お姉さまが家を出て行き、婚約者を譲られました

さこの

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学園でリリアナ軍団に会う

学園に登校するとリリアナ軍団と会ってしまった…
「リリアナ様おはようございます」
今回はぶつかっていない。こちらから挨拶をした

「話をしたいの、場所を変えましょう」

腕を組む冷たい目のリリアナに言われた
連れて行かれた先は、特別教室のあまり人目のない非常口だった
授業が始まる前に戻れるだろうか…


「…ふん、貴女のせいで私は退場させられたの!分かる?全てはアリシア様のせいよ!話題に上がったから話しただけなのに!」

そうよ、そうよ、とリリアナ軍団から非難を浴びた…

「少しばかりお顔がいいと得よね?」
リリアナ軍団の伯爵家令嬢
「おとなしそうに見えるのに、エミリオ殿下まで誘惑して」
リリアナ軍団の子爵家令嬢

軍団が怖い顔をしてフェリシアに近寄るので後ずさる…
「生意気なのよね貴女、エクトル殿下にあんなに愛されて…エミリオ殿下まで貴女に」
涙目のリリアナの顔を見る

「リリアナ様、わたくしそんなつもりは、」
「そんな顔で私を見ないで!」

ぱしんと扇で顔を叩かれた。丁度こめかみに当たり、くらっとしてしてしまう…
ふらついて倒れそうになった先には階段?
あっ……と思った時にはもう、遅かった

お姉様に会いたかった…
エクトル様…
お兄様…お父様お母様…
走馬灯のように駆け巡る大事な人の顔を思った瞬間体に激痛が走った…
私はこのまま死ぬ、のかな?


「きゃぁぁぁぁぁぁぁ…っっっっ」

リリアナ軍団の男爵令嬢の悲鳴が聞こえたがそこで意識を手放した







「ん…っ」
うっすらと目を開くと見慣れた部屋だった
まだ外は明るいようだ。私は寝ていたらしい


「フェリシアお嬢様っ!」
侍女がフェリシアの元へ駆けつける
「お目覚めになったのですね、旦那様をお呼びしてきます」

んっ…体を起こそうとするが体が痛い。
何やら頭にも包帯が巻かれている、いま自分がどういう状態なのかが分からない


「「「フェリシア!」」」
両親とファビオが部屋に入ってきた
「お父様、お母様、お兄様も?どうしたの?」

「お前は学園で階段から落ちて、五日間も意識が戻らなかったんだ…心配、したんだ」
父が心配そうに手を握ってきた
「階段から…私が?」

「そうよ!心配したんだから」
目尻に涙を浮かべながら母がベッドサイドに来た

「まだ痛むか?しばらく学園は休んでゆっくりしような」
ファビオの顔はやつれているように見えた、とても心配をかけたようだ

「お姉さまは?」
いつもなら必ずアリシアもいるはずだ。キョロキョロと両親の後ろを見る

「何を言っている?」
父が不思議そうな顔でフェリシアを見る

「エクトル殿下も心配なさって毎日シアちゃんのお見舞いにきていたのよ?シアちゃんが目覚めたと連絡をしなくては」
母が不思議そうな顔でフェリシアの頬を触ってきた

「第三王子殿下ですか?お姉様の婚約者様でしょう?どうして連絡をするの?」
不思議そうな顔をするフェリシア


「…シア、何を言っているんだい?」
真面目な顔をしてファビオはフェリシアを見る
「お兄様?」
「姉上はいないよ」
「出かけていらっしゃるの?」

「何を……シア、お前の婚約者は誰だ?」
ゆっくりと言い聞かせるような話し方だ

「婚約者?私に…?」
首を傾げるフェリシアを見てファビオが落ち着いた様子で
「…医者を呼んでくれ」

両親が驚いた顔をする


「お兄様、この頭の包帯は何?階段からいつ、落ちたの?婚約ってなんの話?」
どう答えていいかわからない三人だった。


それから医者が来てフェリシアに質問をする
自分の名前や年齢や学年も家族構成もしっかりと答える。

アリシアがいなくなった事や、エクトルと婚約をした事は忘れているようだった…

アリシアは領地にいるということにしてある。今までもアリシアだけで領地に滞在すると言うことはあったので、ほっとしてフェリシアは眠りについた


その後に連絡を受けたエクトルがフェリシアに会いに来たが、寝顔を見て部屋から出て行った

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