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嫌われ令嬢
「エマおはよう」
「おはようエルマン」
「僕もいるんだけどねエルマン」
「あははっ、見えているよキリアンおはよう」
エルマンがご機嫌で朝から周りがざわめいている。
“エルマン様が笑っているわ”
“眼福……鼻血が出そう”
“倒れそう……”
って倒れた令嬢がいる。だ、大丈夫!? 声を掛けたら、泣かれてしまった。私の顔そんなに怖い? どうしよう……オロオロしていると令嬢の友達が来て連れて行ってしまった。
「エマおいで」
「失礼な令嬢だったな……気にするな」
お兄様とエルマンに慰められた。つい声を掛けたけれど余計な真似をしたみたい。そうだ私嫌われているんだった。つい忘れていた!
「エマちゃん、その他おはよう」
明るく声を掛けてきたフェルマン様。
「おはようございます」
「「おはよう」」
「エマちゃんがいるところにはトラブルがつきものなのかな? 注目を浴びてるね、俺も混ぜてよ。俺とエマちゃんの仲だし?」
「どんな仲でもないだろうが! 朝から腹立つな!」
「エルマンは相変わらず心が狭いな、そんなんじゃエマちゃんに嫌われるぞ」
嫌われるか……。私は嫌われまくっているのでせめてエルマンからは好かれていたいかも。世界中を敵に回してもエルマンだけは私を愛してくれる! なんて自信もない。エルマンはなんでこんな私を好きでいてくれるんだろ。考えれば考えるほどわからなくなってきた。
「エマ、どうした? フェルマンを見て気分が悪くなったとか?」
いや、フェルマン様はおそらく場を明るくする為に戯けた態度をとっているんだと思う。フェルマン様の事も誤解していた。
「フェルマン様、ありがとうございました。皆様、そろそろ教室に行かないと遅刻してしまいますよ」
そう言い私はふらふらと教室に入った。そして自分の席につき教科書を開く。開いているだけで頭には入ってこないんだけど、何かしていた方がいいような気がした。朝の授業が終わるとエルマンが迎えにきた。
「エマ、昼休憩に行こう。話があるんだ」
「え、もう昼? いつの間に」
授業は聞いていたようで、ノートはしっかり取ってあった。凄いな私。
「どうかしたか? 朝からおかしいぞ。あの令嬢の件が気になるなら俺から令嬢の家に抗議してもいい」
そんな事をすると余計に敵が出来てしまう。ただでさえ嫌われているのにこれ以上敵を作ってどうするのか。
「エルマン、話って何? ランチしながらでもいいの?」
「ん、あぁ、今日は応接室へ行こう」
珍しいな。いいお天気なのに外ではなく、仲 中で食べるなんて。エルマンに連れて行かれて応接室へ行きランチを摂ったのだけどあまり食欲がない。でも食べないとエルマンが不信に思うだろうからなんとかお腹に収めた。エルマンがお茶を淹れてくれるようで、座っていたら茶器が四つ用意されていた。なんで4つ? と思っていたらお兄様と経済学のシャーリー先生が来た。
「お兄様? シャーリー先生もどうしたのですか?」
お兄様は確かシャーリー先生の手伝いをしていると聞いているけれど、このタイミングで来るものだから驚いた。
「エルマンにランチが終わったら時間をもうけて欲しいと頼んであったんだよ。実はね、ランチの際に屋上を使用していただろう? あれは人目を避けるためにいいと思っていたのだけど、2人は婚約をしたのだから隠れる必要は無くなったよね? 屋上のカギはシャーリー先生にお願いして借りていたんだよ」
お兄様が言うには、屋上のカギを借りていたけれど何かあったらシャーリー先生が責任を持つ。と言うことで学園長先生にお願いしてくれていたんですって。屋上は普段カギが閉まっているのは、危険を伴うこと、人の目につかないことをいい事に何かあっても対処できないから。と言う理由(何か=イジメ・ハレンチ行為のことを指す)だと言った。
「エマさんは他の生徒から、その、なんて言うか、暴力行為? があったからまた嫌がらせなどをされるのではないかと心配していたの。それならお昼休憩くらいは人の来ないところでゆっくり摂って欲しいと思っていたから私も賛成してカギを貸していたのだけど、それを他の生徒が知ってしまって特別扱いだ。と言ってきたの。聞いたところによると二人は婚約関係にあるというし屋上の使用を控えてもらいたいと思っているの」
食堂で食べなくてもお弁当をもって庭で食べる事もできるわけだし、応接室も借りられるから問題はない。
「私は構いません。むしろ今まで先生にご迷惑をおかけしてすみませんでした。エルマンもそれでいいんだよね?」
「構わない。今まで通り弁当を持ってきて食べてもいいしたまに食堂で摂るのもいいからな」
ということで、これから屋上で食事を摂ることはなくなりそう。特別扱いだなんていわれると響きが悪い。
「おはようエルマン」
「僕もいるんだけどねエルマン」
「あははっ、見えているよキリアンおはよう」
エルマンがご機嫌で朝から周りがざわめいている。
“エルマン様が笑っているわ”
“眼福……鼻血が出そう”
“倒れそう……”
って倒れた令嬢がいる。だ、大丈夫!? 声を掛けたら、泣かれてしまった。私の顔そんなに怖い? どうしよう……オロオロしていると令嬢の友達が来て連れて行ってしまった。
「エマおいで」
「失礼な令嬢だったな……気にするな」
お兄様とエルマンに慰められた。つい声を掛けたけれど余計な真似をしたみたい。そうだ私嫌われているんだった。つい忘れていた!
