いつの日か、きみとサンタクロースと

名木雪乃

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出会い編

28 幸運をきみに

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「はっ!?」

 リジーはベッドに服を着たまま、うつ伏せで横になっていることに気が付いた。

(あれ? なんで……今何時だろう?)

 ベッドサイドの時計を見ると、午前0時を過ぎた所だった。

(そうだ、ジョンの話を聞いて、眠くなって、おやすみって言って、部屋に戻ってきて……このありさまだ)



 急に空腹を覚える。
 リジーは冷蔵庫にあった牛乳と、残っていたハワイアンブレッドを少しだけお腹に入れた。

 ジョンの話を思い出す。

(ジョンは、ご両親を亡くしているんだ。どこか寂しげな顔をするのはそのせいなんだね。何かプレゼントしたせいでとか、自分を責めてるような感じだったな。なんだか記憶があいまいな所もあるけど……)

『ジョンを幸せにしてやってくれ』

 サムから言われたことが甦る。

(サム……、私、ジョンを幸せにしてあげられるのかな? してあげたいよ。あんな寂しそうな顔をしないで済むように)


♢♢♢♢♢♢



 ある日の夕方、仕事が休みのリジーが<スカラムーシュ>に顔を覗かせた。

「ジョン! 今からハワイアンブレッドを買いに行くんだけど、ジョンもいる?」
「ああ、ついでなら2個頼むよ。ありがとう。お金はあとで払うよ」
「うん。バノンさんのところのベーコンは?」
「まだあるから大丈夫」
「わかった。じゃあ、行ってくるね」
「ああ、気を付けて」

 ジョンは眩しい笑顔のリジーに目を細める。

(きみのそばにいるこの幸せな日常がずっと続いてくれたら、と迂闊にも願ってしまう)



 店を閉める準備をしていたジョンは、夜にさしかかるこの時間、窓から外を眺めるのが習慣になっている。
 通りを行く街の人々の様子を見る。そして、リジーが無事に帰って来るように、誰にでもなく祈る。


 老夫婦が、ふたりそろって犬の散歩をしていた。
 あの年齢まで仲良く添い遂げられたなら幸せだろう。

 見ていると、犬が急に道端に座り込んで動かなくなった。
 老夫婦がリードを引っ張っても犬は動こうとしない。
 白いふわふわの毛並みの良い小型犬だが、無理に動かすのは大変そうだ。

「あら、かわいいワンちゃんですね!」

 買い物から帰って来たリジーの明るい声が聞こえた。
 座り込んで動かない犬に向かって、リジーが屈んだのが見えた。

 次の瞬間、犬が勢いよく立ち上がり、急にリジーの足に噛みついた。

「!!」

(どうしてそうなる!?)

