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メイナード
しおりを挟む「ティーナを返してもらう」
婚約の書類が整い正式に婚約した後
ベルナルド兄に言われた。
恐ろしい顔をしている…なんだかんだとベルナルド兄はアルベルの事を好きなのは知っている
「アルベルは物ではありませんよ。それにアルベルは私を選んだ、」
「嘘つけ!おまえがティーナを騙して連れて行ったんだろうが!」
「わずが十歳の女の子に自覚を持てなど無理ですよ。ましてやアルベルは大人しくて人の前に出るタイプではないのに」
「そんな事おまえに言われずとも分かっている。だが公爵家の娘だ、誰がティーナに文句を言う?」
「そう言うところですよ…その考え方を変えない限りアルベルは兄上には振り向きませんよ」
「公爵家の唯一の令嬢だぞ。たかが第三王子が娶って良い物ではない」
「ですから物ではありませんし、公爵家の娘ではありますけど、アルベルはアルベルです、ご存知の通り私もアルベルが好きなんですよ、諦めてくださいね」
「…相変わらず生意気だな」
「私はアルベルには笑っていてほしい、好きな事をしてほしいと思っています。
登城の回数を減らしますので、勝手にアルベルを呼び出すのはやめてくださいね、私の婚約者ですから」
それからアルベルの登城回数を減らした
学園で会えるし、登城する時は迎えに行くか、学園の帰りで十分。私はたかが第三王子だから、それくらいがちょうど良い
ある日異変を感じた…感じた時はもう遅かったけど、まさか暗殺者まで雇うとは…
自室に向かおうとプライベートゾーンを歩いていたところだった。急に数人の剣を持った男達が現れた。
それにより側近の一人が大怪我を負った。命がけで一緒に戦ってくれたのだ。
その後も食事に毒を仕込まれた。
王族として毒に耐性はあったが、量で来られると流石に困る…
すぐに気がつき食べたものを全部吐き出し、大量の水を飲み、それでも意識を手放した。看病をしてくれたメイドに聞くと、二日間意識を失っていたと…
毒見係は兄の手のものだった。のちに自害したのだが…後味が悪い結果となった
流石に両陛下の耳に入ることになり、しばらくは落ち着いたが、こんな物騒なところにアルベルを呼べない。
アルベルの見ている前で、私が殺されようものなら、トラウマになってしまうだろう
母は兄達の仕業だろうと思っているが、兄達が違うと否定する。
手がかりもないから、こんなことがまたあるのなら、黙ってはいられません。と母は言った
どっちの兄の仕業だろうか?…どっちもか…
アルベルがどちらかの兄と婚約して幸せならそれでいいと思った。
私は第三王子だから、それなりの地位でそれなりの令嬢と婚約するのが望ましいのだろう。
私たち王子は三人とも成人した。
一人くらい欠けてもどうと言う事はないのだろうな…
第三王子は軽視される傾向がある。兄達より目立たず、出しゃばらず…私にも自由がないのか…
ある日アルベルにドレスをプレゼントしようと、商人を呼んだ。商人を呼んだ理由はドレスの生地が欲しかったから。
外国から来たこの商人はたまたま街に行ったときに露店で店を開いていた。
自国にはない生地、色味が目を引いた。この生地でアルベルのドレスを作ったら、似合うだろうなと思った。
「この生地でこう言う感じのドレスはどうだろうか?この生地も合わせて…」
ドレスのデザインを提案すると商人は
「とても素晴らしいと思います。宜しかったら針子を紹介します」
と言われ、紹介してもらった
針子にデザイナーにパタンナーがやってきた。アルベルに着せたいドレスのイメージを伝えた
「素晴らしいです、ぜひ作らせてください」
間も無くして完成品を見た。イメージ通りの、いやそれ以上のドレスが出来上がってきた。その後もアルベルに着せたいドレスのイメージを伝えて作らせた。
そうか針子にデザイナーにパタンナー…専属として雇えば良いのか…しかし頻繁に来られると見つかった時に面倒だ。
王都の一角に空き店舗があった筈だ。以前の散策で目に入っていた。
そこを借り、雇ったデザイナー達のアトリエにした。
「メイナード殿下はデザインの才能がおありです!」
せっかく店舗まで借りたのだから、お店でも経営なさったらどうですか?と商人に言われ、普段着ドレスも販売するようになったら、人気が出た。
商人とも打ち解け、色んな情報を聞かせてもらった。
外国の変わったスパイスや、スイーツの話を聞いた。食べてみると美味かった。
箱入り娘のアルベルは、王都と領地以外は行ったことがない、そう言った食べ物を知らないだろうと思い、服飾店の近くに元カフェの空き店舗があったから借りて、料理を作らせた。
食事は安心して食べたいから、アルベルと気軽に来られる店を作ったのだが…人気が出て支店も作ってしまった。
オーナーは私だけど、影のオーナーだ。
バレたら面倒くさい
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