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夜会 その三
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「美味しいスイーツがあるって言っていたな…」
ファビオがフェリシアを座らせる
「持ってくるから、ここで待っていて、良いね?」
「うん」
会場の隅に用意されている休憩スペースに座ると、疲れた人たちがドリンクを持って休憩をしていた。ファビオを待つ間なんとなくエクトルの事を考えていた
「見たかったな、あのお花」
「どのお花?」
急に声を掛けられたので驚き「きゃっ」と声をあげてしまった
「驚く声も可愛いねフェリシア!」
先ほど別れた第二王子エミリオだった
「はい、これがおすすめのスイーツだよ。ピスタチオ好き?」
「えっ?はい、好きです」
「そう?良かった、美味しいから食べてみて、いや、食べさせてあげようか?あーんして」
「自分で食べます」
手をブンブンと顔の前で振る
「そう?残念」
くすくすと笑うエミリオがエクトルに重なった
なんとなく落ち込むフェリシア
「どうした?食べない?」
「いえお兄様を待っていて…」
「あいつなら。ほらあそこで事務官に捕まっている、戻ってくるまで話をして待とう、フェリシアが一人でいると変なのに絡まれてしまう」
チラッと外野を見ると子息たちが声をかけるタイミングを狙っていた
「第二王子殿下の婚約者の方に悪いので、私は平気ですので戻ってください、ありがとうございました」
「第二王子殿下と言われるのは好きじゃないんだ。それとフェリシアがケーキを食べ終えるまで席は立たないよ」
にこりと微笑まれ、食べざる得なくなった
「美味しいです」
ケーキを食べ笑顔で感想を言う。とても美味しかったのだ。お茶をすっと出されたので素直に飲む
「柑橘系のお茶ですか?美味しいです」
ほぉっと緊張を緩めるようなフェリシア
「フェリシアの喜ぶ顔を見るのがこんなに嬉しいとはねぇところでさっき花がなんとかと言っていたね、あの水色の花?」
エミリオが窓の外を指差すと、こくんと頷くフェリシア
「あれは王宮にしか咲かない今の時期だけの花なんだ、そして夜にしか咲かない、見たいの」
見たいは見たいが外に行くのはダメだろう
「いいえ、気になっただけです」
「じゃ行こうか、実はあの花の近くには王族が一緒じゃないと行けないんだよ。警備されているからね、特別に連れて行ってあげる」
手を繋がれ立たされた
「いえ!兄と約束をしていてこの場所から離れてはダメだと言われて、」
「大丈夫だって、ファビオに伝えさせる、信用出来ない?」
困ったような顔をするエミリオはズルイ
「よし、行こう」
「手を、離してください…婚約者の方に悪いですから」
「分かった、ちゃんと付いてきてくれるなら」
約束通り手を離され歩き出す
青い花の近くには警備がいてエミリオが近寄ると敬礼され通された
「すごい、きれい」
幻想的な水色が闇夜に浮き上がるように美しい
「フェリシアの方が綺麗だけどね」
さらっとエミリオが言うが花に夢中で聞こえていないらしい
エミリオがニンマリと笑いフェリシアの後ろに立ち肩をそっと抱いた
ファビオがフェリシアを座らせる
「持ってくるから、ここで待っていて、良いね?」
「うん」
会場の隅に用意されている休憩スペースに座ると、疲れた人たちがドリンクを持って休憩をしていた。ファビオを待つ間なんとなくエクトルの事を考えていた
「見たかったな、あのお花」
「どのお花?」
急に声を掛けられたので驚き「きゃっ」と声をあげてしまった
「驚く声も可愛いねフェリシア!」
先ほど別れた第二王子エミリオだった
「はい、これがおすすめのスイーツだよ。ピスタチオ好き?」
「えっ?はい、好きです」
「そう?良かった、美味しいから食べてみて、いや、食べさせてあげようか?あーんして」
「自分で食べます」
手をブンブンと顔の前で振る
「そう?残念」
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なんとなく落ち込むフェリシア
「どうした?食べない?」
「いえお兄様を待っていて…」
「あいつなら。ほらあそこで事務官に捕まっている、戻ってくるまで話をして待とう、フェリシアが一人でいると変なのに絡まれてしまう」
チラッと外野を見ると子息たちが声をかけるタイミングを狙っていた
「第二王子殿下の婚約者の方に悪いので、私は平気ですので戻ってください、ありがとうございました」
「第二王子殿下と言われるのは好きじゃないんだ。それとフェリシアがケーキを食べ終えるまで席は立たないよ」
にこりと微笑まれ、食べざる得なくなった
「美味しいです」
ケーキを食べ笑顔で感想を言う。とても美味しかったのだ。お茶をすっと出されたので素直に飲む
「柑橘系のお茶ですか?美味しいです」
ほぉっと緊張を緩めるようなフェリシア
「フェリシアの喜ぶ顔を見るのがこんなに嬉しいとはねぇところでさっき花がなんとかと言っていたね、あの水色の花?」
エミリオが窓の外を指差すと、こくんと頷くフェリシア
「あれは王宮にしか咲かない今の時期だけの花なんだ、そして夜にしか咲かない、見たいの」
見たいは見たいが外に行くのはダメだろう
「いいえ、気になっただけです」
「じゃ行こうか、実はあの花の近くには王族が一緒じゃないと行けないんだよ。警備されているからね、特別に連れて行ってあげる」
手を繋がれ立たされた
「いえ!兄と約束をしていてこの場所から離れてはダメだと言われて、」
「大丈夫だって、ファビオに伝えさせる、信用出来ない?」
困ったような顔をするエミリオはズルイ
「よし、行こう」
「手を、離してください…婚約者の方に悪いですから」
「分かった、ちゃんと付いてきてくれるなら」
約束通り手を離され歩き出す
青い花の近くには警備がいてエミリオが近寄ると敬礼され通された
「すごい、きれい」
幻想的な水色が闇夜に浮き上がるように美しい
「フェリシアの方が綺麗だけどね」
さらっとエミリオが言うが花に夢中で聞こえていないらしい
エミリオがニンマリと笑いフェリシアの後ろに立ち肩をそっと抱いた
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