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エミリオ
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エミリオ・デュ・ベレー
メイズ王国第二王子として生を受けた
兄は小さい頃から王太子で、厳しい訓練や勉強をこなしていた。少し意地悪だが優しい兄だ。
私には弟がいる。第三王子エクトル・デュ・ベレー。十歳になり海外に留学に出る事になった。気軽な三男と言う立ち位置だ
私は第二王子という立場から兄のスペアのような存在だ。兄に何かあったら王太子と言う立場が私に降りかかる…
兄ほどではないが適度に訓練をして適度に勉強もしてきた。
物事に執着することは無いし興味もない
一生懸命やっても虚しいだけだ
兄を超える事はしてはならないから
私が第二王子と言う肩書きを持つ為、女が近寄ってくる。正直面倒だが貴族の娘達だ、相手にしないわけにはいけない。
小難しいジジィどもといるよりも楽で良い
ある日ランディ侯爵令嬢のリリアナを紹介された。高位貴族にありがちな、すました顔をした高飛車な女だった
『私は貴女と婚約します』などと上から目線で言ってきた
女なんてこんなものばっかりだ…
一番面倒なのは、大人しいふりをして毒を持っている女。
それに比べれば初めからこう言う態度の女の方がマシか…。侯爵家と言うバックも大きい
『あぁ…そうか』
と興味がなさそうに返事をした
婚約か…兄が結婚した事により次は自分の番なんだろうとは思っていた。
当時十八歳の私はまぁそうなったらそれで良いか…と思っていた。
この歳まで婚約者がいなかったのは珍しいだろう。自分で言うのはなんだが、自分の評判を自ら落としていたのだから…
学園も卒業し自堕落な生活を送っていた
リリアナか…高飛車なところはあるが美しい少女だった
婚約が正式には決まっていないが内定は時間の問題だろう。
来週はこの年のデビュタントを迎える夜会が行われる。リリアナをパートナーにするようにと言われた
私の側近のファビオ・クリスタルの妹が今年デビュタントを迎えるとのことだった。
仕事中も心配そうに妹の事を考えるファビオ
『おい、お前シスコンだよな?』
ファビオにはアリシアと言う姉がいるがこれがまた美しい令嬢であった。
何度か会っているが私に媚びる事なく話をする珍しい令嬢で、興味が湧いたがファビオの姉で兄夫婦の友人だ。余計なことはしないでおこう。後が怖い
『失礼な!姉はとても美しく妹がとっても可愛いだけですよ!私が妹を守らずして誰が守れると言うのですか!フェリシアはとても可憐で心まで綺麗なんです、絶対に貴方は近くに寄らないでくださいね!』
おい世の中ではそれをシスコンと呼ぶんだぞ
しかし家族を大事にして守ると言うこいつの情熱には完敗だ
『デビュタントってまだ子供だろうが!興味ないよ』
私は女は好きだが子供に興味はない!デビュタントを迎えるといっても十五歳だ
『約束してくださいね!フェリシアを世間に出すのが心配でならないんですから!本当に可愛いんですから』
心配しているのか自慢なのかが分からんが、アリシアもファビオも綺麗な顔をしているので妹も可愛いのは間違いないだろう
名前はフェリシアと言うのか、ファビオの妹だ、まぁ覚えておこう
夜会当日デビュタントを迎えた少女達が紹介される。初々しい少女達は辿々しく両陛下に挨拶をする
その中で一番人目を引いたのがフェリシアだった。
純白のドレスを見に纏い、デビュタントの印の白い薔薇を髪に付けていた。
…天使か?いや女神が降臨したのか…
頬をピンクに染め恥ずかしそうにファビオと腕を組んでいた。隣に立つファビオの嬉しそうな腑抜けた顔には腹が立った
両陛下に挨拶をするクリスタル伯爵一家
まじか…これは…
フェリシアを見た瞬間に恋に落ちた
綺麗なものを見ると自分の荒んでいる事が恥ずかしく思った
フェリシアを見つめていると、パートナーのリリアナに話しかけられた
『エミリオ殿下、エミリオ殿下ってば!』
『うるさい、静かにしろ』
私が令嬢に初めてかけた冷たい言葉だった
