84 / 95
クリスマス編
84 玉砕と救済
しおりを挟む
視点が次々と変わります。
――――――――――――――――――――――
程なく、キャシーとデイビッドはダイニングへやってきた。
「お待たせしてごめんなさい。あら、3人で準備していてくれたのね。母さんとジョンはもう座ってて。リジーは手伝ってね」
キャサリンは普段の様子だ。
(あれ? 報告は何もなし? シンおじさんは少し元気ない感じ)
「お母さん、クリスマスプレゼントは食事が終わったら、ツリーの下に置くね」
「ありがとう、リジー。プレゼントはあとでみんなで開けましょう!」
「シンおじさんもこっちにいるってわかってたら、プレゼント持ってきたのに。おじさんには<スカラムーシュ>に戻ったら渡すね」
「私にも用意してくれてたなんて嬉しいなあ。楽しみにしてるよ」
「うん」
リジーは頷くと、キッチンへ向かうキャシーについていった。
♢♢♢
「リジーは可愛いなあ。いいなあ、おまえは」
デイビッドはジョンの横に来ると、力なく手を伸ばす。
そして弱々しく抱きついて来たので、ジョンが支える形になった。
「シンドバッドさん?」
ジョンはデイビッドの様子から、良い結果ではなかったのだと察した。
「結婚は承諾してもらえなかった」
そのまま項垂れてボソッと告げてくる。
「そうでしたか」
「考えさせてくれと言われたよ。玉砕だよ……」
「そうでしょうね。オーナー、焦り過ぎな感じでしたし」
「そうか? で、おまえはどうやって私に内緒で私のかわいいリジーを押し倒した? いや、落とした?」
肩に回されていたデイビッドの手を、ジョンは遠ざけた。
「色々ノーコメントです」
ジョンはデイビッドを睨んだが、すぐに表情を緩ませた。
この人も、幾年月もひとりの女性を想い続けている。
「考えさせてくれというのは、イコール玉砕にはならないのでは?」
「キャシーとは長い付き合いだからわかる。また無かった事にされる」
デイビッドは大きなため息を吐く。
「そうなんですか?」
「だから、クロウはリジーをどうやって口説き落としたんだ? その、色恋などには不慣れなおまえが……」
「失礼で、しつこいですね。自分の気持ちを正直に伝えたまでです」
「それだけか?」
「それだけです」
「私も正直に伝えたし、今までも何度も伝えてきたつもりだ。何が違うんだ」
「さあ? 誠意ですか……?」
「私はいつも誠意を尽くしてきたつもりだ。今日は愛しているときちんと言った」
「それなら愛の言葉に慣れてしまって本気にされず、いつもの冗談に聞こえたとか」
「おい、酷いぞ。絶対冗談には聞こえなかったはずだ」
「では、言葉が重すぎたか軽すぎたか不自然とか。あるいはオーナーは人を魅了するというか、たらしこむ話術にたけていますから、長いおつきあいだと、それを知っていて警戒されたかもしれません」
「なんだそれ。私へのその評価は何気に失礼じゃないか?」
「本当の事ですし。でも、たらしこまれたおかげで救われた単純な人間もいます。サムや僕のように……」
「褒められている気が全くしない」
「諦めずに想いを伝えて行けば、いつかはほだされるのでは?」
「愛されるじゃなく、ほだされるか……。まあ確かに少しせっかちすぎた。私の中では、もう十分すぎるくらいの時間はかけたんだがな。自分の気持ちばかりを押し付けたかもしれない。……で、おまえはリジーとどこまで進展したんだ?」
「……っ。リジーと僕の話はいいですから!」
ジョンの目がそこで泳いだのを、デイビッドは見逃さない。
「教えろよ。ずるいぞ、おまえばかりリジーをべったり可愛がって。うらやましすぎる。キャシーよりも小柄だが、勝っている部分もあるよな。ああ、ハグして確かめたい!」
