私とドールの日常

ミカリン

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始まりは0点

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「0点。あれも0点。これも0点。何でお前はこんなに0点ばかり取るんだ!」
「マスターが0点ばかりくれるから…」
「エスティア!」

ここはドールの国、マリオネットレイター。通称マリェイト。
私、エスティアは毎週行われるドールの進級テストの結果を私の生みの親、マスターからこっぴどく叱られていた。

「エスティアは俺の最高傑作で見た目だけは過去1綺麗なんだが頭は全然だな。」
「もう!私をバカにしてるの!?私バカじゃないもん!毎日早起きするし歯も磨くし夜は早く寝るもん!!!」

頭は全然だなと言われて私はぷんすこと怒った。
私はバカじゃないもん!
みんなのお手本になるような生活してるもん!!!
そりゃ計算とかは苦手だけど…
でもそんなの電卓を使えばいい話だしわざわざテストをする意味がわからない。
漢字の勉強だって辞書を開けばわかるしこれも勉強する意味がわからない。

世の中意味がわからないことだらけだ!

「世の中意味わかんない!!!」
「お前はまだ世の中を考えるステージに立ってないだろ!」
「勉強する意味わかんない!」
「勉強はだな…」
「なに?文明の利器を使えばいい話じゃないの!」
「ぐっ…」
「私、勉強きらーい」
「嫌いでもやるんだ!今のままだと立派なドールになれないぞ?」
「なれなくていいもん!」
「あぁ言えばこう言うんだから困るな…」

勉強なんか大嫌い!
勉強しなくても立派に義務を果たしてるドールはたくさんいるし文明の利器を使えばどうにかなるもん!
勉強なんかなくなっちゃえば良いんだ!

「そうだ。じゃあ立派なドールになったら何でも願いを一つ叶えてやるぞ?」
「え…?本当?男に二言はないよ?」
「あぁ。わかってる。勉強して立派なドールになるか?」
「なるなるーーー!!!」

私がぷんすこ怒っていたら勉強して立派なドールになったら何でも願いを叶えてくれると言われた。
なにそれなにそれー!
なんでも願いを叶えてくれるってことは勉強やテストがなくなるかもしれないの!?
なるなる!勉強して立派なドールになる!

………この時の私はまだ気づいていなかった。
立派なドールになったら勉強などいらなくなることを………
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