フェリシアを見るのにリリアナが邪魔だった
その時リリアナは下を向いて辛そうな顔をしていた
メイズ王国第二王子として生を受けた
兄は小さい頃から王太子で、厳しい訓練や勉強をこなしていた。少し意地悪だが優しい兄だ。
私には弟がいる。第三王子エクトル・デュ・ベレー。十歳になり海外に留学に出る事になった。気軽な三男と言う立ち位置だ
私は第二王子という立場から兄のスペアのような存在だ。兄に何かあったら王太子と言う立場が私に降りかかる…
兄ほどではないが適度に訓練をして適度に勉強もしてきた。
物事に執着することは無いし興味もない
一生懸命やっても虚しいだけだ
兄を超える事はしてはならないから
私が第二王子と言う肩書きを持つ為、女が近寄ってくる。正直面倒だが貴族の娘達だ、相手にしないわけにはいけない。
小難しいジジィどもといるよりも楽で良い
ある日ランディ侯爵令嬢のリリアナを紹介された。高位貴族にありがちな、すました顔をした高飛車な女だった
『私は貴女と婚約します』などと上から目線で言ってきた
女なんてこんなものばっかりだ…
一番面倒なのは、大人しいふりをして毒を持っている女。
それに比べれば初めからこう言う態度の女の方がマシか…。侯爵家と言うバックも大きい
『あぁ…そうか』
と興味がなさそうに返事をした
婚約か…兄が結婚した事により次は自分の番なんだろうとは思っていた。
当時十八歳の私はまぁそうなったらそれで良いか…と思っていた。
この歳まで婚約者がいなかったのは珍しいだろう。自分で言うのはなんだが、自分の評判を自ら落としていたのだから…
学園も卒業し自堕落な生活を送っていた
リリアナか…高飛車なところはあるが美しい少女だった
婚約が正式には決まっていないが内定は時間の問題だろう。
来週はこの年のデビュタントを迎える夜会が行われる。リリアナをパートナーにするようにと言われた
私の側近のファビオ・クリスタルの妹が今年デビュタントを迎えるとのことだった。
仕事中も心配そうに妹の事を考えるファビオ
『おい、お前シスコンだよな?』
ファビオにはアリシアと言う姉がいるがこれがまた美しい令嬢であった。
何度か会っているが私に媚びる事なく話をする珍しい令嬢で、興味が湧いたがファビオの姉で兄夫婦の友人だ。余計なことはしないでおこう。後が怖い
『失礼な!姉はとても美しく妹がとっても可愛いだけですよ!私が妹を守らずして誰が守れると言うのですか!フェリシアはとても可憐で心まで綺麗なんです、絶対に貴方は近くに寄らないでくださいね!』
おい世の中ではそれをシスコンと呼ぶんだぞ
しかし家族を大事にして守ると言うこいつの情熱には完敗だ
『デビュタントってまだ子供だろうが!興味ないよ』
私は女は好きだが子供に興味はない!デビュタントを迎えるといっても十五歳だ
『約束してくださいね!フェリシアを世間に出すのが心配でならないんですから!本当に可愛いんですから』
心配しているのか自慢なのかが分からんが、アリシアもファビオも綺麗な顔をしているので妹も可愛いのは間違いないだろう
名前はフェリシアと言うのか、ファビオの妹だ、まぁ覚えておこう
夜会当日デビュタントを迎えた少女達が紹介される。初々しい少女達は辿々しく両陛下に挨拶をする
その中で一番人目を引いたのがフェリシアだった。
純白のドレスを見に纏い、デビュタントの印の白い薔薇を髪に付けていた。
…天使か?いや女神が降臨したのか…
頬をピンクに染め恥ずかしそうにファビオと腕を組んでいた。隣に立つファビオの嬉しそうな腑抜けた顔には腹が立った
両陛下に挨拶をするクリスタル伯爵一家
まじか…これは…
フェリシアを見た瞬間に恋に落ちた
綺麗なものを見ると自分の荒んでいる事が恥ずかしく思った
フェリシアを見つめていると、パートナーのリリアナに話しかけられた
『エミリオ殿下、エミリオ殿下ってば!』
『うるさい、静かにしろ』
私が令嬢に初めてかけた冷たい言葉だった
フェリシアを見るのにリリアナが邪魔だった
その時リリアナは下を向いて辛そうな顔をしていた
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