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手紙が届く
「セリーナお嬢様、殿下からお手紙です」
トレーに乗せた手紙を侍女が持って来ました。
「殿下から? 珍しいですわね」
封筒を確認すると、確かに私の名前が書いてありますし、差出人も殿下の名前ですわね。確認後封を開けました。
【セリーナ、今までの誤解を解きたい。一緒に過ごす時間が欲しい。なるべく早く。返事を待っている】
誤解を解く? よく分かりませんが、返事をお待ちしているとのことです。
【ジェフェリー殿下、それでは明日の放課後は如何でしょうか? 場所の指定をくださればそちらに向かいます】
婚約解消の話もしなくてはなりませんも
の。自由にして差し上げましょう。
私は足枷にはなりたくありませんもの。
すぐに返事が来ました。
【明日学園の私の執務室へきて欲しい。セリーナが来るのを待っているよ】
******
----翌日----
「サムさん、ダニエルさん、私とても誤解をしていましたの」
「何のことでしょうか?」
「バザーでの事ですわ」
「先日はありがとうございました! 皆とても喜んでいました。お菓子は全て売れましたし神父さまも喜んでおられました。さすがセリーナ様です! ラッピングのリボンもとても好評でした」
「ごめんなさい。お金を直接寄付した方がよろしかったのでは?……失礼な事をしたのではないかと、」
「え! まさか! お菓子の販売でバザーは賑わいましたし、購入してくれた方も喜んでいたのですよ! そりゃお金を寄付する人もいますし、それは助かります。しかしセリーナ様のように自らお菓子を作って携わっていただいた方が嬉しいですよ! 手に取った人たちがあんなに喜んでいたんですから!」
「本当に? 私に気を遣っているのではないですか?」
「お菓子を売ったお金は寄付させていただきましたし、お菓子を作るにあたって費用や時間もたくさん費やしてくださって。本当に頭が下がる思いです」
金額はごくわずかなのかも知れない……
でもこれだけ喜んでくださっているもの。サムさんとダニエルさんの言葉を信じましょう。
「良かったですわ。それならまた参加させていただきたいですわ」
「そのときはまたお手伝いさせて下さい!」
「お願いしますね。私も今回のことでお菓子作りの大変さを知って勉強になりましたし、サムさんのおうちのパン屋さんでもお話を聞かせてもらって、有意義に過ごせました。甘いパンがとても美味しかったですわ。クロワッサンもとても香ばしくて、また買いに行くとご両親にお伝えくださいね」
「ありがとうございますセリーナ様」
その後歓談していますとジュリアナ様の姿が見えました。目があったので、
「ごきげんよう、ジュリアナ様」
「あら? セリーナ様またこいつらと話をしているの?」
「えぇ。色々と教えていただいてますの。ジュリアナ様はいつもどちらでお買い物をされているのですか?」
「お買い物ですかぁ? うちは取り寄せですわね。欲しいものは注文してもってきてもらうのです。人混みは苦手なので」
「そうですのね。私たちと変わらないのですね。商人が屋敷に来て、」
「……バカにしている様ですが、うちは裕福な家です。そいつらと一緒にしないでくださる! 失礼ですわ!」
ジェフェリー様はこんな嫌味な方のどこが良いのかしら
ボソッと最後に殿下の事を口にされました。
何か誤解があった様ですわね。
「失礼があった様ですわね。先日街へ行った時に楽しかったものですから、また街へ寄ろうと思いましたの。ジュリアナ様のおすすめのお店があったら教えて頂こうと思ったのです。誤解をされたなら申し訳ございませんわ」
頭を下げるとまた面倒なことになりかねませんから、頭は下げませんでした。
「セリーナ様の謝罪は口だけですのね」
「おい! その態度はないぞ。セリーナ様はきちんと誤解を解かれたじゃないか」
「まぁ良いです。許して差し上げます。私は心が広いので。それでは失礼」
「なんだ! あの態度は……」
「セリーナ様に失礼だ」
「サムさんダニエルさん、よろしいのですよ。私が気に触る様な事を言ったのですから」
実を言うと何が悪いかわかっていませんでした……。
街で買い物をするのが悪いこととは思えませんもの。
現地で見て購入できるなんて楽しい事ですのにね。
ジュリアナ様はそうではないと言う事ですわね。
******
お知らせですペコリ(.. )★*゚
【今流行りの婚約破棄に婚約者が乗っかり破棄してきました!】
新作更新中です(* ᴗ ᴗ) 全11話の短編です。
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