「まだ言いますか! 下心ありありのオーナーは絶対に彼女に近づかせないですから!!」
「おまえをからかうのは毎回愉快だが、毎回最後には視線で刺されてるな」
デイビッドが首を竦めてみせた。
「自業自得です。まったくあなたとサムときたら……」
「ぷっ。……ふふふ」
目の前に静かに座っていたケイトが、ふいて笑い始めた。
「あなたたちの会話が、三文芝居を見てるみたいに面白くて……ごめんなさい」
「伯母上、気配もなくそこにいらしたのですか? まるで幽霊ですね」
「気配も何も、最初から目の前にいましたけどね。まだ棺桶には片足も入れてませんよ」
幽霊扱いに、ケイトが少しムッとしたようだ。
「なによりです。……つまらない話をお聞かせしてしまってすみません」
「いいえ、興味深かったわ」
「はあ……」
デイビッドが苦笑いを見せる。
「デイビッド、私が許します。あなたが本気ならキャシーに引かれても押し続けなさい。私の娘は押しに弱いわ。そして、本当はとても寂しがり屋なの。キャシーを救ってくれる?」
「も、もちろんです。お母さん!! 必ず押し倒してみせます!」
デイビッドは、両手でケイトの手を恭しく取ると跪いて額にあてた。
「言葉が違いますよ、オーナー!」
その仕草に全くそぐわない発言にジョンは眉をしかめた。
「キャシーがあなたに靡くまで、この家に自由に出入りすることを許可します」
ケイトはなんとスルーした。しかも黙認するらしい。
ジョンもデイビッドを応援していないわけではない。
思わぬ援軍を得たデイビッドは、復活したようだった。
♢♢♢
リジーは、キッチンに立ちながら物思いにふけるキャシーを見つめた。
「お母さん、シンおじさんのこと嫌いじゃないんでしょ? 私のことはいいからね。自分の気持ちに正直にね」
「正直に? 私、デイビッドの気持ちを受け入れて良いかわからないのよ。私は彼より年上だし、若くない。彼ならまだ子どもが産める若い女の子とだって結婚できるのに。あなたがいるから子どもはいらないとか言うし。デイビッドがどうして私に執着するのかわからない。このまま私が流されて結婚を承諾したらいけない気がするの。フリードがいなくなって、デイビッドは心配して何かにつけて、連絡をくれて、いざというときは助けてくれた。好意を持ってくれているのもわかってた。フリードが家を出て、母さんが来てくれたけど、やっぱり寂しいと思うことは確かにあって。だけど、寂しいからとかじゃなく、デイビッドのことちゃんと愛していなきゃ、この先は進んではだめなのよ」
「お母さん……」
(母親の恋愛相談て、けっこうきついものがあるかも)
それこそ、母親も女ではあるが、母と女は別物のような意識がリジーにはあった。
今、目の前にいる母は恋愛に戸惑う女なのだ。娘には複雑な心境だった。
♢♢♢
「そういえば、リジー、素敵なペンダントをしてるわね」
「あ、これはジョンからの誕生日兼クリスマスプレゼントなの」
頬を染め上げ嬉しそうにするリジーを、キャシーは羨ましく感じる。
デイビッドのせいで、感覚が母親から女になっている。
本当に、責任をとってもらおうか。
キャシーは既に流されている自分に焦った。
「そう、とてもよく似合うわよ」
「ありがとう、お母さん」
(そう、私はお母さん……でも……)
『もう十分耐えたんだ。そろそろ神様が褒美を下さるだろう』
『デイビッドが、わしらが望んでいるのは未来の子供じゃない。今のキャシーなんだ』
(イムル叔父さん……)
『リジーが独立したら、結婚してくれる?』
『キャシー、結婚してくれ!』
(デイビッド、本当に後悔しないの? あなたが神様のご褒美になってくれるっていうの?)