 ジョンは慌てて店の外に飛び出した。



♢♢♢♢♢♢


「やめなさい! こら、シェイク! 離しなさい!」

 老夫婦も飼い犬をリジーから引きはがそうと必死だ。
 犬はリジーのふくらはぎの横あたりに噛みついている。

 リジーは持っていたバッグで犬を退けようとしていたが、犬は食らいついてなかなか離れない。



 通りに走り出てきた恐ろしい形相のジョンを見て怯えた老夫婦は、なんとか飼い犬をリジーから離した。

「お嬢さん、大丈夫かい? 本当に申し訳ない」
「た、大したことありません」

 リジーもジョンの目が怖かったので、必死に平気な態度を装った。

「リジー! 噛まれたところを見せて!」

 ジョンはリジーの前で膝を着くと、ジーンズの裾を捲ろうとした。

「待ってジョン!」

 リジーはジョンの手を掴んでそれを制す。

「ジーンズの上からだったから平気、痛くなかったよ。ワンちゃんの機嫌が悪かったのに、むやみに近づいてごめんなさい」

 老夫婦に向くと謝った。

「そ、そんな、あなたは悪くないわ。本当にごめんなさいね。これから病院へ行きましょう!」

 おろおろしている老夫婦をよそに、

「病院へは行かなくても大丈夫ですから。お気になさらずに。ジョン行こう!」


 リジーは、険しい表情をして何か言いたそうなジョンの手を引っ張って、アパートメントの内玄関に戻った。

「じゃあね、ジョン」

 そう言うと、ジョンに背を向け素早く階段をかけ上がる。

「待て! 噛まれたところを見せて! リジー!!」 

 心配性な保護者+魔王モードになったジョンは、リジーの倍のスピードで追いかけて来る。

「大丈夫だってば! 来ないで!」
「階段は危ないから急ぐな!」
「噛まれたのはジーンズの上からだし、それぼど痛くないし。うちで消毒するから……」

 リジーが息を切らし、バッグから部屋の鍵を取り出す前に、ジョンの腕とドアの間に囲われた。

「リジー!!」

 強い声にビクリとなって、リジーは動きを止めた。
 背後からジョンに手首を掴まれ、ドキッと心臓が跳ねる。
 振り向いて抗議しようとするが、ジョンの顔が近く、リジーは焦って声が出なかった。
 強い力で拘束されているが、ジョンの目は優しかった。

「駄々をこねないで、傷を見せて」
「嫌、大げさだよ。大丈夫だから」

 掴まれた手首を振りほどこうとしたが、無理だった。

「大丈夫じゃない! いくら小型の飼い犬でも犬に噛まれるのは危険なんだ。感染したら生死にかかわる恐ろしい菌を持っている犬もいる。オレに見せるのが嫌なら、コリンズ先生の所へ行こう」

「コリンズ先生? 行きたくない!」

(またきみかって言われるし)

 リジーは手を引っ張って抵抗したが、ジョンは離さない。

「強情だな。それなら」

 ジョンは素早い動きでリジーを引き寄せると、サッと横に抱き上げた。

「な、お、降ろして!!」

 思わず足をバタバタさせて、抗議した。

「だめだ。じたばたしても無駄だ。このまま病院へ連れて行く!」
「このまま?」

 動くのを止めた。リジーは抵抗するのを諦め屈服した。
 魔王モードのジョンに敵うはずがなかった。

「わかった。見せるから降ろして」
「逃げたら捕まえる」と釘を刺された。
「逃げないし……」

 魔王ジョンから逃げられる気もしない。

 リジーは降ろされたが、手首は掴まれたままでジョンの部屋に連れて行かれた。



 初めて入るジョンの部屋はシンプルだった。
 装飾的な物は一切何もない。人が住んでる気配がしない部屋だった。
 しっかりした作りの濃い茶色の四角のテーブルに椅子が2脚、一人掛けの同じ色の皮張りのソファがあった。

 ソファまで手を引かれて来ると、座るように促された。
 リジーが座ると、ジョンはその前に片膝をついた。
 ジョンにかしずかれているようで気恥ずかしかった。

「ジーンズを捲るよ」
「うん」

 ジョンはリジーの左足のジーンズの裾を慎重に膝まで捲り上げる。ジンジンする痛みはあった。
 痛みがないなんて、もちろん嘘だった。傷口を見ると、小さい歯形がしっかり赤くついていた。
 皮膚に血の色は滲んでいるが、出血はなかった。

 たいしたことなくて良かったと、リジーは少しほっとした。
 傷をじっくり観察していたジョンは、ため息をひとつ吐くと立ち上がった。

「ジーンズを捲っておいて。救急箱をとってくる」
「うん」


 箱を持ったジョンが戻ってきてリジーの前に、また膝をつく。

「思ったより傷は浅そうだ。少し滲みるかもしれないけど、我慢して」

 ジョンは、傷口に消毒液をしっかりかけて流して丁寧に拭き取った。
 そのあとに軟膏を塗ると、大きめの絆創膏を貼り付けた。
 器用に動く手先を見ながら、リジーは痛みに耐えていた。

