【完】貴方達が出ていかないと言うのなら、私が出て行きます!その後の事は知りませんからね

さこの

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ここは……天国!

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 久しぶりに羽を伸ばしましたっ! 領地に帰るとジェラール様にバレるかと思って、お母様方のおじいさまとおばあさまが住む別邸にやってきました!


 仕事を手伝ってくださるので、従来の半分以下! 甘えさせてくれるからここは天国! 居心地が良すぎる!


 空いた時間はおばあさまとレースを編んだりお茶をしたりとすっごい有意義な時間! 




 なんとこちらにはお父様もいらっしゃるのです。ここで作戦会議です。


 お父様と一緒に領地を出たけれど、お父様には屋敷には来ないでほしいとお伝えしました。

 執事がお父様とこまめに連絡をしているので、その間に婚約破棄が決定となっていました。お父様が色々と動いてくれていました!




 ここは王都の屋敷から近くて、昨日はお母様もいました。
 全部話して後は私たちに任せなさい。と仰いました!



 今頃は……。その場にいられなくて残念でしたが、心強いですね。

 婚約の書類は既にサイン済みでドロン伯爵も肩を落としながらも了承したとの事です。


 あかの他人! という事。


 もちろん慰謝料も払ってもらいますわよ! 仕事はしない。用意された部屋に女性を連れ込む、それに窃盗! これを聞かされて婚約を続けることは難しいでしょう?





 それと……リシャールとの婚約も決まりそうです。



 リシャールの家はロラン侯爵と言って、うちとの付き合いもあるので、問題ないそうです。

 領地も隣り合わせですし、こんなことなら早く婚約を打診すればよかった……とお互いの家が言ったのだそうです。


 
 …………本当ですよね。



 なんで婚約をしなかったかと言うと、友達を無くしたくなかった。と言うか友達のままが良かった。と言うか……男女って感じじゃなかったって言うか……。




 子供だったんです!




 その後は当主であるお母様が、ジェラール様とクララさんに話を聞くために応接室の鍵を開け侍女にお茶の用意させ、タウンハウスの使用人を呼び寄せたそうです。


 お茶を飲んでいるジェラール様とクララさんは疲れた顔をし最後は絶望していたそうですわ。


 戻ってきたメイドが手紙に気づき、お母様に渡してきたそうですが宛名は全てジェラール様。


 伯爵家はジェラール様に戻ってくるようにと手紙を送っていたそうです。


 庭師のレイクがそれを受け取り玄関に置いていたのですって。


 絶対に目のつくところに置いておいた。僕はお嬢がいない屋敷の中へは入らない。
 それに顔を見た時に手紙を置いておくとジェラール様に言っていたそうです。


 何度か伯爵家の人がジェラール様に会いに来たそうですが、外出をしていて会えずじまいということでした。
(庭師レイク談)



 我が家の様子がおかしいと思い、ドロン伯爵様がうちに連絡を入れて、お母様が見にきた。というシナリオです。



 もう婚約者ではないのに、侯爵家に居付いている侵入者……ですわね。


 その後はジェラール様とクララさんは伯爵家に連行(連れ戻された)されたのだそうです。


 ジェラール様は伯爵家の領地に行く事になり、うちに払った慰謝料を払い終えるまで領地から出ることは禁止となったようです。


 しかも本邸ではなく別邸に住まわせるといい、使用人も最低限で自分の身の回りのことは自分でするようにと言われているそうです。


 貴族の子息としてはプライドが許さないでしょうね。




 その後、ジェラール様は領地を巡回中にたまたま裕福な子爵家の未亡人の奥方様を助けてそこで見染められ、借金の帳消しをするからと言って結婚する事になったそうです。


 結婚先の家にはジェラール様よりも年上の令嬢が二人いるようです……。


 子爵夫人はジェラール様のご両親よりもすこーし……? 年上だそうです。


 二人の令嬢たちはご結婚されていないようで、二人ともジェラール様をとっても気に入っているとの事です。


 なんだか訳あり?



 何故年頃の裕福な令嬢なのに結婚されていないかと言うと、傲慢で、お二人ともふくよかな体つき……と言う事ですわ。
 子爵夫人もそんな感じですが、お金儲けは得意なのだそう。


 世の中にはふくよかな体型が好きな方もおられますし……。 


 三人の女性との生活となりますが……




 その後の話は……聞きたくないです……





 そうそう! 私の部屋だと思って侵入した部屋は、私の部屋ではなく、鍵が開いていたら入るであろうと思い用意した部屋でした。


 これはリシャールが考えて用意した部屋でした。

 ちょっと懲らしめてやろう。と言って楽しそうに用意をしてましたわね。


 庭師のレイクに頼んで、ジェラール様とクララさんが出かけている間にこの部屋の鍵を開けさせ誘導したのです。


 私がいない屋敷に入らないと言っていたけど、お願いしたらすんなりと協力してくれた庭師レイク。


 餌に釣られてアクセサリーを盗んで日銭を手に入れていたんですもの。


 ちょっと哀れですわね。


 質屋の店主には多分売りにくるだろうからと根回しもしていたのだそうです。

 ガラスですからそんなに高価な品では無いけれど、有名なガラス職人に作ってもらっていますからね。


 リシャール、敵に回したくないタイプですわね……。




 クララさんは実家の子爵家に一旦帰されたそうですが、王都からとっても遠い北の地の屋敷にメイドとして勤めるのだそうですわ。


 健康を取り戻されたようで、何よりですわね!


 それに侯爵家と伯爵家から目をつけられて王都で生活していけるわけがありませんものね。


 北の大地はとても寒くて水道も凍るような土地らしいですけれど、子爵様の決定ですもの。


 クララさんはゲストルームから盗んだクリスタルのグラスとシルバーのカトラリーを売っていたことも判明していますし、窃盗罪に問われなかっただけでもありがたく思ってほしいですわ。



******


次回、最終話となります。






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