――――――――――――――――――――――
程なく、キャシーとデイビッドはダイニングへやってきた。
「お待たせしてごめんなさい。あら、3人で準備していてくれたのね。母さんとジョンはもう座ってて。リジーは手伝ってね」
キャサリンは普段の様子だ。
(あれ? 報告は何もなし? シンおじさんは少し元気ない感じ)
「お母さん、クリスマスプレゼントは食事が終わったら、ツリーの下に置くね」
「ありがとう、リジー。プレゼントはあとでみんなで開けましょう!」
「シンおじさんもこっちにいるってわかってたら、プレゼント持ってきたのに。おじさんには<スカラムーシュ>に戻ったら渡すね」
「私にも用意してくれてたなんて嬉しいなあ。楽しみにしてるよ」
「うん」
リジーは頷くと、キッチンへ向かうキャシーについていった。
♢♢♢
「リジーは可愛いなあ。いいなあ、おまえは」
デイビッドはジョンの横に来ると、力なく手を伸ばす。
そして弱々しく抱きついて来たので、ジョンが支える形になった。
「シンドバッドさん?」
ジョンはデイビッドの様子から、良い結果ではなかったのだと察した。
「結婚は承諾してもらえなかった」
そのまま項垂れてボソッと告げてくる。
「そうでしたか」
「考えさせてくれと言われたよ。玉砕だよ……」
「そうでしょうね。オーナー、焦り過ぎな感じでしたし」
「そうか? で、おまえはどうやって私に内緒で私のかわいいリジーを押し倒した? いや、落とした?」
肩に回されていたデイビッドの手を、ジョンは遠ざけた。
「色々ノーコメントです」
ジョンはデイビッドを睨んだが、すぐに表情を緩ませた。
この人も、幾年月もひとりの女性を想い続けている。
「考えさせてくれというのは、イコール玉砕にはならないのでは?」
「キャシーとは長い付き合いだからわかる。また無かった事にされる」
デイビッドは大きなため息を吐く。
「そうなんですか?」
「だから、クロウはリジーをどうやって口説き落としたんだ? その、色恋などには不慣れなおまえが……」
「失礼で、しつこいですね。自分の気持ちを正直に伝えたまでです」
「それだけか?」
「それだけです」
「私も正直に伝えたし、今までも何度も伝えてきたつもりだ。何が違うんだ」
「さあ? 誠意ですか……?」
「私はいつも誠意を尽くしてきたつもりだ。今日は愛しているときちんと言った」
「それなら愛の言葉に慣れてしまって本気にされず、いつもの冗談に聞こえたとか」
「おい、酷いぞ。絶対冗談には聞こえなかったはずだ」
「では、言葉が重すぎたか軽すぎたか不自然とか。あるいはオーナーは人を魅了するというか、たらしこむ話術にたけていますから、長いおつきあいだと、それを知っていて警戒されたかもしれません」
「なんだそれ。私へのその評価は何気に失礼じゃないか?」
「本当の事ですし。でも、たらしこまれたおかげで救われた単純な人間もいます。サムや僕のように……」
「褒められている気が全くしない」
「諦めずに想いを伝えて行けば、いつかはほだされるのでは?」
「愛されるじゃなく、ほだされるか……。まあ確かに少しせっかちすぎた。私の中では、もう十分すぎるくらいの時間はかけたんだがな。自分の気持ちばかりを押し付けたかもしれない。……で、おまえはリジーとどこまで進展したんだ?」
「……っ。リジーと僕の話はいいですから!」
ジョンの目がそこで泳いだのを、デイビッドは見逃さない。
「教えろよ。ずるいぞ、おまえばかりリジーをべったり可愛がって。うらやましすぎる。キャシーよりも小柄だが、勝っている部分もあるよな。ああ、ハグして確かめたい!」
「まだ言いますか! 下心ありありのオーナーは絶対に彼女に近づかせないですから!!」
「おまえをからかうのは毎回愉快だが、毎回最後には視線で刺されてるな」
デイビッドが首を竦めてみせた。
「自業自得です。まったくあなたとサムときたら……」
「ぷっ。……ふふふ」
目の前に静かに座っていたケイトが、ふいて笑い始めた。
「あなたたちの会話が、三文芝居を見てるみたいに面白くて……ごめんなさい」
「伯母上、気配もなくそこにいらしたのですか? まるで幽霊ですね」
「気配も何も、最初から目の前にいましたけどね。まだ棺桶には片足も入れてませんよ」
幽霊扱いに、ケイトが少しムッとしたようだ。
「なによりです。……つまらない話をお聞かせしてしまってすみません」
「いいえ、興味深かったわ」
「はあ……」
デイビッドが苦笑いを見せる。
