ホスト2人が本命じゃないって事は、他のホストクラブの人なの?」
「ううん。多分愛さんの知らない人だよ。
昨日はまた居なかったから、それでクロでストレス発散しちゃっただけなのっ」
へぇ…。
じゃあ誰なんだろう?
凛のお気に入りの本命の人って。
「うふふっ
彼はレアものだからねっ
いくら愛さんでも、紹介してあげないよ~っ」
はいはい。
別にあたしも紹介してもらおうなんて、思ってないもんね。
とりあえず凛の話を聞く限り、お店から出て接待を受ける出張ホストは、やっぱりそのホストとの間柄次第なんだとわかった。
当然日頃からしっかり貢いであげた方が優先してくれるだろうし、何より気に入られなくちゃならないのかも。
クロウからすれば自分をナンバーワンに導き、且つその位置をキープさせてくれる凛は上得意も上得意なんだわ。
だから、もし凛がクロウを推さなかったら、次のナンバーワンは今のナンバーツーの人になってるかもしれないんだ。
何にしても。
紫苑に少しでも近付こうと思ったら、ちょくちょくお店に行って顔を出さなきゃいけない。
なるべく休みの日は“club-shion”に行こう。
そしていつでも貢げるように、お金も多めに用意しとかなきゃ。
「…よかった!
また来てくれて、ありがとう」
__数日後のオフの日。
あたしはまた気合いを入れた服にメイクで“club-shion”にやって来たのだが。
入り口のドアを開けてすぐ、煌があたしを出迎えてきたのだ。
「もう来てくれなかったらどうしようかと思ったから…」
まるで不安げな表情であたしを見る煌。
確かに…前回はちょっと気まずい雰囲気になって帰っちゃったわけなんだけどさぁ。
だからって、もう来ないつもりでいたわけじゃないものね。
「…て言うか…あたしの方こそ、ヒドい言い方しちゃってごめんね」
「いや、愛さんは悪くないよ。
おれが勉強不足で…っ」
…なんだ。
あたしが「新人だから」って言ったから怒らせちゃったかと思ったけど。
よかった。
そんなに気にしてなかったんだろうな。
あたしは煌に案内され、一緒にテーブル席のソファに腰を下ろした。
「…………………」
店内をグルリと見渡して見たけれど、紫苑の姿は見当たらない。
今日もいないのかな…。
今はまだ19時だから、これから来る可能性はもちろんあるんだけど。
「ね、愛さん。
今日は何にする?」
店内にばかり目を配っていたあたしに、煌がメニュー表を広げて見せた。
「あ、うん。
えっと…」
あたしの働くお店にもお酒はもちろん扱っているのだけど、ホストクラブみたいにお酒で儲けてるわけじゃないのでメニュー表を見ても知らない名前のものばっかり。
ビールだとか焼酎だとかはわかるんだけど、シャンパンやカクテルは値段で選ぶしかないのかなぁ。
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