私は幼い頃に死んだと思われていた侯爵令嬢でした

さこの

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初対面

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「君がマリアベル嬢か。うちの息子には勿体ないくらいじゃないか」

 笑顔を見せる大公閣下夫妻。

 今日はようやく待ちに待ったリアンさんのご両親とのご対面だ。


「はじめてお目にかかります。ロマーニ侯爵が娘マリアベルと申します。遠いところお越しいただきありがとうございます。お会いできてとても光栄ですわ」
 
 失礼のないようにカーテシーをした。

「まぁ。あなたがマリアベル嬢ね。ようやくお会いできて嬉しいわ」


 リアンさんのお母様。さすが身分の高い方だけあって気高い感じだ。

「フロリアン様にはとてもお世話になっていましたのにご挨拶が遅れて大変申し訳ございませんでした。お会い出来てとても嬉しいです」


「あら、気になさらないでね。侯爵様とうちの主人はよく手紙のやり取りもしていましたし、わたくしも夫人と文通するようになったのですよ。息子がまさかこんなに可愛らしい方と縁があったなんて嬉しくて、二つ返事で了承したのよ。あなたの話は聞いて言いたから、遅かれ早かれ、」

「母上、そこでストップ。今日はマリアとの婚約の話に来たんだろう。父上頼みます」


 えーもっと聞きたかったのに……遅かれ早かれってどう言う意味だろう? 知りたいよぉ。

 取り敢えず? 婚約の話なんだけど、隣国で正式に婚約することになった。次の長期休暇に家族で大公家へお邪魔することになった。

 その時に陛下にも挨拶して、大神殿に行って婚約式をして……わぁ。大ごとだ。リアンさんVIPじゃない。

 その陛下も結婚には賛成してくれたらしいし問題はないみたい。婚約はするけれど私の学園卒業の時に意志確認してから一年以内に結婚なんだって。卒業と同時に結婚したいよ! そう思っていたら花嫁修行があるんだって。むぅ。それなら仕方がないよね。

 我慢します。


 うちは侯爵家だしちゃんと先生に教えてもらっていたけれど、隣国のマナーやしきたりもあるからリアンさんの家から教師を派遣してくれるんだって。怖い人は嫌だなぁ。

 私がお嫁に行っても寂しくないように侍女やメイドも付いてきてくれるみたいだし、リアンさんの家から派遣してくれるのは先生だけじゃなくてメイドが二人来てくれるみたい。

 なんでも私の好みや性格を知っておきたいからと言うことらしい。急に知らない人ばかりの邸へ嫁ぐのは不安だろうからと、年が近いお姉さん的な感じのメイドなんだって。そこまで考えてくれて嬉しいよ。

 オットー閣下は明日、王宮へ挨拶に行くんだって! さすが王弟だ。この結婚は両国の架け橋的な感じなんだって。そりゃリアンさんも慎重になるわけだよね。ごめんねリアンさん。
 

 今更だけどジェラール殿下に告白? みたいなことは言われたんだけど、学園では殿下って本当に女子生徒に人気があっていつも女の子に囲まれている。あ。殿下をいつも追いかけていた平民のエイミーさんは、優秀だったのに成績が急落下で進級が出来なかったみたい! 殿下とのロマンスはガセネタらしい。噂を信じちゃいけない。

 殿下に私はずっとリアンさんが好きだった。ってちゃんと説明したら残念そうだった。もし誘拐されていなくてずっと家にいたら殿下と婚約していたらしい。
 幼い頃にそんな話があって、パパは断ったけど大きくなってからその気があれば私に任せるって言っていたんだって。

 殿下に婚約者がいなかったのにはこのことも関係あるみたい。でもさ、それならちゃんと行動して欲しいよね。棚ぼた? みたいで男らしくない。
 なんて思いながら殿下もリアンさんのように高貴な方。色々と考えがあったのかもしれないよね。ごめんなさい。



 話は戻るけれど、リアンさん私に帰る家がなかったらオットー家に連れて来て養女に……ってそれは嫌だよ! 結婚できないよ! 妹は嫌!

 それがあってかオットー夫人が会いたかった。って言ってくれたみたい。やっぱりリアンさん好き。



 これから長期のお休みじゃないと会えないのか……。でも学園はちゃんと卒業しないとバカだから卒業できなかったって言われるのは恥だ。

 それから半年後。家族で隣国へ行くことになった。

 

 
 
 
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