「エマちゃん、その他おはよう」
明るく声を掛けてきたフェルマン様。
「おはようございます」
「「おはよう」」
「エマちゃんがいるところにはトラブルがつきものなのかな? 注目を浴びてるね、俺も混ぜてよ。俺とエマちゃんの仲だし?」
「どんな仲でもないだろうが! 朝から腹立つな!」
「エルマンは相変わらず心が狭いな、そんなんじゃエマちゃんに嫌われるぞ」
嫌われるか……。私は嫌われまくっているのでせめてエルマンからは好かれていたいかも。世界中を敵に回してもエルマンだけは私を愛してくれる! なんて自信もない。エルマンはなんでこんな私を好きでいてくれるんだろ。考えれば考えるほどわからなくなってきた。
「エマ、どうした? フェルマンを見て気分が悪くなったとか?」
いや、フェルマン様はおそらく場を明るくする為に戯けた態度をとっているんだと思う。フェルマン様の事も誤解していた。
「フェルマン様、ありがとうございました。皆様、そろそろ教室に行かないと遅刻してしまいますよ」
そう言い私はふらふらと教室に入った。そして自分の席につき教科書を開く。開いているだけで頭には入ってこないんだけど、何かしていた方がいいような気がした。朝の授業が終わるとエルマンが迎えにきた。
「エマ、昼休憩に行こう。話があるんだ」
「え、もう昼? いつの間に」
授業は聞いていたようで、ノートはしっかり取ってあった。凄いな私。
「どうかしたか? 朝からおかしいぞ。あの令嬢の件が気になるなら俺から令嬢の家に抗議してもいい」
そんな事をすると余計に敵が出来てしまう。ただでさえ嫌われているのにこれ以上敵を作ってどうするのか。
「エルマン、話って何? ランチしながらでもいいの?」
「ん、あぁ、今日は応接室へ行こう」
珍しいな。いいお天気なのに外ではなく、仲 中で食べるなんて。エルマンに連れて行かれて応接室へ行きランチを摂ったのだけどあまり食欲がない。でも食べないとエルマンが不信に思うだろうからなんとかお腹に収めた。エルマンがお茶を淹れてくれるようで、座っていたら茶器が四つ用意されていた。なんで4つ? と思っていたらお兄様と経済学のシャーリー先生が来た。
「お兄様? シャーリー先生もどうしたのですか?」
お兄様は確かシャーリー先生の手伝いをしていると聞いているけれど、このタイミングで来るものだから驚いた。
「エルマンにランチが終わったら時間をもうけて欲しいと頼んであったんだよ。実はね、ランチの際に屋上を使用していただろう? あれは人目を避けるためにいいと思っていたのだけど、2人は婚約をしたのだから隠れる必要は無くなったよね? 屋上のカギはシャーリー先生にお願いして借りていたんだよ」
お兄様が言うには、屋上のカギを借りていたけれど何かあったらシャーリー先生が責任を持つ。と言うことで学園長先生にお願いしてくれていたんですって。屋上は普段カギが閉まっているのは、危険を伴うこと、人の目につかないことをいい事に何かあっても対処できないから。と言う理由(何か=イジメ・ハレンチ行為のことを指す)だと言った。
「エマさんは他の生徒から、その、なんて言うか、暴力行為? があったからまた嫌がらせなどをされるのではないかと心配していたの。それならお昼休憩くらいは人の来ないところでゆっくり摂って欲しいと思っていたから私も賛成してカギを貸していたのだけど、それを他の生徒が知ってしまって特別扱いだ。と言ってきたの。聞いたところによると二人は婚約関係にあるというし屋上の使用を控えてもらいたいと思っているの」
食堂で食べなくてもお弁当をもって庭で食べる事もできるわけだし、応接室も借りられるから問題はない。
「私は構いません。むしろ今まで先生にご迷惑をおかけしてすみませんでした。エルマンもそれでいいんだよね?」
「構わない。今まで通り弁当を持ってきて食べてもいいしたまに食堂で摂るのもいいからな」
ということで、これから屋上で食事を摂ることはなくなりそう。特別扱いだなんていわれると響きが悪い。
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