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過保護が過ぎると…
しおりを挟むマティアス様と話を終えて、邸まで送って貰いました。
馬車の音が聞こえたのか、伯父様とニコラウスお兄様が迎えに来ました。
「「おかえり、遅かったね」」
伯父様とニコラウスお兄様が話をしたいと、マティアス様が連行されていかれたので、止めようと声をかけたら
「すぐ済むから安心していいよ。せっかくここまできたんだ。酒でも出してもてなすだけだから。ユリウス達はメイナード殿下と話をしている、ティーナはもう寝る準備をしなさい」
伯父様に言われ、部屋に戻ることになりました
「おやすみなさい。アルベルティーナ嬢それではまた」
「マティアス様、本日はありがとうございました」
大丈夫かしら…マティアス様は
******
応接室へと連行されたマティアス
「マティアス殿ティーナと何を話したんだ?二人で?」
ニコラウス殿の第一声だった。
「たまたまあの場に居合わせたので…少しキツイことを言ってしまいましたので謝罪を…」
「ティーナがいろんな事に嫌になって逃げてきた。逃亡先がうちだったのは私達にとって幸いだった」
「はい、」
ニコラウス殿に言われて返事をすると間髪を入れずに
「マティアス殿はティーナが好きなのか?」
公爵閣下が笑顔で…怖すぎるだろっ…しかし、どうせバレている…嘘をついても無駄だ
「はい。好きです、先程私の気持ちを知って貰うべく告白をしました」
今日は、いや、もしかしたらもう侯爵家には帰れないかも知れないな…と寒気がした
首と体が繋がっている姿を見るのは最後かもしれないと、首をさすった…すると公爵殿とニコラウス殿が席を立った…
殺される…。
「そっか、そっか! その手があったな」
「そうですね父上!」
「な、何のことでしょうか…?」
「鈍いな! マティアス殿は! 仕方がない俺はマティアス殿を応援する事にしよう」
「…うむ。この際仕方がない。この国にティーナが残るためには致し方がない…少しは目を瞑る事にする」
「三馬鹿王子は無いとして、フランク殿下も無し、家柄も性格も問題ない。嫁姑問題もクリアだ…なんといってもティーナを叱ることができると言う珍しい人種だからな」
うんうん。と、公爵閣下とニコラウス殿が二人でアイコンタクトを取っていた。その姿をただ呆然と見ていた…首は無事のまま家に帰れそうだ
「マティアス殿とうちのティーナが結婚したらこの国に留まるわけだから、うち的には大賛成ということだよ。
もし誰とも結婚しなかったら、あの子のことだから、迷惑をかけたくないとか言って、修道院にでも行く。とか言いかねないだろう? 困るよ! 結婚しなくてもうちにいてくれて良いけど、それはカルム公爵が許さないだろうからね」
さすが公爵閣下はよくわかっていらっしゃる…。修道院とは…
「はい、そのようにアルベルティーナ嬢も言っておられましたので、全力で引き止めました」
「やっぱりか…。マティアス殿、私も少しは目を瞑る事にするが、大事な娘だ。無理な事をしたら命はないと思えよ」
「は、はい…」
公爵家からアルベルティーナ嬢を口説くお許しが出た…
******
翌日、公爵家自慢ガラス張りのサロンで日向ぼっこがてら刺繍をしていました。
刺繍をしていると作業に没頭できるので、悩んでいる時にはうってつけです
「アルベル」
「メイナード様? どうかしました?」
あんなにメイナード様の気持ちがわからないと言っていたのに、話し合いをしてから婚約者の時よりも前の昔のように、素直に話ができるようになった。スッキリした感じだった
「昨日の話をユリウスとイザークに聞いたから…ベルナルド兄がアルベルを諦めたって聞いて驚いた…」
刺繍をしていた手を止めました
「今までちゃんと話をしてこなかったから。ベルナルド様は話を聞いてくれる方なのに、怒られそうで今まで避けていました。ちゃんと向き合うべきでした、すみませんでした」
メイナード様に頭を下げました
「私はちゃんと、兄と話をしてきたつもりなんだけど…。兄はアルベルの口から聞きたかったのだろう。敢えて会わせる事もしなかったからな」
「はい。嫌だ嫌だと言いながらもきちんと理由を口にしていなかったら、きっと連れ戻されていました」
「そうだろうね、頑張ったな」
「はい。マティアス様に叱られてしまいました」
「マティアス殿か……」
「はい」
「マティアス殿に告白でもされたか? 顔が赤い」
「なっ、なんて、事を言うんですか、!」
「まぁその辺も含めてちゃんと考える事だな…。自分の気持ちというものを、フランクもか?」
「フランク殿下?」
殿下の名前がどうして出てきたのか…分からなくて首を傾げる
「違うのか?」
「フランク殿下は、友人ですよ。同じクラスでミーナの元婚約者で幼馴染です」
「そうか…その線は無しか…」
「殿下に失礼ですよ? 頑張ってらっしゃるのに」
「誰のために頑張ってるんだか…」
「ご自分の信頼のため? でしょう」
「……そうだな」
よくわからない事をメイナード様は仰いましたが、気がつけば普通に公爵家に馴染んでますね
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