「デイビッド、私が許します。あなたが本気ならキャシーに引かれても押し続けなさい。私の娘は押しに弱いわ。そして、本当はとても寂しがり屋なの。キャシーを救ってくれる?」
「も、もちろんです。お母さん!! 必ず押し倒してみせます!」
デイビッドは、両手でケイトの手を恭しく取ると跪いて額にあてた。
「言葉が違いますよ、オーナー!」
その仕草に全くそぐわない発言にジョンは眉をしかめた。
「キャシーがあなたに靡くまで、この家に自由に出入りすることを許可します」
ケイトはなんとスルーした。しかも黙認するらしい。
ジョンもデイビッドを応援していないわけではない。
思わぬ援軍を得たデイビッドは、復活したようだった。
♢♢♢
リジーは、キッチンに立ちながら物思いにふけるキャシーを見つめた。
「お母さん、シンおじさんのこと嫌いじゃないんでしょ? 私のことはいいからね。自分の気持ちに正直にね」
「正直に? 私、デイビッドの気持ちを受け入れて良いかわからないのよ。私は彼より年上だし、若くない。彼ならまだ子どもが産める若い女の子とだって結婚できるのに。あなたがいるから子どもはいらないとか言うし。デイビッドがどうして私に執着するのかわからない。このまま私が流されて結婚を承諾したらいけない気がするの。フリードがいなくなって、デイビッドは心配して何かにつけて、連絡をくれて、いざというときは助けてくれた。好意を持ってくれているのもわかってた。フリードが家を出て、母さんが来てくれたけど、やっぱり寂しいと思うことは確かにあって。だけど、寂しいからとかじゃなく、デイビッドのことちゃんと愛していなきゃ、この先は進んではだめなのよ」
「お母さん……」
(母親の恋愛相談て、けっこうきついものがあるかも)
それこそ、母親も女ではあるが、母と女は別物のような意識がリジーにはあった。
今、目の前にいる母は恋愛に戸惑う女なのだ。娘には複雑な心境だった。
♢♢♢
「そういえば、リジー、素敵なペンダントをしてるわね」
「あ、これはジョンからの誕生日兼クリスマスプレゼントなの」
頬を染め上げ嬉しそうにするリジーを、キャシーは羨ましく感じる。
デイビッドのせいで、感覚が母親から女になっている。
本当に、責任をとってもらおうか。
キャシーは既に流されている自分に焦った。
「そう、とてもよく似合うわよ」
「ありがとう、お母さん」
(そう、私はお母さん……でも……)
『もう十分耐えたんだ。そろそろ神様が褒美を下さるだろう』
『デイビッドが、わしらが望んでいるのは未来の子供じゃない。今のキャシーなんだ』
(イムル叔父さん……)
『リジーが独立したら、結婚してくれる?』
『キャシー、結婚してくれ!』
(デイビッド、本当に後悔しないの? あなたが神様のご褒美になってくれるっていうの?)
0
あなたにおすすめの小説
辺境伯夫人は領地を紡ぐ
やまだごんた
恋愛
王命によりヴァルデン辺境伯に嫁ぐことになった、前ベルンシュタイン公爵令嬢のマルグリット。
しかし、彼女を待っていたのは60年にも及ぶ戦争で荒廃し、冬を越す薪すら足りない現実だった。
物資も人手も足りない中、マルグリットは領地の立て直しに乗り出す。
戦しか知らなかったと自省する夫と向き合いながら、少しずつ築かれていく夫婦の距離。
これは、1人の女性が領地を紡ぎ、夫と共に未来を作る「内政×溺愛」の物語です。
全50話の予定です
※表紙はイメージです
※アルファポリス先行公開(なろうにも転載予定です)
10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました
専業プウタ
恋愛
25歳の桜田未来は中学生から10年以上引きこもりだったが、2人暮らしの母親の死により外に出なくてはならなくなる。城ヶ崎冬馬は女遊びの激しい大手アパレルブランドの副社長。彼をストーカーから身を張って助けた事で未来は一時的に記憶喪失に陥る。冬馬はちょっとした興味から、未来は自分の恋人だったと偽る。冬馬は未来の純粋さと直向きさに惹かれていき、嘘が明らかになる日を恐れながらも未来の為に自分を変えていく。そして、未来は恐れもなくし、愛する人の胸に飛び込み夢を叶える扉を自ら開くのだった。
天然だと思ったギルド仲間が、実は策士で独占欲強めでした
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー本編8話+後日談7話⭐︎
ギルドで働くおっとり回復役リィナは、
自分と似た雰囲気の“天然仲間”カイと出会い、ほっとする。
……が、彼は実は 天然を演じる策士だった!?
