いつの日か、きみとサンタクロースと

名木雪乃

文字の大きさ
83 / 95
クリスマス編

83 意外な先客

しおりを挟む

 ジョンとのことはもう話してあるし、今日一緒に帰省することも連絡済みだ。
 母親の顔を見るのが恥ずかしいなどとは言っていられない。
 リジーは思い切ってドアベルを押す。


「ただいま!」

 リジーは実家を離れてから、はじめて帰省した。

「お帰りなさい、リジー! ジョン、ようこそ! メリークリスマス!」

 こぼれるような明るい笑顔の母キャサリンと祖母のケイトがそこにいる。
 
 帰って来た。リジーはほっとして、思わず目が潤んでしまう。

「メリークリスマス! ただいま……お母さん、おばあちゃん」

 リジーは母と祖母にぎゅーぎゅー抱きしめられ、ふたりより少し小さめのリジーは埋もれた。

「元気そうで良かった。よく顔を見せて」

 顔を両手で固定されじっくり見られ、続いて強引に頬ずりされる。

「リジーのすべすべ柔らかほっぺ、久しぶりだわ~。あら、擦り傷。また何かやらかしたの?」
「ちょっと、ね」
「相変わらずなのね。じゃあこっちのほっぺ」

 擦り傷のない方の頬に熱烈なキスをされる。

「お母さん、もう、子供じゃないんだから、やめて~」
「いいの、いくつになっても子どもは子供!」

 少しの間、スキンシップは続き、リジーはキャシーのなすがままにされていた。

 その親子のふれ合う様子を目に映し、静かに微笑むジョン。

 続いてジョンもふたりに固く抱きしめられた。

「ジョン、いらっしゃい。よく来てくれたわね」
「メリークリスマス、キャシー。ケイトさん」

 ケイトは上品な笑みを浮かべている。

「孫がふたりになったみたいで、嬉しいわね」
「ま、母さん、気が早い。でも、ジョン、これからもリジーをよろしくね」
「はい」

 ジョンが大きく頷いた。
 リジーは部屋が暖かいのと気恥ずかしいのとで、すでに身体の中はぽかぽかだった。

「さあ、奥に入って。待ってたの。今からクリスマスパーティよ。ちょっといらぬ人が来てるけど……」
「え?」

(誰が? この時期に?)

「なぜだかね……」

 キャシーがため息を吐いて脱力した。

「? お母さん? ちょっと気になるけど、私、ジョンをまずお父さんに紹介してからリビングに行くから、先に行ってて」
「わかったわ。ジョン、荷物はここにでも置いておいて」

 リジーは雑貨屋の中の方へジョンを促す。

「ジョン、こっち……」

 リジーはジョンの手をとり、雑貨屋の中のクリスマスコーナーへ引っ張って行く。
 今はシーズンなので、サンタクロースの等身大人形の回りはひときわ華やかに飾られていた。

「メリークリスマス! お父さん、ただいま! ジョンだよ」

 自分の大好きな人だと、リジーは心の中で伝えた。

「このサンタクロースの人形はお父さんの代わりなの。いつも見守っていてくれた。もうヨレヨレでしょ? 子供の頃、けっこう抱きついたりしてたから……」

 ジョンはサンタクロース人形に真剣な眼差しを向けた。

「ジョン?」
「お父さんに挨拶したよ。あなたが心から愛した娘さんは、今度は僕が愛し守りますってね」
「ありがとう! ジョン……」

 繋いでいた手が、ジョンの温かく大きな掌に包まれた。
 ジョンの柔らかな微笑み。リジーの脳裏に何かがよぎった。

(あれ? 何か既視感が……?)


『お兄ちゃんはサンタクロース好き?』
『大好きだよ』


(そんなわけないよね……あのお兄さんの髪の色は確か明るい茶色だった)


「リジー、こっちに来るとき店のライトを消して来てね!」

 奥から母の声がして、リジーの思考は中断された。

「はーい!」


 そして、リジーとジョンは、リビングに入って目を見張る。
 そこには、意外な先客がいた。

「え!? シンおじさん!!」
「シンドバッドさん!!」

 リビングのソファでくつろいでいたのは、メモ紙一枚を残していなくなったデイビッドだった。
 濃い茶色の髪は綺麗さっぱり整えられており、ひげも無く、本来の姿だった。

「やあ、リジー、ジョン、メリークリスマス! きみたち、仲良くお揃いで来たね。なんで驚いてるんだ? ちゃ~んとメッセージを書置きしたよね」

 テーブルにはビールに、つまみのチーズやビーフジャーキーもあり、すでにご機嫌のようだ。

「もう、どうしてか自分の実家に帰りもしないで、一昨日急にうちに来たのよ!! この人は!!」

 キャシーが声を荒くする。
 ふたりはまだよくわからないと言った顔をしていた。

「リジー!! 今夜はきれいなおじさんだから、ハグさせてくれ~」

 ソファにいたデイビッドが破顔しながら立ち上がり、豪快に両手を広げてリジーの方へ急接近して来た。

「ちょっと、デイビッド!!」

「あれ? リジーが老けた……」

 デイビッドが抱きついたのは、間に割って入ったキャシーで、リジーはジョンの腕の中にガードされていた。

「悪かったわね、老けてて!」

 キャシーはデイビッドの頬をつねった。

「痛ててて、お手柔らかに~」
「リジーをあなたの毒牙にはかけられないから……」
「キャシー、酷いよ……。きみの娘のリジーに下心なんてない。私は聖人だよ」
「どこがよ! 一昨日急に来たと思ったら、すぐに抱きついてべたべた触って来るし、何が聖人よ? 理性をどこかで全部落として来たんじゃないの?」

 キャシーとデイビッドのやりとりを、その他の3人が唖然として見ている。
 デイビッドはまだキャシーを放さない。
 つねられた頬を赤くしながらも、なお、キャシーに頬を寄せている。

 リジーの目にはまるでいちゃいちゃする新婚夫婦のように映った。

(どうしちゃったの? この展開は)

 リジーはジョンの腕の中で頭を整理する。

(メッセージって、あのなんだか簡単なメモのこと? 確か長年の想いをなんとかかんとか……って、え? もしかして、長年の想いの……相手ってお母さん!?)

 見上げると、ジョンが頷きながら意味深な視線をよこした。

(え? 知ってたの~?)


「リジー、ジョンも聞いて欲しい。きみたちが来るのを待っていた。もちろん伯母上も聞いてください。私はキャシーを以前から愛している。今回は結婚を申し込みに来た。キャシー、結婚してくれ」

 デイビッドがキャシーの両肩に手を置いた。

「デイビッド……」

 呆然として口を開けたキャシーをよそに、デイビッドは蕩けるような目つきでキャシーを見下ろしている。

「キャシー、リジーは独立しただろう。ジョンもいる。だから、きみの残りの人生を私にも少し共有させてくれないか?」
「子どもたちの前で何を言いだすのよ……」
「誰かいないと、証人がいないと、きみに逃げられる可能性があるからね」
「正気なの?」
「本気」
「とりあえず少し離れてくれないかしら?」
「嫌だと言ったら?」
「子どもの前で恥ずかしいこと止めて、本当に」
「私は何も恥ずかしくない。なんなら、ここで本気の口づけを……」

 デイビッドがキャシーの両肩を掴んだまま顔を寄せようとすると、

「そこまでよ、デイビッド」

 ケイトが口を開いた。

「ここから先はふたりで話し合いなさい。私たちは席を外しますよ。リジー、ジョン、ダイニングの方へ行きましょう」
「待って、母さん!」
「キャシー! じたばたしない! デイビッドは真剣なようよ。それから、デイビッド、愛を囁くならまずはふたりだけでね。これではムードも何もないでしょう。あなた、お得意でしょ?」
「はい、そうでした」

 デイビッドは、顔をしかめるキャシーを腕の中に閉じ込めると、悠然とケイトに返事をした。


 リジーたちは隣のダイニングへ移動した。
 クリスマスディナーの準備がされたままになっていた。丸いダイニングテーブルの上には赤いランチョンマットが敷かれ、華やかな赤いバラのフラワーアレンジと銀色のキャンドル、5人分のグラスや皿が用意されている。

「さあ、お料理を温めるのを手伝って」
「おばあちゃん……」
「どうしたの? リジー」
「なんだか複雑な気持ち」
「そうよね。デイビッドは子供の頃からキャシーの事を想ってたの。でもキャシーはフリードと結婚した。キャシーはずっとデイビッドを従弟としてしか見てなかった。フリードが亡くなってから、少しは気持ちの変化があったようだけど」
「知らなかった。シンおじさんの気持ち」
「キャシーだって、改めてデイビットの本気を前にして戸惑ってる」
「そうだね、お母さんのあんなに慌てた顔、初めて見たかもしれない。シンおじさんは、私が独立するのをずっと待ってたんだね。私に遠慮してた?」
「そりゃそうよ。親の恋愛で心にしこりを残す子どももいる」

 ケイトがちらりとジョンを見やるが、ジョンは視線を下げたままでいた。

「私はお母さんが決めたことを応援する。お母さんは、私の気持ちをいつも大事にしてくれて、見守ってくれるから。シンおじさんとのことは反対しないよ」
「そうね、私もよ」
「シンおじさんが独身だったのって、もしかしてずっとお母さんを想ってたからとか?」
「さあ、そこまでは……わからないわ。でも、デイビッドは意外と根は真面目でロマンチストなのかもね」
「うん。ジョン? どうしたの?」
「いや……。僕は部外者かもしれないけど、リジーの考えに賛成だよ。ふたりの気持ちを尊重したいと思う」
「うん……」


