真実の愛のお相手に婚約者を譲ろうと頑張った結果、毎回のように戻ってくる件

さこの

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領地にて、お父様…

「婚約を解消だって?うちからとは…」
母が領地に着いた途端父に言い寄る

「いえ!出来ます、リージアの話を聞いてくださいっ」
母の真剣な眼差しに父は折れて話を聞く事にした。領地にわざわざ話があると妻と娘が来たのだから、話を聞かないわけにはいかない。只事ではない事は確かだ
リージアと母が話を終えると父が


「よし、婚約解消だ!カインも呼ぶか!」
母と目を合わせ頷く二人を見て焦る

「お兄様は王太子殿下の護衛で、忙しいんですよ、ご迷惑かけますから戻ってから話をします」
これは本当に呼びつけかねないが婚約解消…出来るんだ!と両親の顔を見る


「それと、ルシアとフェリクス殿下は婚約出来ない」
父がばっさりと言い切る
「えぇ!それはどうしてですか?私が邪魔だからですか?」
ルシアの恋の邪魔はしたくない、熨斗をつけて渡したいのだから

「そんなわけあるか!リージアは邪魔ではない!ルシアはうちで預かっているが、正式にはソラン子爵家の跡取りだ、今は私が領地を預かっているだけであの子が十八歳になるか、婚約者が出来たら実家であるソラン子爵家の領地をルシアに返すんだ」

「えぇっ!ルシアはうちの子ではないの?」
驚くリージア、知らなかった!
伯爵家の正式な養女となっているものだと思っていた

「正式にはそうね。でもね、みんなまだ幼かったし、ルシアには家族が必要だったから、父や母、兄や姉と呼ぶ様に言ったのよ」
申し訳なさそうな顔の母。黙っていたわけではないようだし家族として迎えていたのだから

「子爵位だと王族とは婚約出来ない、結婚するなら殿下が王族を離脱してソラン子爵を継ぐしかない。それかルシアが子爵位を放棄して親戚に譲ってうち以外の伯爵家以上の家に養女に入って王家に嫁ぐかだな」
父がうーんっと考えながら言う

「どうしてうち以外の家なんですか?」
リージアが首を傾げる。
うちがルシアを養女にして私の代わりに嫁がせればうちから王族入りするのでウィンウィンのはず


「リージアをコケにするような真似をしたルシアを養女に迎えるなんて事はせん。今まで十分に育てたし教育もしたはずだが放棄したのはルシアだ。甘やかせすぎたのは悪かったが、まさか義姉の婚約者を奪おうとするなんて、親として黙っていられない!それにルシアについているメイド達はソラン子爵家に仕えていたメイド達だ、ソラン家の教育方針があると言われ、うちの者達は厳しいからルシアから嫌われ外された」
厳しい顔で父が言う

「知りませんでした…」
驚き固まるリージア

「ルシアにはそろそろ話をしようと思っていた所だった。おまえやカインに寂しい思いをさせた、悪かった…その申し訳なかった。王族に嫁ぐとはそれ相応の覚悟がいるし、カインは嫡男だ。しかし厳しいと寂しいは違うな…」
父が優しい顔をしてリージアの頭を撫でた
何年ぶりだろうか…


「ルシアはどうしてる?」
母に聞くと
「謹慎させております、家から出ないようにと執事長に言ってあります」




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