「まあ、このくらいなら、病院へ行かなくてもいいか」

 ジョンはパタンと救急箱のふたを閉めた。

「手を洗ってくる」
「ごめんね。心配かけて」
「きみは僕を心配させる天才だな」

 口調は硬かったが、いつもの穏やかなジョンに戻っている。



♢♢♢



 リジーの元に戻ったジョンは、ソファの肘掛に両手を置いて、リジーに視線を合わせた。
 逃げ場を失ったリジーが、のけぞり視線を逸らしている。

「この街に来てまだ2ヶ月くらいなのに、パラソルは降ってくるし、階段では転ぶし、街路樹にはぶつかる、今日は犬に噛まれた。困るよ」

 リジーの不運やうっかりがどれだけ自分を引き寄せる甘い蜜になっていたか、彼女は知らないだろう。


 ジョンの脳裏には、ある幸せな光景が思い出されていた。
 クリスマスの夜、新しく来た父が母の手のひらに口づけていた。

『これからの僕のすべてをきみに捧げるよ。一緒に生きて行こう』

 母のとても嬉しそうで幸せそうな笑顔を初めて見た瞬間だった。


「僕の幸運をきみにあげるよ」

 これ以上怪我をしないように。
 ジョンは跪いてリジーの右手を優しくとるとその手のひらに口づけた。



♢♢♢



「!!!!」



 リジーは驚いて呼吸を忘れた。動悸が半端ない。全身の血が駆け巡り沸騰した。



(な、な、何をしてるの、ジョン……!?)



「だ、だめだよ、そんな。私は不運かもしれないけど不幸じゃない。自分の不運は自分でなんとかするから! ジョンの幸運は貰わない。あなたの幸運はあなただけのもの。誰にも渡しちゃいけない。手放しちゃだめ!!」

 酸欠になりそうなくらい息巻いて言うと、自分の手を震えながら引き戻した。
 普段とは違うリジーの力強い口調に、ジョンが瞬きもせずに見上げている。

「返す!」

 リジーは返すと意気込んだものの、どうやって返すか考えてなかった。
 そもそも、手のひらにキスされたくらいで他人の幸運を受け取れるわけもない、ということに気が付く余裕もなく、それは行われた。

 リジーはソファからスクッと立ち上がる。
 ジョンを見下ろしながら両肩に手を置くと、素早くジョンの額に自分のをくっつけた。

 ゴツッ! とお互い衝撃があった。

「「い、痛っ!」」

 お互い額を押さえている。

 ジョンが唖然とした顔をしている。

「リジー、石頭?」
「ジョンがでしょ?」

 リジーは涙目だった。

(自分でやっておいてなんだけど、こんなはずじゃ……)

「……街路樹が心配だな」
「し、失礼な……」

(今、ここでその話?)

「まさか、まじめに返されるとは思わなかったよ」

 ジョンは笑いながら立ち上がると、少し赤くなっているリジーの額を優しく撫でた。

「せっかく傷が治って来たのに無茶をする……」
「ごめんね」

(ジョン、怒ってない。良かった)

「噛まれたところが腫れてきたり、体がだるくなったり、熱が出たらすぐ知らせて」

 そこは真剣な表情で言われた。

「うん」
「明日の朝、仕事に行く前に必ず傷を見せて。いいね」

 今回は、怖い目の魔王モードのジョンには素直に従ったほうが良いと学んだ。

「はい」

 おとなしく返事をする。


 リジーはバッグにしまっていたハワイアンブレッドをジョンに渡し、代金を受け取ると部屋に戻った。

 さっきは本当はジョンの額に軽くキスをして返そうかと思ったのだが、ハードルが高すぎて無理だった。
 なので、額を合わせようとしたが、必要以上に勢いがついて頭突きになってしまった。

 リジーは心の中で反省した。

 またジョンに抱え上げられてしまったこととか、色々思い出し、そして自分の手のひらを見て頭を悩ませた。

(ジョンてば、なんてことを……)

 しばらくは手を使うたびに思い出してしまうに違いない。
 手のひらはいつも自分に向いている。
 何をするにもジョンの唇が迫って来るような妄想に、リジーはひとり悶えた。



♢♢♢♢♢♢



 ジョンはリジーのいなくなった部屋で、額に手を当てながら立ったままでいた。

 自分が抱いていた想いが少し違っていたかもしれない。
 思っていたより、リジーはずっと強いし、前向きだった。
 逆に自分の方が彼女の言動に励まされ、心を救われている。

 そして、明らかに彼女に惹かれている。
 この気持ちをどうにかしなければならないのに、どうにもできない。
 彼女に必要以上に近付いたり触れたりするのは控えなくてはならなかったのに、自分は信じられない行動を……。

 彼女を混乱させてしまっている。

(すまない、リジー)

 彼女の身に何が起きようと、そばにいてもいられなくても支え続ける。
 彼女を想って生きる。

 ジョンのその決意は変わらない。

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