【完結】ツンな令嬢は婚約破棄され、幸せを掴む

さこの

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辺境の地へ

「さぁ、到着!アイリーン疲れたでしょう?」
叔母が先に馬車を降りアイリーンに顔をむけ、出迎えのものに指示を出している
セドリックが馬車を降りる為に手を貸してくれる、その手を借りながら

「いいえ、叔母さま道中は新鮮で楽しかった」
笑うアイリーン
「そう?それなら良かったわ、滞在する部屋に案内するわね、遊んでばかりはいられませんよ?」
叔母がニヤリと笑うので背筋がぞくりとした

「今日くらいはゆっくりさせてあげてよ、母上…」
セドリックが同情するような目を向ける
「父上は、夕方にならないと帰ってこないから部屋でゆっくりすると良いよ」

「うん、ありがとうお兄様」
邸のメイドに案内されアイリーンとアイリーンのメイドが歩く

「こちらになります」
部屋に入ると
「わぁ!すごい…」
窓の近くに寄って景色を見ると遠くの方に森や湖が見える。自然豊かな辺境の地にワクワクするアイリーンだった
湯あみの準備もされていたので、ありがたく体を休ませてもらい着替えを済ませお茶を飲むアイリーンに
「旦那様がご帰宅されました」
メイドに言われ、エントランスへと向かう
「叔父さま!」

アイリーンが叔父であるニコラに声を掛けた
「おぉ!アイリーンか!遠いところよく来たね、随分と見ないうちに大きくなって…ますますマクシミシアンに似てきたな…」
アイリーンの頬にキスをする

「しばらくのあいだお世話になります」
頭を下げるアイリーン
「ゆっくりして行くんだよ、ここは王都とは違いのんびりしているからリラックス出来る」
「ふふっ、ありがとう叔父さまお言葉に甘えさせていただきます」

黒髪で長身のがっちりした体型のニコラだが自然を愛する優しい叔父だ。
しかし辺境に住んでいて、隣国との国境線を守っている家なので、諍いは耐えないのだそうだ。
ミュレーズ伯爵邸は外の警備も頑丈であり、領地の住民も皆鍛えているとの事で、叔父が村に出て住民と訓練する事もある。
そんな気さくな性格からか、住民との距離も近い

「アイリーン、来週村で祭りがあるからセドリックと行っておいで、今日はその打ち合わせで村に行っていたんだ」
ニコラに祭の説明を聞くアイリーン

「収穫祭なのね!楽しみだわ」
その後みんなで食事を楽しみ解散となった。
移動で疲れた体をベッドに潜らせ明日からの生活のことを考え就寝した

朝目が覚めると晴天で、ゆっくりと体を起こして、窓の外に目をやる
「わぁ、湖が太陽で反射してキラキラしてる。きれい」
フランクの家の馬車もない、フランクの姿もない、なんて爽やかな朝だ!と思った
その後メイドに着せ替えられ、朝食へと向かった、みんながちょうど席に着くところだった
「おはようございます」
挨拶をすると
「よく眠れた?」
セドリックに聞かれ
「はい、ぐっすりと」
微笑むアイリーン
「アイリーン、今日はダンスの腕前を見せてもらうわよ?」
叔母に言われ
「…はい」
と小さな返事をする…
ただ滞在するだけではなく、叔母に淑女としてのマナーを学ぶためでもあった…。
叔母のマナーは昔から定評があり姉のシュゼットも叔母に習っていた

国境近くの辺境の地であるミュレーズ伯爵家は外国からのお客様もよく訪れるのでマナーは必須である。
セドリックも小さい頃から叔母に仕込まれているので昔からアイリーンに対しても紳士なのだった。





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