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夜会 その四
「あら?あれフェリシアじゃないの」
あの花の近くには王族がいないと近寄れないはずだ、隣には第二王子エミリオが…
「えっ?兄上?なんでフェリシアと」
顔を合わせ周りに聞こえないように小さな声で話すアリシアとエクトル
「離れなさい、フェリシア、ファビオはなにしてるのよぉ!」
困った顔をするアリシア
「肩を…!ダメ我慢できない」
会場から出ようとするアリシアだったがエクトルが居なくなった
「ふふっ、そう来なくっちゃね」
急いで水色の花の咲いている場所に到着するエクトル
フェリシアは花を夢中になって見ているようで、エミリオに触れられていることを分かっていないようだ。その無防備すぎる姿につい口調が厳しくなる
「フェリシア、何をしている?!」
はぁはぁと息を整え
「えっ?」
名前を呼ばれたので振り向くとエクトルがいた
「何って」
振り向いて気がつくエミリオがフェリシアの肩を抱いていた
「きゃっ!エミリオ殿下?」
気がつくとエミリオの顔が近くにあるので、びくっと体を縮めるフェリシア
「あぁごめん、初夏とはいえ風が冷たいかと思ってさ、花に夢中で気がつかなかった?」
笑顔で答え、悪気のない様子のエミリオ
「…はい」
固まったように動けなくなる
「アリシアが心配している会場に戻るぞ、全くファビオは何をしているんだ?」
じろっとエミリオを見る
「おい、兄に向かって失礼な奴だな、お前は早く婚約者の元へ戻れ、フェリシアは私が責任を持ってファビオの元へ連れて行くよ、おいでフェリシア、戻ろうか?体が冷えるといけない」
エミリオに促され後をついていきペコリと頭を下げてエクトルの前を過ぎ去る
その様子を悔しげに見ることしか出来ないエクトルだった。
無防備すぎる!もっと周りを注意するように言い聞かせないと…
どこかに連れて行かれたらどうするつもりなんだ!花を見たければ連れて行くのに、どうして兄上なんかと…
苛立ち頭を掻きむしる
その後フェリシアが会場に戻るとファビオとアリシアが揃っていた。
休憩室に三人で入ると
「どうして私の言いつけを守らなかった?動くなと言ったよな」
ファビオの声が冷たい
「そうよ、王子と言え断らなきゃダメよ!知らない人と外に出るなんて!フェリシアが外にいるのを見た時に驚いて心臓が止まるかと思ったわよ」
優しく諭すように怒るアリシア
二人を心配させたのか、その後もこっ酷く説教され、堪らず涙を流したところでファビオと強制帰宅となった
エクトルにもまた迷惑をかけてしまったと反省するが、プライベートで会う事もないだろうと思うと悲しくなった。水色の花は優しくて美しくエクトルのようだと思い見惚れてしまったのだ
「フェリシアに縁談の話が沢山持ちかけられた」
夜会に行って間もない晩餐の時間だった
家族が全員揃っている
「シアちゃんは夜会で気になる方とか居た?」
母に言われるも
「分かりません」
正直に答える
「夜会では誰とお話ししたの?」
「第二王子殿下と第三王子殿下と侯爵家のご子息…名前忘れちゃった、あとはお兄様がお話ししてくださったから、覚えてない」
思い出そうとするがエクトルが現れたことにより全て忘れてしまったのだ、しつこく紹介してこられたのに…慣れる事があるのだろうかと不安になる
「大物ばかりで頭が痛くなってきた」
父が頭を抱えた
「その侯爵家からも縁談が来ているようだけど、会ってみるか?」
ふるふると頭を振るフェリシア
「もうすぐアリシアの婚約式があるから終わってからゆっくり考えよう」
父の提案に皆が賛成をした
「そう言えば、お兄様にお相手がいないのはどうして?」
不思議に思い聞いてみた。兄は妹から見てもイケメンだ、それに優しい、伯爵家の嫡男だし第二王子の側近を務め将来有望でモテないはずがないし令嬢が放っておかないだろう
「姉上とシアが嫁に行ってから考える、心配でそれどころじゃない!」
ピシャリと言われ話が終わった
もうすぐエクトルとアリシアの婚約式だ
正式に婚約したらエクトルへのもやもやした気持ちも晴れるのだろうか?