「転ばないで」
「可愛いって言うのは僕の役目」
「固定回復役だから。僕の」
優しいのに過保護。
仲間のはずなのに距離が近い。
しかも噂はいつの間にか——「軍師(彼)が恋してる説」に。
鈍感で頑張り屋なリィナと、
策を捨てるほど恋に負けていくカイの、
コメディ強めの甘々ギルド恋愛、開幕!
「遅いままでいい――置いていかないから。」
恋と首輪
山猫
恋愛
日本屈指の名門・城聖高校には、生徒たちが逆らえない“首輪制度”が存在する。
絶対的支配者・東雲財閥の御曹司、東雲 蓮の「選んだ者」は、卒業まで彼の命令に従わなければならない――。
地味で目立たぬ存在だった月宮みゆは、なぜかその“首輪”に選ばれてしまう。
冷酷非情と思っていた蓮の、誰にも見せない孤独と優しさに触れた時、みゆの心は静かに揺れはじめる。
「おめでとう、今日から君は俺の所有物だ。」
イケメン財閥御曹司
東雲 蓮
×
「私はあなたが嫌いです。」
訳あり平凡女子
月宮 みゆ
愛とか恋なんて馬鹿らしい。 愚かな感情だ。
訳ありのふたりが、偽りだらけの学園で紡ぐカーストラブ。
「25歳OL、異世界で年上公爵の甘々保護対象に!? 〜女神ルミエール様の悪戯〜」
透子(とおるこ)
恋愛
25歳OL・佐神ミレイは、仕事も恋も完璧にこなす美人女子。しかし本当は、年上の男性に甘やかされたい願望を密かに抱いていた。
そんな彼女の前に現れたのは、気まぐれな女神ルミエール。理由も告げず、ミレイを異世界アルデリア王国の公爵家へ転移させる。そこには恐ろしく気難しいと評判の45歳独身公爵・アレクセイが待っていた。
最初は恐怖を覚えるミレイだったが、公爵の手厚い保護に触れ、次第に心を許す。やがて彼女は甘く溺愛される日々に――。
仕事も恋も頑張るOLが、異世界で年上公爵にゴロニャン♡ 甘くて胸キュンなラブストーリー、開幕!
---
死んでるはずの私が溺愛され、いつの間にか救国して、聖女をざまぁしてました。
みゅー
恋愛
異世界へ転生していると気づいたアザレアは、このままだと自分が死んでしまう運命だと知った。
同時にチート能力に目覚めたアザレアは、自身の死を回避するために奮闘していた。するとなぜか自分に興味なさそうだった王太子殿下に溺愛され、聖女をざまぁし、チート能力で世界を救うことになり、国民に愛される存在となっていた。
そんなお話です。
以前書いたものを大幅改稿したものです。
フランツファンだった方、フランツフラグはへし折られています。申し訳ありません。
六十話程度あるので改稿しつつできれば一日二話ずつ投稿しようと思います。
また、他シリーズのサイデューム王国とは別次元のお話です。
丹家栞奈は『モブなのに、転生した乙女ゲームの攻略対象に追いかけられてしまったので全力で拒否します』に出てくる人物と同一人物です。
写真の花はリアトリスです。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる