真実の愛のお相手に婚約者を譲ろうと頑張った結果、毎回のように戻ってくる件

さこの

文字の大きさ
17 / 55

気合を入れて早起きします

しおりを挟む
ピクニック当日朝早くから出かける事になる
兄が両親とルシアにうまく説明をしてくれた
なんて言ったのだろうか…こんなに朝早くから家を出るなんて、あり得ない話だが…


「ルイスさーん」
街のルイスの店に着くと既にパンを焼いている香りがした
「…すみません、もっと早く来られれば良かったんだけど」
申し訳なく思う、ルイスは今日も手伝ってくれるそうだ

「おはようございます、お嬢様…気にしないで良いよ、楽しみながらやっているしランチとして店に出すのも悪くない」

ルイスは朝から爽やかだ。
エプロンを付けて焼き菓子の準備を手伝う事になった。
ルイスは相変わらず教えるのが上手い。
パンが焼けて粗熱をとる
王宮のキッチンにて最終仕上げだ!
ルイスと共に裏口から王宮へと入る。兄が裏口の騎士達に話をしてくれていたので、すぐに通る事ができた、ありがたい

豹柄のパンにクリームを塗りフルーツを挟む
ネコ型のパンにはハムやチーズを

「これ何に使うんですか?」
ゼリーの様な物が入った型が冷やされている
「見てのお楽しみ、そろそろ良いか」
ケーキのスポンジもゼリーと同じ大きさきくり抜かれていた。
クリームを塗ってゼリーの様な物をスポンジの上に載せた。二層になって見た目にも美しいケーキの出来上がりだった

「…すごい!」

感心している時間はないのだがルイスの腕に脱帽だ
「ほら、手を休めないアイシングクッキーは時間との戦いだよ」
「はい!」
型抜きクッキーはルイスの店で作ってきたので、仕上げのアイシングだ
言っちゃなんだが上達した…
ルシアの好きなものを描きまくった
ドレスに靴にネコにイヌ…ついでにフェリクスの好きなネクタイや本も描いてやった

「出来ました!」
あとは乾燥を待つだけだ。
バスケット一杯にティータイムを楽しめる食事が詰め込まれた!
ルイスは相変わらずそそくさと逃げる様に、王宮を出た
メイド服に着替え、馬車に乗りフェリクスとルシアの後をついて行く
ルイスに出してもらった花が咲くお茶は淹れるのにコツがいるとのこと

その後ピクニック先の小高い丘の上でフェリクスとルシアがイチャつくのを横目で見ながら、テーブルのセッティングをする。
フェリクスの侍従が気が付き手伝ってくれた

「リージア様、なぜこの様な事を…」
申し訳なさそうな顔をしながら侍従は言う

「これで最後よ、あなたも殿下の我儘に付き合わされて大変ですね」
にこりと笑って返すと侍従は何ともいない顔をした

もちろん食事は気に入ってもらえてルシアはご機嫌だったしお茶も初めて見るものだから、フェリクスですら驚いていた
ルシアはお礼にとネクタイとピンを渡していたし、それをフェリクスは喜んで受け取っていた


よし!これで決まりだろう!
婚約解消だ!
後は任せて先に王宮へと戻り着替えよう

スキップをする勢いで廊下を歩いていたら、王太子一行が歩いている、後ろにはカインまで!
すぐさま空いている部屋に入り身を隠す

「次、王太子殿下に見つかったら、全部吐かされちゃう…それは困るわね」
見つかると今までの努力は水の泡
やつフェリクスから婚約解消と言って欲しい
その為に今まで頑張ってきた!
しかし今日で最後だ!見つかるわけには行かない!
そぉーっと廊下を見ると既に王太子一行は廊下の角を曲がって姿がなかった!よし!
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

真実の愛のお相手様と仲睦まじくお過ごしください

LIN
恋愛
「私には真実に愛する人がいる。私から愛されるなんて事は期待しないでほしい」冷たい声で男は言った。 伯爵家の嫡男ジェラルドと同格の伯爵家の長女マーガレットが、互いの家の共同事業のために結ばれた婚約期間を経て、晴れて行われた結婚式の夜の出来事だった。 真実の愛が尊ばれる国で、マーガレットが周囲の人を巻き込んで起こす色んな出来事。 (他サイトで載せていたものです。今はここでしか載せていません。今まで読んでくれた方で、見つけてくれた方がいましたら…ありがとうございます…) (1月14日完結です。設定変えてなかったらすみません…)

無愛想な婚約者の心の声を暴いてしまったら

雪嶺さとり
恋愛
「違うんだルーシャ!俺はルーシャのことを世界で一番愛しているんだ……っ!?」 「え?」 伯爵令嬢ルーシャの婚約者、ウィラードはいつも無愛想で無口だ。 しかしそんな彼に最近親しい令嬢がいるという。 その令嬢とウィラードは仲睦まじい様子で、ルーシャはウィラードが自分との婚約を解消したがっているのではないかと気がつく。 機会が無いので言い出せず、彼は困っているのだろう。 そこでルーシャは、友人の錬金術師ノーランに「本音を引き出せる薬」を用意してもらった。 しかし、それを使ったところ、なんだかウィラードの様子がおかしくて───────。 *他サイトでも公開しております。

噂の悪女が妻になりました

はくまいキャベツ
恋愛
ミラ・イヴァンチスカ。 国王の右腕と言われている宰相を父に持つ彼女は見目麗しく気品溢れる容姿とは裏腹に、父の権力を良い事に贅沢を好み、自分と同等かそれ以上の人間としか付き合わないプライドの塊の様な女だという。 その名前は国中に知れ渡っており、田舎の貧乏貴族ローガン・ウィリアムズの耳にも届いていた。そんな彼に一通の手紙が届く。その手紙にはあの噂の悪女、ミラ・イヴァンチスカとの婚姻を勧める内容が書かれていた。

天真爛漫な婚約者様は笑顔で私の顔に唾を吐く

りこりー
恋愛
天真爛漫で笑顔が似合う可愛らしい私の婚約者様。 私はすぐに夢中になり、容姿を蔑まれようが、罵倒されようが、金をむしり取られようが笑顔で対応した。 それなのに裏切りやがって絶対許さない! 「シェリーは容姿がアレだから」 は?よく見てごらん、令息達の視線の先を 「シェリーは鈍臭いんだから」 は?最年少騎士団員ですが? 「どうせ、僕なんて見下してたくせに」 ふざけないでよ…世界で一番愛してたわ…

<完結> 知らないことはお伝え出来ません

五十嵐
恋愛
主人公エミーリアの婚約破棄にまつわるあれこれ。

【完結】記憶にありませんが、責任は取りましょう

楽歩
恋愛
階段から落ちて三日後、アイラは目を覚ました。そして、自分の人生から十年分の記憶が消えていることを知らされる。 目の前で知らない男が号泣し、知らない子どもが「お母様!」としがみついてくる。 「状況を確認いたします。あなたは伯爵、こちらは私たちの息子。なお、私たちはまだ正式な夫婦ではない、という理解でよろしいですね?」 さらに残されていたのは鍵付き箱いっぱいの十年分の日記帳。中身は、乙女ゲームに転生したと信じ、攻略対象を順位付けして暴走していた“過去のアイラ”の黒歴史だった。 アイラは一冊の日記を最後の一行まで読み終えると、無言で日記を暖炉へ投げ入れる。 「これは、焼却処分が妥当ですわね」 だいぶ騒がしい人生の再スタートが今、始まる。

政略結婚した旦那様に「貴女を愛することはない」と言われたけど、猫がいるから全然平気

ハルイロ
恋愛
皇帝陛下の命令で、唐突に決まった私の結婚。しかし、それは、幸せとは程遠いものだった。 夫には顧みられず、使用人からも邪険に扱われた私は、与えられた粗末な家に引きこもって泣き暮らしていた。そんな時、出会ったのは、1匹の猫。その猫との出会いが私の運命を変えた。 猫達とより良い暮らしを送るために、夫なんて邪魔なだけ。それに気付いた私は、さっさと婚家を脱出。それから数年、私は、猫と好きなことをして幸せに過ごしていた。 それなのに、なぜか態度を急変させた夫が、私にグイグイ迫ってきた。 「イヤイヤ、私には猫がいればいいので、旦那様は今まで通り不要なんです!」 勘違いで妻を遠ざけていた夫と猫をこよなく愛する妻のちょっとずれた愛溢れるお話

捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。

蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。 これで、貴方も私も自由です。 ……だから、もういいですよね? 私も、自由にして……。 5年後。 私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、 親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、 今日も幸せに子育てをしています。 だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。 私のことは忘れて……。 これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。 はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?

処理中です...