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進学
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「えっ
県外の大学に行くのかよ!」
「うん。有名な音大なんだ」
あれは高3の冬だったな。
さらっと言ってくれたけど、ここからかなり遠い大学だ。
「じゃあ…しばらく会えないな」
「うん…」
幼稚園からずっと同じ学校に通う幼なじみだったから、今さら離れ離れになるなんて信じられなかった。
ずっと、ずっとコイツとは一緒に生きていくんだって思ってたから……。
「…よかったな。
これからはオレの事なんて忘れて、夢の音楽家に―――」
途端、ギュッと手を握りしめられた。
翼の温もりが、オレを包み込んだんだ。
「もぉ、忘れるわけないじゃん。
卒業したら、必ず帰ってくるね」
あぁ…何だ、帰ってくるんだ。
翼は帰ってくる。
………だから、すっかりオレの中じゃあ、安心しきってたんだ。
でも、現実は違うんだよな。
県外の大学に行くのかよ!」
「うん。有名な音大なんだ」
あれは高3の冬だったな。
さらっと言ってくれたけど、ここからかなり遠い大学だ。
「じゃあ…しばらく会えないな」
「うん…」
幼稚園からずっと同じ学校に通う幼なじみだったから、今さら離れ離れになるなんて信じられなかった。
ずっと、ずっとコイツとは一緒に生きていくんだって思ってたから……。
「…よかったな。
これからはオレの事なんて忘れて、夢の音楽家に―――」
途端、ギュッと手を握りしめられた。
翼の温もりが、オレを包み込んだんだ。
「もぉ、忘れるわけないじゃん。
卒業したら、必ず帰ってくるね」
あぁ…何だ、帰ってくるんだ。
翼は帰ってくる。
………だから、すっかりオレの中じゃあ、安心しきってたんだ。
でも、現実は違うんだよな。
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