そう思うと婚約式が早くきて欲しいと思った
あの花の近くには王族がいないと近寄れないはずだ、隣には第二王子エミリオが…
「えっ?兄上?なんでフェリシアと」
顔を合わせ周りに聞こえないように小さな声で話すアリシアとエクトル
「離れなさい、フェリシア、ファビオはなにしてるのよぉ!」
困った顔をするアリシア
「肩を…!ダメ我慢できない」
会場から出ようとするアリシアだったがエクトルが居なくなった
「ふふっ、そう来なくっちゃね」
急いで水色の花の咲いている場所に到着するエクトル
フェリシアは花を夢中になって見ているようで、エミリオに触れられていることを分かっていないようだ。その無防備すぎる姿につい口調が厳しくなる
「フェリシア、何をしている?!」
はぁはぁと息を整え
「えっ?」
名前を呼ばれたので振り向くとエクトルがいた
「何って」
振り向いて気がつくエミリオがフェリシアの肩を抱いていた
「きゃっ!エミリオ殿下?」
気がつくとエミリオの顔が近くにあるので、びくっと体を縮めるフェリシア
「あぁごめん、初夏とはいえ風が冷たいかと思ってさ、花に夢中で気がつかなかった?」
笑顔で答え、悪気のない様子のエミリオ
「…はい」
固まったように動けなくなる
「アリシアが心配している会場に戻るぞ、全くファビオは何をしているんだ?」
じろっとエミリオを見る
「おい、兄に向かって失礼な奴だな、お前は早く婚約者の元へ戻れ、フェリシアは私が責任を持ってファビオの元へ連れて行くよ、おいでフェリシア、戻ろうか?体が冷えるといけない」
エミリオに促され後をついていきペコリと頭を下げてエクトルの前を過ぎ去る
その様子を悔しげに見ることしか出来ないエクトルだった。
無防備すぎる!もっと周りを注意するように言い聞かせないと…
どこかに連れて行かれたらどうするつもりなんだ!花を見たければ連れて行くのに、どうして兄上なんかと…
苛立ち頭を掻きむしる
その後フェリシアが会場に戻るとファビオとアリシアが揃っていた。
休憩室に三人で入ると
「どうして私の言いつけを守らなかった?動くなと言ったよな」
ファビオの声が冷たい
「そうよ、王子と言え断らなきゃダメよ!知らない人と外に出るなんて!フェリシアが外にいるのを見た時に驚いて心臓が止まるかと思ったわよ」
優しく諭すように怒るアリシア
二人を心配させたのか、その後もこっ酷く説教され、堪らず涙を流したところでファビオと強制帰宅となった
エクトルにもまた迷惑をかけてしまったと反省するが、プライベートで会う事もないだろうと思うと悲しくなった。水色の花は優しくて美しくエクトルのようだと思い見惚れてしまったのだ
「フェリシアに縁談の話が沢山持ちかけられた」
夜会に行って間もない晩餐の時間だった
家族が全員揃っている
「シアちゃんは夜会で気になる方とか居た?」
母に言われるも
「分かりません」
正直に答える
「夜会では誰とお話ししたの?」
「第二王子殿下と第三王子殿下と侯爵家のご子息…名前忘れちゃった、あとはお兄様がお話ししてくださったから、覚えてない」
思い出そうとするがエクトルが現れたことにより全て忘れてしまったのだ、しつこく紹介してこられたのに…慣れる事があるのだろうかと不安になる
「大物ばかりで頭が痛くなってきた」
父が頭を抱えた
「その侯爵家からも縁談が来ているようだけど、会ってみるか?」
ふるふると頭を振るフェリシア
「もうすぐアリシアの婚約式があるから終わってからゆっくり考えよう」
父の提案に皆が賛成をした
「そう言えば、お兄様にお相手がいないのはどうして?」
不思議に思い聞いてみた。兄は妹から見てもイケメンだ、それに優しい、伯爵家の嫡男だし第二王子の側近を務め将来有望でモテないはずがないし令嬢が放っておかないだろう
「姉上とシアが嫁に行ってから考える、心配でそれどころじゃない!」
ピシャリと言われ話が終わった
もうすぐエクトルとアリシアの婚約式だ
正式に婚約したらエクトルへのもやもやした気持ちも晴れるのだろうか?
そう思うと婚約式が早くきて欲しいと思った
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