♢♢♢


「デイビッド、一体どういうつもり?」

 キャシーはデイビッドの腕の中に捕まったままだった。

「クリスマス休暇中にきみを口説き落として、僕との結婚にイエスと言わせる」
「何を言ってるのかわかってるの? 私はもうとっくに子供も産めないくらいの年のおばさんなのよ」
「だから、子どもはいらない。リジーがいる。ジョンもいる。ジョンには私の養子になってくれないかと言ってある。まあ、その必要はなくなりそうだがね」
「そんな……」
「きみを愛している。私の想いは伝わっていただろう? リジーが独立するまで結婚を申し込むのは待っていた。きみはずっとひとりで耐えて生きて来た。私だってきみを想いながらずっとひとりで我慢して生きて来た。これからは私がきみを堂々と表で支えたい。一緒にいたい。抱き締めたい。誰にも何も言わせないで男女が一緒にいるには結婚するのが一番だ。もうこれ以上待ちたくない。遠慮も我慢もしたくない!」

「……あなたはいつだって、私が離婚してからは何かあればすぐに駆けつけてくれた。それは感謝してる。子どもの頃からの仲良しの従姉弟同士の関係だけじゃだめなの?」
「仲良しの従弟なんて嫌だ。私を男として見て欲しい」
「考えさせて、お願い。突然で混乱してる。気持ちの整理もできてない。リジーだって突然のことで驚いてると思うの」
「……わかったよ。まあ、口説く時間はたっぷりあるからね」
「とにかく今日はクリスマスだし、リジーたちがせっかく帰ってきてくれたんだから、後よ後。ジョンは今日のうちに帰ってしまうんだし」
「え? あいつ泊まらないの?」
「そうよ」
「確かに、いつもクリスマスはどこかへ行って姿を見せないが」
「まずはディナーよ。ずっとあの子たちを待ってたからお腹すいたわ」

 キャシーはようやくデイビッドの腕から解放された。

 緊張が解かれ少しホッとしたキャシーだが、デイビッドの胸に広がった切なさには気が付かなかった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】

星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。 だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。 しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。 王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。 そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。 地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。 ⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。

つまらない妃と呼ばれた日

柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。 舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。 さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。 リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。 ――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。

【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない

くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、 軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。 言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。 ――そして初めて、夫は気づく。 自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。 一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、 「必要とされる存在」として歩き始めていた。 去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。 これは、失ってから愛に気づいた男と、 二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。 ――今さら、遅いのです。

冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です

星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎ 王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。 ……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。 追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。 無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」 騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!

王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る

家紋武範
恋愛
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。 しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。 仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。 そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。

忘れ去られた婚約者

かべうち右近
恋愛
『僕はレベッカしか選ばない』 甘い声音でそう話したはずの王太子サイラスは、レベッカを忘れてしまった。 レベッカは、王太子サイラスと付き合っていることを、ある事情により隠していた。舞踏会で関係を公表し、婚約者に指名される予定だったのに、舞踊会の夜にサイラスは薬を盛られて倒れ、記憶喪失になってしまう。 恋人が誰なのかわからないのをいいことに、偽の恋人が次々と名乗りをあげ王太子の婚約者の座を狙ってくる。おかげで不信に陥ったサイラスに、レベッカは自分が恋人だと名乗り出せなくなってしまった。 サイラスの記憶喪失を解消するため、薬師兼魔女であるレベッカは恋人であることを隠しながら、事件調査を協力することになった。そうして記憶が戻らないまま二人の距離は再び近づいていく。だが、そんなおりにサイラスの偽の恋人を名乗りでた令嬢たちが、次々と襲われる事件も起き始めて……!? ※他のサイトにも掲載しています。 毎日更新です。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

辺境伯夫人は領地を紡ぐ

やまだごんた
恋愛
王命によりヴァルデン辺境伯に嫁ぐことになった、前ベルンシュタイン公爵令嬢のマルグリット。 しかし、彼女を待っていたのは60年にも及ぶ戦争で荒廃し、冬を越す薪すら足りない現実だった。 物資も人手も足りない中、マルグリットは領地の立て直しに乗り出す。 戦しか知らなかったと自省する夫と向き合いながら、少しずつ築かれていく夫婦の距離。 これは、1人の女性が領地を紡ぎ、夫と共に未来を作る「内政×溺愛」の物語です。 全50話の予定です ※表紙はイメージです ※アルファポリス先行公開(なろうにも転載予定です)

処理中です...