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手紙の返事
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フェリシアから手紙の返事が来た。
緊張しながら手紙を開ける。
丁寧に書かれた美しい文字だった押し花が施されたフェリシアらしい便箋がたった一枚…
合わせる顔がない
姉をよろしくお願いします
がくりと肩の力が抜けた
もうフェリシアと会えないのか…?
婚約者のアリシアは美しくその上申し分のない淑女だ、その妹のフェリシアとは二回しか会った事が無いはずなのに…
心にぽっかりと穴が開くとはこう言う感覚なんだろう
久しぶりに二人だけでアリシアと茶会をする
心ここに在らずと言う態度が出てしまったのだろう。
アリシアにフェリシアの面影が見える度に切なくなる
「妹がね、」
「フェリシアの話はやめてくれ」
冷たい声を出してしまい話を遮ってしまった自分を恥じ、ハッとして
「悪かった…」
罰の悪そうな顔をし謝罪した
「いえ、失礼いたしました」
アリシアも謝ってくるが悪いのは明らかに私だ、続きを促す事にした
「いや、えっと…なんだ?フェリシアがどうした」
なるべくなんでもない様に振る舞う
「来月の夜会から出席をする事にしましたの。婚約者を決めなくてはなりませんので」
申し訳なさそうな口ぶりだ
胸が痛い、もしかしたら胃かもしれない…キリキリと痛んできた
何故だろうか
「そうか…フェリシアも年頃の娘だからそう言う話があっても…おかしくないね」
なんとか言葉を出すが、まるで棒読みのセリフだ、絞り出すように答えた
「来月の夜会はエクトル殿下は参加されないのでしたよね?」
用事があると聞いていた、エクトルとはまだパートナーとして夜会に出席をしたことが無い
「そうなんだどうしてもその日は仕事があって、間に合いそうにはないんだ、参加したとしても途中からになるかな」
申し訳なさそうに返事をするエクトル
「えぇ、伺っていましたからお気になさらずに」
全く気にしていない様子でお茶を口にするアリシア
「パートナーはどうするの?ファビオ?」
本来ならアリシアのパートナーを務めなくては行けないし、ドレスも贈らなくてはいけないのだが、気にするなと言われる。遠慮ではなさそうで本心から言われているようだ
「いいえ、従兄弟に頼みますわ、兄妹の様なものですの」
さらりと答えるアリシア
「そうか、ファビオのパートナーは?」
ファビオはいつもアリシアと参加していた筈だ
「フェリシアですわ」
「あぁ、そう言うことか」
フェリシアが夜会に出るとなるときっと、可愛いフェリシアは男共に狙われるだろう…その為にファビオがパートナーとなるのか。それには心から安堵した。変な虫は付かないだろう
「羨ましいな」
ポツリと思わず呟くと不思議とアリシアは微笑んでいた
「二人とも素直になれば宜しいのに」
これまた小さな声でアリシアが何かを言った
「ごめん、何?聞こえなかった」
エクトルがアリシアを見る
「いいえ、お気になさらずに、ふふっ」
まるでカトレアの様に高貴な笑みを浮かべるアリシアだった
緊張しながら手紙を開ける。
丁寧に書かれた美しい文字だった押し花が施されたフェリシアらしい便箋がたった一枚…
合わせる顔がない
姉をよろしくお願いします
がくりと肩の力が抜けた
もうフェリシアと会えないのか…?
婚約者のアリシアは美しくその上申し分のない淑女だ、その妹のフェリシアとは二回しか会った事が無いはずなのに…
心にぽっかりと穴が開くとはこう言う感覚なんだろう
久しぶりに二人だけでアリシアと茶会をする
心ここに在らずと言う態度が出てしまったのだろう。
アリシアにフェリシアの面影が見える度に切なくなる
「妹がね、」
「フェリシアの話はやめてくれ」
冷たい声を出してしまい話を遮ってしまった自分を恥じ、ハッとして
「悪かった…」
罰の悪そうな顔をし謝罪した
「いえ、失礼いたしました」
アリシアも謝ってくるが悪いのは明らかに私だ、続きを促す事にした
「いや、えっと…なんだ?フェリシアがどうした」
なるべくなんでもない様に振る舞う
「来月の夜会から出席をする事にしましたの。婚約者を決めなくてはなりませんので」
申し訳なさそうな口ぶりだ
胸が痛い、もしかしたら胃かもしれない…キリキリと痛んできた
何故だろうか
「そうか…フェリシアも年頃の娘だからそう言う話があっても…おかしくないね」
なんとか言葉を出すが、まるで棒読みのセリフだ、絞り出すように答えた
「来月の夜会はエクトル殿下は参加されないのでしたよね?」
用事があると聞いていた、エクトルとはまだパートナーとして夜会に出席をしたことが無い
「そうなんだどうしてもその日は仕事があって、間に合いそうにはないんだ、参加したとしても途中からになるかな」
申し訳なさそうに返事をするエクトル
「えぇ、伺っていましたからお気になさらずに」
全く気にしていない様子でお茶を口にするアリシア
「パートナーはどうするの?ファビオ?」
本来ならアリシアのパートナーを務めなくては行けないし、ドレスも贈らなくてはいけないのだが、気にするなと言われる。遠慮ではなさそうで本心から言われているようだ
「いいえ、従兄弟に頼みますわ、兄妹の様なものですの」
さらりと答えるアリシア
「そうか、ファビオのパートナーは?」
ファビオはいつもアリシアと参加していた筈だ
「フェリシアですわ」
「あぁ、そう言うことか」
フェリシアが夜会に出るとなるときっと、可愛いフェリシアは男共に狙われるだろう…その為にファビオがパートナーとなるのか。それには心から安堵した。変な虫は付かないだろう
「羨ましいな」
ポツリと思わず呟くと不思議とアリシアは微笑んでいた
「二人とも素直になれば宜しいのに」
これまた小さな声でアリシアが何かを言った
「ごめん、何?聞こえなかった」
エクトルがアリシアを見る
「いいえ、お気になさらずに、ふふっ」
まるでカトレアの様に高貴な笑みを浮かべるアリシアだった
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