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第二章 安芸(あき)の項羽・武田元繁、起(た)つ
22 杉大方(すぎのおおかた)
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「時こそ、至れり」
安芸武田家・武田元繁は、未だに吉川元経から返答が無いことに機嫌を良くした。
よしよし、よく返事をしなかった。
返事が無くば、有田城の包囲はつづけざるを得ない。
元繁はほくそ笑み、かねてからの作戦を実行に移すべく、猛将・熊谷元直を自陣に呼ぶよう、腹心の伴繁清に言いつけるのであった。
*
同じ頃。
多治比猿掛城の城主、多治比元就は、来たるべき安芸武田家の来襲に備え、宿老・志道広良を多治比猿掛城に招いた。
「広良、馳せ参じました」
「うむ」
元就は広良に、安芸武田家・武田元繁の野望について、己の知るところを述べた。
広良は最初は半信半疑で、眉唾物として聞いていた。しかし、毛利の、しかも多治比が攻められるという見解に同意を示した。
「たしかに、安芸武田家としたら、多治比を攻めるが上策」
有田城からは、吉田郡山城より多治比猿掛城の方が近い。吉田郡山城に盤踞する高橋久光の相手をせずに済み、仮に、小倉山城の吉川家が動いたとしても、すぐに有田城へ戻れるものと思われる。
「……で、どうなさるおつもりで?」
広良としては、元就の予測が当たったとして、それは対応ができない難問だと思っていた。
多治比の兵力は、およそ一五〇騎。
安芸武田家が、有田城の攻囲を解かないとしても、繰り出してくる兵力は、六百は下らないだろう。
実に、四倍の敵に当たらなければならない。
しかも。
「多治比どのは、まだ初陣前ではござらぬか!」
広良の指摘はもっともだとしながらも、元就には、それは今さらどうにもできないことだった。
「……広良」
「は」
「それは言っても詮無きことよ。それよりも、今は……これからどうするかを話そう」
そして元就は、今後の策を述べた。
それを聞いた広良の驚愕は、さらに大きいものとなった。
「行き当たり……ばったり……ではないですか!」
「そうだ」
「そうだ……では、ござらん! そのような」
「では広良」
元就が、激昂する広良の前で、掌を広げた。
「……おぬしなら、いかように対処する?」
「うっ……」
言葉に詰まる広良を、元就はそれ以上責めようとはしなかった。
そもそも、この時点で、元就は毛利家の当主ではない。あくまでも、一族の中の年長者、という位置づけであり、それは甥であり当主である毛利幸松丸を補佐するという意味において、毛利を指導する立場である。
だがそれも、幸松丸の外祖父である高橋久光の闖入により、もろくも崩れ去った。
元就は、毛利家全軍に対して、号令を下せるような状況ではなくなった。今や、元就が何かを言い出すや、久光が即座に否定するような雰囲気になっている。
久光としては、元就の言動を否定し、その権威を下げることにより、自らの権威を上げようとしているのだ。
「……まずは、この高橋家・高橋久光どのに、毛利全軍を出すことを認めさせることが必要だ」
それがかなわなくては、ただでさえ不利な、安芸武田家との戦力差は広がるばかりだ。
「……そのために、妾が参るわけじゃな、吉田郡山城に」
いつの間にか、元就の背後に、継母の杉大方が来ていた。
杉大方。
元就の父・弘元の後妻にして、弘元亡き後、城を乗っ取られた元就のそばから離れず、よく支えたと伝えられる、烈女である。
「……母上」
元就は、敬意を表して、杉大方を母上と呼んだ。
杉大方は、元就の肩に、そっと手を置く。
「……妾のことなら、気にせずとも良い。かような仕儀にて、妾はそなたの力になりたいと思うておったところじゃ」
元就は目を閉じた。そしてその目から、す……と、一筋の涙が流れた。
その脳裏には、城を追い出され、こじき若殿と嘲られた自分から、憎まれ口をたたきながらも離れることなく、そしてあの旅僧に念仏十遍を学び、苦楽を共にしてきた杉大方との日々を思い出していた。
広良もそれを察し、杉大方に深く頭を下げるのであった。
元就は目を開く。
「母上、高橋久光どのに、毛利全軍に出すという許しを得るために……母上を人質に出すことを、どうかお許しください」
「よかろう……妾も、このような真似をしている久光どのに、物申したいと思うておった……わが兄にな」
杉大方は高橋家の出身である。ただし、高橋家からは放逐されるようなかたちで、毛利家に輿入れしており、そして、夫である弘元が亡くなったとき、兄・久光が、今のように毛利家に介入を企んだとき、それを撥ねつけていた。
「こじき若殿をお救い申したいとか抜かしおって……わが兄ながら、いじましい男よ」
断った時の苦虫をかみつぶした顔は、今でも笑えると、杉大方は笑った。が、その笑いをすぐに収め、元就と広良に言った。
「じゃが……さような口を聞いた妾が頭を下げれば、さぞや溜飲を下げよう。そして、毛利の全軍を出すこと、承知したくなるやもしれぬ」
元就は黙って頭を下げた。広良は、さてこそ、と喜んだ。
杉大方は嫣然と微笑みつつも、承知せぬ場合は、最後の手段を使ってやる……とひそかに覚悟した。
「……では、参ろうぞ、広良どの、同行を頼む」
「ははっ」
広良はうやうやしく一礼し、杉大方の前に立ち、城門の方へと先導した。
杉大方は、城門の前で、いちど立ち止まり、そして、誰にもともなく、呟いた。
「――若殿、いえ、多治比どの、征きなさい。妾のことは気にしてはなりません……どうか、どうか……ご武運を」
そして、こうも言った。
「さらばじゃ……多治比どの……若殿。これが今生の別れじゃ。思えば……あの貧窮の日々こそが……その実、楽しかったのう……」
杉大方はそっと目を袖でぬぐい、そして決然として、広良につづき、城門を出た。
*
「母上……親不孝者の私をお許し下さい」
元就は、閉じられた城門の背後で、泣いていた。
彼にとっても、こじき若殿と呼ばれて暮らしていた日々は、つらくもあったが、杉大方と共に在った、輝かしい日々でもあった。
「……これで」
元就は拳で目をぬぐった。
「これで……私にとって大切な人たちは守られた」
杉大方は、吉田郡山城に行った。
険悪とはいえ、親族である高橋久光は、粗略には扱うまい。
「これで……良かったんだ。これからの戦い、生き残れるという保証は、無い」
そして……吉川家の姫もまた、出雲の尼子経久の元へ旅立った。
今となっては、尼子経久の元にいることこそが、雪にとって、最も安全なのだ。
「だから……今は……今は、不惜身命の心で、戦うしかない」
おそらく、この自分、この命、それを賭けねば、これからの安芸武田家、およそ五千との戦いに勝つことはできない。
この、初陣前の自分が。
「おさらばです……母上、雪どの……」
元就は城門に背を向け、そして振り返らず、城の中へと入っていった。
安芸武田家・武田元繁は、未だに吉川元経から返答が無いことに機嫌を良くした。
よしよし、よく返事をしなかった。
返事が無くば、有田城の包囲はつづけざるを得ない。
元繁はほくそ笑み、かねてからの作戦を実行に移すべく、猛将・熊谷元直を自陣に呼ぶよう、腹心の伴繁清に言いつけるのであった。
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「広良、馳せ参じました」
「うむ」
元就は広良に、安芸武田家・武田元繁の野望について、己の知るところを述べた。
広良は最初は半信半疑で、眉唾物として聞いていた。しかし、毛利の、しかも多治比が攻められるという見解に同意を示した。
「たしかに、安芸武田家としたら、多治比を攻めるが上策」
有田城からは、吉田郡山城より多治比猿掛城の方が近い。吉田郡山城に盤踞する高橋久光の相手をせずに済み、仮に、小倉山城の吉川家が動いたとしても、すぐに有田城へ戻れるものと思われる。
「……で、どうなさるおつもりで?」
広良としては、元就の予測が当たったとして、それは対応ができない難問だと思っていた。
多治比の兵力は、およそ一五〇騎。
安芸武田家が、有田城の攻囲を解かないとしても、繰り出してくる兵力は、六百は下らないだろう。
実に、四倍の敵に当たらなければならない。
しかも。
「多治比どのは、まだ初陣前ではござらぬか!」
広良の指摘はもっともだとしながらも、元就には、それは今さらどうにもできないことだった。
「……広良」
「は」
「それは言っても詮無きことよ。それよりも、今は……これからどうするかを話そう」
そして元就は、今後の策を述べた。
それを聞いた広良の驚愕は、さらに大きいものとなった。
「行き当たり……ばったり……ではないですか!」
「そうだ」
「そうだ……では、ござらん! そのような」
「では広良」
元就が、激昂する広良の前で、掌を広げた。
「……おぬしなら、いかように対処する?」
「うっ……」
言葉に詰まる広良を、元就はそれ以上責めようとはしなかった。
そもそも、この時点で、元就は毛利家の当主ではない。あくまでも、一族の中の年長者、という位置づけであり、それは甥であり当主である毛利幸松丸を補佐するという意味において、毛利を指導する立場である。
だがそれも、幸松丸の外祖父である高橋久光の闖入により、もろくも崩れ去った。
元就は、毛利家全軍に対して、号令を下せるような状況ではなくなった。今や、元就が何かを言い出すや、久光が即座に否定するような雰囲気になっている。
久光としては、元就の言動を否定し、その権威を下げることにより、自らの権威を上げようとしているのだ。
「……まずは、この高橋家・高橋久光どのに、毛利全軍を出すことを認めさせることが必要だ」
それがかなわなくては、ただでさえ不利な、安芸武田家との戦力差は広がるばかりだ。
「……そのために、妾が参るわけじゃな、吉田郡山城に」
いつの間にか、元就の背後に、継母の杉大方が来ていた。
杉大方。
元就の父・弘元の後妻にして、弘元亡き後、城を乗っ取られた元就のそばから離れず、よく支えたと伝えられる、烈女である。
「……母上」
元就は、敬意を表して、杉大方を母上と呼んだ。
杉大方は、元就の肩に、そっと手を置く。
「……妾のことなら、気にせずとも良い。かような仕儀にて、妾はそなたの力になりたいと思うておったところじゃ」
元就は目を閉じた。そしてその目から、す……と、一筋の涙が流れた。
その脳裏には、城を追い出され、こじき若殿と嘲られた自分から、憎まれ口をたたきながらも離れることなく、そしてあの旅僧に念仏十遍を学び、苦楽を共にしてきた杉大方との日々を思い出していた。
広良もそれを察し、杉大方に深く頭を下げるのであった。
元就は目を開く。
「母上、高橋久光どのに、毛利全軍に出すという許しを得るために……母上を人質に出すことを、どうかお許しください」
「よかろう……妾も、このような真似をしている久光どのに、物申したいと思うておった……わが兄にな」
杉大方は高橋家の出身である。ただし、高橋家からは放逐されるようなかたちで、毛利家に輿入れしており、そして、夫である弘元が亡くなったとき、兄・久光が、今のように毛利家に介入を企んだとき、それを撥ねつけていた。
「こじき若殿をお救い申したいとか抜かしおって……わが兄ながら、いじましい男よ」
断った時の苦虫をかみつぶした顔は、今でも笑えると、杉大方は笑った。が、その笑いをすぐに収め、元就と広良に言った。
「じゃが……さような口を聞いた妾が頭を下げれば、さぞや溜飲を下げよう。そして、毛利の全軍を出すこと、承知したくなるやもしれぬ」
元就は黙って頭を下げた。広良は、さてこそ、と喜んだ。
杉大方は嫣然と微笑みつつも、承知せぬ場合は、最後の手段を使ってやる……とひそかに覚悟した。
「……では、参ろうぞ、広良どの、同行を頼む」
「ははっ」
広良はうやうやしく一礼し、杉大方の前に立ち、城門の方へと先導した。
杉大方は、城門の前で、いちど立ち止まり、そして、誰にもともなく、呟いた。
「――若殿、いえ、多治比どの、征きなさい。妾のことは気にしてはなりません……どうか、どうか……ご武運を」
そして、こうも言った。
「さらばじゃ……多治比どの……若殿。これが今生の別れじゃ。思えば……あの貧窮の日々こそが……その実、楽しかったのう……」
杉大方はそっと目を袖でぬぐい、そして決然として、広良につづき、城門を出た。
*
「母上……親不孝者の私をお許し下さい」
元就は、閉じられた城門の背後で、泣いていた。
彼にとっても、こじき若殿と呼ばれて暮らしていた日々は、つらくもあったが、杉大方と共に在った、輝かしい日々でもあった。
「……これで」
元就は拳で目をぬぐった。
「これで……私にとって大切な人たちは守られた」
杉大方は、吉田郡山城に行った。
険悪とはいえ、親族である高橋久光は、粗略には扱うまい。
「これで……良かったんだ。これからの戦い、生き残れるという保証は、無い」
そして……吉川家の姫もまた、出雲の尼子経久の元へ旅立った。
今となっては、尼子経久の元にいることこそが、雪にとって、最も安全なのだ。
「だから……今は……今は、不惜身命の心で、戦うしかない」
おそらく、この自分、この命、それを賭けねば、これからの安芸武田家、およそ五千との戦いに勝つことはできない。
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