BLゲームの悪役サイドとか普通に無理

どくりんご

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悪役サイドとか普通に無理!

現実逃避はやめましょう

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「んんー」

 眩しい光で目が覚める。
 広いベットに少し違和感をもつ。
 さらりと流れる金髪に意識が持っていかれる。
 (なんで金髪なの?)
 長い金髪の髪はショートカットで黒髪だった自分と全然違っていた。
 頭がガンガンと鳴っていて痛い。思わず頭に手を当ててしまうほどに。

 手が子供のように小さくてそれが気になる。あれ、だっけ?

 こんこんと扉を叩く音が聞こえてそちらに目を移す。ガチャリと音がなり誰かが入ってくる。

「お嬢様!お目覚めになられたのですね!」

 入ってきたのは焦げ茶色の髪を束ねたメイドのだった。
 なんで私はこの子を知っているんだろう?矛盾してる記憶と疑問が頭の中を駆け回ってアンが私に声をかけていることなんて気づかなかった。
 キャパオーバーと言うのか私はその場で倒れた。この場が絶叫に包まれた瞬間だった。




 次に起きたときはすっかり頭の痛みは収まっていた。柄にもなく冷静だった。
 私はリリス・レティシオンという名前で前世の名前は高橋ひかり。
 記憶はなに不自由なく思い出せる。自分が24歳の時、コンビニに行った帰り道に、車にひかれたことだって思い出せる。今世の年齢は8歳。

 ひかりは黒髪黒目の日本人で髪はショートカットだったがリリスは金髪に翡翠の瞳、腰まである長い髪だった。
 髪もひかりは癖毛ではねていたけどリリスはサラサラとしていて引っかかりが一つもない。
 なにひとつあっていなかった。
 容姿もリリスのほうが断然上だった。

 リリスとしての記憶とひかりとしての記憶ふたつがあることになる。

 どうやらリリス、死の淵をさまよっていたらしい。魔力不足で三日間熱が下がらずベットで寝込んでいたらしい。魔法を使いすぎたせいで魔力が空になったのが原因らしい。
 らしい、というのはそこら辺は私の記憶が曖昧でアンから聞いたお話だからである。
 理由が凄い馬鹿なのは気にしないでくれると嬉しい。

 それから毎日一時間刻みでメイドが。三時間刻みで家族が見に来ていたらしい。
 溺愛具合が半端じゃない。記憶があるからわかるけど日本の母とは比べ物にならないぐらい大事にしてもらっている。(別に日本でも大事にはしてもらっていたけど)

 今日もベットから抜け出しちゃいけないという過保護が発動していた。話し相手は困らなかったから暇ではなかった。
 だけど気持ちとかは変わらなくてお父様とお母様とお兄様が大好きなのは変わらない。
 心配してくる『家族』を見て嫌いになるわけない。



 あーー!そろそろ現実逃避は終わりにしないと。いつまでも(そこまで時間たってない)目を背けることはできないのだから。現実逃避はやめましょう。
 わかってるんでしょ?



 ここがBLゲームの世界だってことを!!
  

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 思いがけず長期休暇が出来たため、つくりました。毎日投稿を目標に頑張っていきたいです!(≧▽≦)
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