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恋は盲目
16―4
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「今日は仕事、お休みだったの?」
「ううん。イフラースさん――商会の人の手伝いで、市場まで来たんだ」
厨房の中から訊ねてくるエンサタに、カメリオはカウンターに設えられた椅子に腰掛けて、少し大きな声で応える。
久しぶりの親子の会話は、ほんの少し前なら何の気なしに交わしていたような話ですら、カメリオの胸を僅かに緊張させた。
「それなら、商会の人もうちでお昼食べていけばよかったのに」
「俺も誘ったけど、断られたんだ」
カメリオはせっかくだからと昼食に誘ったが、イフラースはこれを昼食を摂ると眠くなるからと断った。
カメリオは知らない話だが、前任の責任者やその補佐のダーゲルを反面教師としているイフラースは、島民から個人的な益を貪ることを嫌っている。
お人好しなカメリオを育てたエンサタならば、息子と連れ立って入店した同僚から昼食の代金は受け取らないだろうという、推測に基づいた行動であった。
「……今日、お客さんいないね」
エンサタが調理器具を振るう小気味よい音と共に懐かしい香りが立ち込めるさざなみ亭には、客の姿は見受けられない。
賑わっている店内の風景しか知らないカメリオはふと心配になって、厨房のエンサタに訊ねる。
「今の時間は仕込み中よ」
「そっか」
自分が商会に入ったことで、母親であるエンサタの店まで島民から不興を買っては居ないかと、カメリオは不安を抱いた。
カメリオ自身が以前はカームビズ商会に対して悪印象ばかりを抱いていたように、常連である島民たちも今現在も同じ思いを抱いているとは限らない。
だが、改めて湧いたエンサタへの後ろめたさが、カメリオの思考を悲観に引き寄せているようだ。
「余計な心配するなら、これから頻繁に帰ってらっしゃい。カメリオが元気にしてるか気になってるお客さんも多いんだから」
「うん……」
どうしてエンサタには、考えていることがなにもかもお見通しなんだろうか。カメリオは両手で頬杖をついて溜め息を吐く。
子供の頃から特等席にしていた脚の長い椅子は、今ではすっかり掛けた足が床に届くようになった。
使い込まれたテーブルの木目は丁寧に水拭きされてしっとりと光っている。改めてカメリオは、この空間を一人で切り盛りするエンサタに尊敬の念を抱いた。
「はい、めしあがれ」
「ありがとう。……いただきます」
供された肉団子のスープは、さざなみ亭の名物料理であり、カメリオの好物だ。スプーンから口の中に広がる温かな美味しさに、カメリオはぽつりと口を利いた。
「……どうして、母さんは父さんを選んだの?」
「あら。珍しいわね、カメリオが父さんのことを聞くだなんて」
「俺、ずっと……母さんを裏切った父さんのこと、少しでも許したくないって、理解したくないって、思ってたから」
久しぶりに味わった母の味は、カメリオの胸のうちから素直な言葉を溶かし出させた。
しかし、口から出たのが何故この言葉なのかは、カメリオ自身もまだわからずにいる。
「そうね……最初は、見たことないくらい大きくて、髪にも肌にも色がなくって、手先も言葉も不器用で……変な人だなって思ったわ」
「なのに、好きになったの?」
「うん。変な人だけど、どんどん目が離せなくなって……大好きになってた」
はにかむように微笑むエンサタに、カメリオは胸の奥が痛むような、それでいて安堵するような心地を覚える。
自分と同じ年頃に父と出会ったという母は、幸せな恋をしていたのだ。父が失踪する、その時までは。
「……父さんを選んだこと、好きになったこと、後悔してないの?」
「もちろん」
踏み込んだカメリオの問いにも、エンサタは笑顔を崩さない。カメリオは思い切って、これまでは自らの中にのみ抱えていた言葉を吐き出した。
「もし……母さんが選んだのが父さんじゃなかったら、母さんを一人にしなかったんじゃないかって、思って」
「一人じゃないわ。母さんには、カメリオがいるもの」
「でも、俺がまだ生まれる前で不安なはずの母さんを一人ぼっちにして……っ!?」
言い終わる前に、カメリオは額に衝撃を感じた。
エンサタの指が、カメリオの額をぺちっと弾いたのだ。
その顔には怒りではなく、どこか複雑そうな笑みが浮かんでいる。
「それは、父さんの話? それとも……あの人の話かしら?」
「…………ごめん」
エンサタからの指摘に、カメリオは気付いた。
自分の言葉がいつの間にか、かつて母と自分を捨てた父だけではなく――。
複数の女性との間に庶子を作っておきながら、母子共々を捨てたトゥルースへの感情が混じっていることに。
「愛しているの? 彼のこと」
「……ううん、俺が……そんなこと、思ったらいけないから」
喉の奥に熱いような冷たいような塊が生じたのは、エンサタの問いがカメリオの否定する気持ちを、鋭く暴いたからなのだろう。
カメリオは、自分に言い聞かせるために常に用意している台詞を、エンサタの問いへの答えにする。
「あの人の……本当なら愛情を受け取らないといけない人たちの気持ちがわかるのに、そんなこと……いけないから」
「……母さんのこと見て、そう思ったの? それとも、カメリオも寂しかったから?」
「……両、方……かも、しれない。でも……俺、代わりにあの人の役に立ちたいって思って……それで……」
まとまらない言葉は、涙となってテーブルの木目に零れた。
エンサタは、カメリオの嗚咽する姿を、苦い微笑みを湛えて見守っている。
「……お馬鹿さんね、カメリオは」
しばらくして、カメリオの嗚咽が収まったところでエンサタは溜め息を形にしたように呟いた。
涙を啜り上げるカメリオは、エンサタの言葉を叱責と受け止めて頷く。
「あなたは顔も知らない誰かの代わりにあの人の傍に居ると、本当に思っているの? 嘘をついて言い訳をするのは、ずるいことだって母さんずっと言ってるでしょう?」
「うん……俺は、言い訳して、ずるい……ことしてる」
「自分でもわかってるから、苦しいのね」
呆れに笑みが混じったエンサタの声に、カメリオはこくりと頷く。
認めたくなかった気持ちから逃げていたずるい気持ちが、こうして何もかもお見通しの母との対面から逃げさせていたのだと、カメリオは自覚せざるを得なかった。
「俺……前に、あの人に、想われても返せない、好きになったりしないって言ったんだ」
「そう。それなら、今度は本当の気持ちを伝えたら? 嘘をついて一緒に居るより、よっぽどあの人に誠実よ」
エンサタの言葉は、自分自身に嘘を重ねた欺瞞の森で迷子になっていたカメリオの心に、覚悟を突き付けた。
迷いはある。
それでも、一度向き合った心から再び目を背けてしまえば、もう二度とこの深い森から抜け出せないことは、カメリオもわかっていた。
「……俺、もう、誰かのせいにしない。自分の気持ちからも、逃げない」
「そうね。スープ、早く食べちゃいなさい」
冷めかけたスープの優しい味は、喉の奥で涙の塩辛さと混じった。
カメリオはそれを、自分の意気地の無さの味だと感じた。
スプーンが陶器の器の底をかすめる頃には、いつしか涙も止まっていた。スープと共に飲み干した覚悟は、カメリオの心に決意の火を灯す。
「……ごちそうさま。これからは、ちゃんと顔を見せにくるから」
カメリオは手の甲で涙を拭い、改めてエンサタと向き合った。
その表情は、カメリオが知るいつもの母の顔だ。椅子から立ち上がったカメリオに、エンサタはいつも通りの声色で応えた。
「スープ作って待ってるから、いつでも帰ってきなさい」
カメリオが照れくさそうに頷いたところで、店の入り口のドアが開いた。
たちまち店内は、カメリオを懐かしむ常連の声と、空腹を訴える客たちの喧騒の色に塗り替えられる。
懐かしい空気に触れる中で、カメリオはトゥルースへどの言葉から伝えようかと思いを巡らせた。
今すぐ彼に会いたい。
駆け出したくなる気持ちの正体から、カメリオはもう逃げなかった。
「ううん。イフラースさん――商会の人の手伝いで、市場まで来たんだ」
厨房の中から訊ねてくるエンサタに、カメリオはカウンターに設えられた椅子に腰掛けて、少し大きな声で応える。
久しぶりの親子の会話は、ほんの少し前なら何の気なしに交わしていたような話ですら、カメリオの胸を僅かに緊張させた。
「それなら、商会の人もうちでお昼食べていけばよかったのに」
「俺も誘ったけど、断られたんだ」
カメリオはせっかくだからと昼食に誘ったが、イフラースはこれを昼食を摂ると眠くなるからと断った。
カメリオは知らない話だが、前任の責任者やその補佐のダーゲルを反面教師としているイフラースは、島民から個人的な益を貪ることを嫌っている。
お人好しなカメリオを育てたエンサタならば、息子と連れ立って入店した同僚から昼食の代金は受け取らないだろうという、推測に基づいた行動であった。
「……今日、お客さんいないね」
エンサタが調理器具を振るう小気味よい音と共に懐かしい香りが立ち込めるさざなみ亭には、客の姿は見受けられない。
賑わっている店内の風景しか知らないカメリオはふと心配になって、厨房のエンサタに訊ねる。
「今の時間は仕込み中よ」
「そっか」
自分が商会に入ったことで、母親であるエンサタの店まで島民から不興を買っては居ないかと、カメリオは不安を抱いた。
カメリオ自身が以前はカームビズ商会に対して悪印象ばかりを抱いていたように、常連である島民たちも今現在も同じ思いを抱いているとは限らない。
だが、改めて湧いたエンサタへの後ろめたさが、カメリオの思考を悲観に引き寄せているようだ。
「余計な心配するなら、これから頻繁に帰ってらっしゃい。カメリオが元気にしてるか気になってるお客さんも多いんだから」
「うん……」
どうしてエンサタには、考えていることがなにもかもお見通しなんだろうか。カメリオは両手で頬杖をついて溜め息を吐く。
子供の頃から特等席にしていた脚の長い椅子は、今ではすっかり掛けた足が床に届くようになった。
使い込まれたテーブルの木目は丁寧に水拭きされてしっとりと光っている。改めてカメリオは、この空間を一人で切り盛りするエンサタに尊敬の念を抱いた。
「はい、めしあがれ」
「ありがとう。……いただきます」
供された肉団子のスープは、さざなみ亭の名物料理であり、カメリオの好物だ。スプーンから口の中に広がる温かな美味しさに、カメリオはぽつりと口を利いた。
「……どうして、母さんは父さんを選んだの?」
「あら。珍しいわね、カメリオが父さんのことを聞くだなんて」
「俺、ずっと……母さんを裏切った父さんのこと、少しでも許したくないって、理解したくないって、思ってたから」
久しぶりに味わった母の味は、カメリオの胸のうちから素直な言葉を溶かし出させた。
しかし、口から出たのが何故この言葉なのかは、カメリオ自身もまだわからずにいる。
「そうね……最初は、見たことないくらい大きくて、髪にも肌にも色がなくって、手先も言葉も不器用で……変な人だなって思ったわ」
「なのに、好きになったの?」
「うん。変な人だけど、どんどん目が離せなくなって……大好きになってた」
はにかむように微笑むエンサタに、カメリオは胸の奥が痛むような、それでいて安堵するような心地を覚える。
自分と同じ年頃に父と出会ったという母は、幸せな恋をしていたのだ。父が失踪する、その時までは。
「……父さんを選んだこと、好きになったこと、後悔してないの?」
「もちろん」
踏み込んだカメリオの問いにも、エンサタは笑顔を崩さない。カメリオは思い切って、これまでは自らの中にのみ抱えていた言葉を吐き出した。
「もし……母さんが選んだのが父さんじゃなかったら、母さんを一人にしなかったんじゃないかって、思って」
「一人じゃないわ。母さんには、カメリオがいるもの」
「でも、俺がまだ生まれる前で不安なはずの母さんを一人ぼっちにして……っ!?」
言い終わる前に、カメリオは額に衝撃を感じた。
エンサタの指が、カメリオの額をぺちっと弾いたのだ。
その顔には怒りではなく、どこか複雑そうな笑みが浮かんでいる。
「それは、父さんの話? それとも……あの人の話かしら?」
「…………ごめん」
エンサタからの指摘に、カメリオは気付いた。
自分の言葉がいつの間にか、かつて母と自分を捨てた父だけではなく――。
複数の女性との間に庶子を作っておきながら、母子共々を捨てたトゥルースへの感情が混じっていることに。
「愛しているの? 彼のこと」
「……ううん、俺が……そんなこと、思ったらいけないから」
喉の奥に熱いような冷たいような塊が生じたのは、エンサタの問いがカメリオの否定する気持ちを、鋭く暴いたからなのだろう。
カメリオは、自分に言い聞かせるために常に用意している台詞を、エンサタの問いへの答えにする。
「あの人の……本当なら愛情を受け取らないといけない人たちの気持ちがわかるのに、そんなこと……いけないから」
「……母さんのこと見て、そう思ったの? それとも、カメリオも寂しかったから?」
「……両、方……かも、しれない。でも……俺、代わりにあの人の役に立ちたいって思って……それで……」
まとまらない言葉は、涙となってテーブルの木目に零れた。
エンサタは、カメリオの嗚咽する姿を、苦い微笑みを湛えて見守っている。
「……お馬鹿さんね、カメリオは」
しばらくして、カメリオの嗚咽が収まったところでエンサタは溜め息を形にしたように呟いた。
涙を啜り上げるカメリオは、エンサタの言葉を叱責と受け止めて頷く。
「あなたは顔も知らない誰かの代わりにあの人の傍に居ると、本当に思っているの? 嘘をついて言い訳をするのは、ずるいことだって母さんずっと言ってるでしょう?」
「うん……俺は、言い訳して、ずるい……ことしてる」
「自分でもわかってるから、苦しいのね」
呆れに笑みが混じったエンサタの声に、カメリオはこくりと頷く。
認めたくなかった気持ちから逃げていたずるい気持ちが、こうして何もかもお見通しの母との対面から逃げさせていたのだと、カメリオは自覚せざるを得なかった。
「俺……前に、あの人に、想われても返せない、好きになったりしないって言ったんだ」
「そう。それなら、今度は本当の気持ちを伝えたら? 嘘をついて一緒に居るより、よっぽどあの人に誠実よ」
エンサタの言葉は、自分自身に嘘を重ねた欺瞞の森で迷子になっていたカメリオの心に、覚悟を突き付けた。
迷いはある。
それでも、一度向き合った心から再び目を背けてしまえば、もう二度とこの深い森から抜け出せないことは、カメリオもわかっていた。
「……俺、もう、誰かのせいにしない。自分の気持ちからも、逃げない」
「そうね。スープ、早く食べちゃいなさい」
冷めかけたスープの優しい味は、喉の奥で涙の塩辛さと混じった。
カメリオはそれを、自分の意気地の無さの味だと感じた。
スプーンが陶器の器の底をかすめる頃には、いつしか涙も止まっていた。スープと共に飲み干した覚悟は、カメリオの心に決意の火を灯す。
「……ごちそうさま。これからは、ちゃんと顔を見せにくるから」
カメリオは手の甲で涙を拭い、改めてエンサタと向き合った。
その表情は、カメリオが知るいつもの母の顔だ。椅子から立ち上がったカメリオに、エンサタはいつも通りの声色で応えた。
「スープ作って待ってるから、いつでも帰ってきなさい」
カメリオが照れくさそうに頷いたところで、店の入り口のドアが開いた。
たちまち店内は、カメリオを懐かしむ常連の声と、空腹を訴える客たちの喧騒の色に塗り替えられる。
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これからもどうぞ、トゥルース達の恋と奮闘の日々をお見守りください!