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フランク3
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「くそっ」
ガンッと拳を握りしめて馬車を殴るフランク
バシュレ伯爵家の前でアイリーンが出てくるのを待っていたら、バシュレ家の衛兵に追い出されてしまった…
アイリーンがあんなに可愛かったとは…
確かに両親は美しい人である。
その子供である兄妹も美しいのだからアイリーンが可愛くても驚かないが、それを今まで隠していた…
私は騙されていたんだ!
こんな事ならエイプリルなんかと……
「くそっ!」
なんとかしないと…
このままではアイリーンを誰かに取られてしまう…
アイリーンは私の事を好きなはずだ。
私を見る目が恋をしている女子の目だ!
ちょっと意地悪しただけで、あんなに距離を置こうとするなんてな…
愛を囁けばアイリーンも分かってくれる筈だ
それよりもまずはエイプリルの事をなんとかしなくてはいけない。
あの一件以来エイプリルは学園を休んでいる。デュエム子爵に怒られ、部屋で反省させられているから助けてほしいと手紙が届いた。しかし婚約の手続きはまだされていないので、エイプリルとはあくまで他人である。
『自分で調べろ』という言葉通り人を使ってだが調べてみると、エイプリルが嘘をついていたと言うことが分かった。
バシュレ伯爵も言っていたが、エイプリルはアイリーンを貶める事ばかり吐いていた…
あのエイプリル可愛い泣き顔に騙された私は被害者であるのだ!
アイリーンはあんなに可愛いのにエイプリルに嫉妬する意味がない
家柄もエイプリルより上だ
バシュレ伯爵の邸で見たアイリーンは可愛かったな…
コンコンコン
「お手紙が届いております」
メイドが手紙を私の元に持ってきた
もしかしてアイリーンから!?
サッと手紙を奪い差出人をみると
エイプリル・デュエムの文字が…
がくりと肩を落とし、中身を一応確認する
アイリーンの家が権力を使い自分を陥れようとしている、このままでは家を出されてしまうと書かれていた。
念のため事実確認をせなばと、父であるレイモンの執務室に向かった。
「父上お話があります」
ジロリと睨まれるが
「なんだ?」
と言われホッとするフランク
エイプリルから手紙が届いた事を伝える
アイリーンの家が権力を使いデュエム子爵家を陥れようとしていると言う内容は事実なのかと聞いてみた。
「そんな馬鹿げたことをお前は考えもせずに良く口に出したな!」
レイモンの怒りが爆発した
「アイリーンの家であるバシュレ伯爵家は資産が潤沢で困った家を手助けしている!感謝している家が多いんだ!アダムス家もデュエム子爵家もだ!婚約者がいる者に手を出しその相手がバシュレ伯爵家のアイリーンであったことにひどく落ち込まれている!
アイリーンとは同じクラスで仲良くしていたと思っていたらしい!このままでは恩返しどころかバシュレ家の恩に泥を塗ると心が弱っておられる。うちにも謝罪があった!」
真っ赤な顔で捲し立てるレイモン
「お前が今できることは、これ以上恥をかかすな!!分かったら出ていけ、お前の顔を見ていると腹わたが煮えくりかえる」
父の執事にそっと部屋から出されてしまった
なるほど、金にものを言わせて他の貴族の家に恩を着せる形で大きな顔をしているのか…
とりあえずエイプリルに返事を書く…
元気でいろと………
ガンッと拳を握りしめて馬車を殴るフランク
バシュレ伯爵家の前でアイリーンが出てくるのを待っていたら、バシュレ家の衛兵に追い出されてしまった…
アイリーンがあんなに可愛かったとは…
確かに両親は美しい人である。
その子供である兄妹も美しいのだからアイリーンが可愛くても驚かないが、それを今まで隠していた…
私は騙されていたんだ!
こんな事ならエイプリルなんかと……
「くそっ!」
なんとかしないと…
このままではアイリーンを誰かに取られてしまう…
アイリーンは私の事を好きなはずだ。
私を見る目が恋をしている女子の目だ!
ちょっと意地悪しただけで、あんなに距離を置こうとするなんてな…
愛を囁けばアイリーンも分かってくれる筈だ
それよりもまずはエイプリルの事をなんとかしなくてはいけない。
あの一件以来エイプリルは学園を休んでいる。デュエム子爵に怒られ、部屋で反省させられているから助けてほしいと手紙が届いた。しかし婚約の手続きはまだされていないので、エイプリルとはあくまで他人である。
『自分で調べろ』という言葉通り人を使ってだが調べてみると、エイプリルが嘘をついていたと言うことが分かった。
バシュレ伯爵も言っていたが、エイプリルはアイリーンを貶める事ばかり吐いていた…
あのエイプリル可愛い泣き顔に騙された私は被害者であるのだ!
アイリーンはあんなに可愛いのにエイプリルに嫉妬する意味がない
家柄もエイプリルより上だ
バシュレ伯爵の邸で見たアイリーンは可愛かったな…
コンコンコン
「お手紙が届いております」
メイドが手紙を私の元に持ってきた
もしかしてアイリーンから!?
サッと手紙を奪い差出人をみると
エイプリル・デュエムの文字が…
がくりと肩を落とし、中身を一応確認する
アイリーンの家が権力を使い自分を陥れようとしている、このままでは家を出されてしまうと書かれていた。
念のため事実確認をせなばと、父であるレイモンの執務室に向かった。
「父上お話があります」
ジロリと睨まれるが
「なんだ?」
と言われホッとするフランク
エイプリルから手紙が届いた事を伝える
アイリーンの家が権力を使いデュエム子爵家を陥れようとしていると言う内容は事実なのかと聞いてみた。
「そんな馬鹿げたことをお前は考えもせずに良く口に出したな!」
レイモンの怒りが爆発した
「アイリーンの家であるバシュレ伯爵家は資産が潤沢で困った家を手助けしている!感謝している家が多いんだ!アダムス家もデュエム子爵家もだ!婚約者がいる者に手を出しその相手がバシュレ伯爵家のアイリーンであったことにひどく落ち込まれている!
アイリーンとは同じクラスで仲良くしていたと思っていたらしい!このままでは恩返しどころかバシュレ家の恩に泥を塗ると心が弱っておられる。うちにも謝罪があった!」
真っ赤な顔で捲し立てるレイモン
「お前が今できることは、これ以上恥をかかすな!!分かったら出ていけ、お前の顔を見ていると腹わたが煮えくりかえる」
父の執事にそっと部屋から出されてしまった
なるほど、金にものを言わせて他の貴族の家に恩を着せる形で大きな顔をしているのか…
とりあえずエイプリルに返事を書く…
元気でいろと………
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