31 / 55
父の誕生日会 月明かりの下で
にこりと微笑むルイス
「リージア嬢、お元気でしたか?」
驚きのあまりフリーズした
飛ばされた靴を拾いリージアの足元に置くルイス
「履かないの?」
ハッとしてフリーズを解除させ
「履くけど…ルイスさんですよね?」
正装に身を包んだルイスはルイスであるけど別人のようだ
「私の名前は、ディオン・ルイス・マルローと申します」
胸に手をやり礼をするルイス
「マルロー…?マルロー家って辺境の?」
頬をぽりぽりとかくルイス
「えっと、そうだね、その通り」
「なんで!なんで!」
「話せば長いんだけど、僕は知っての通りスイーツを作るのが好きでどうしてもお店をしたくてさ、親に言ったらもちろん反対されて、二年間だけと言う約束で好きにして良いと言われたんだ」
「言ってよぉー!」
「うーん、そうかごめん」
ペコリと頭を下げるルイス
「店に行ったのにもぬけの殻で心配したんだからっ!」
「そうだよね、ごめん」
申し訳なさそうなルイス
「あやまってばっかり!」
「ごめんね」
むーっと膨れるリージア
「ちゃんとお嬢様に会いたくてさ、早いところ店を閉めないと後悔すると思って」
「なんで!!」
「だって、フリーになったから…お嬢様の次の相手が僕だったら良いなと思って、リージア・ロブレス伯爵令嬢、君のことが好きだ」
月明かりの中で告白をするルイスがかっこよくて見惚れてしまう…風に靡くシルバーの髪
俯きながらこちらを見るアンバーの瞳が月明かりでゴールドを帯びたように光るので吸い寄せられそうになる…
「…マルロー様、お気持ち大変嬉しいです」
にこりと笑うリージアを期待を込めた顔で見るルイス
突然のことで驚いたが、告白されて…再会出来たことがすごく嬉しかった
…でも突然で、カッコいいルイスを見ると少し意地悪したくなった
「考えさせてください」
ふんと顔を背ける
「えっ?そうだよな…突然だし。うん前向きに考えて、欲しい」
がっかりした様子のルイスを見て
ポツリと呟く
「こんなにお月さまが綺麗な日に、意地悪をしたら罰が当っちゃいそう…」
「僕、意地悪されてるの?」
首を傾げ、リージアを見る
「マルロー様、ううん、ルイスさんに会えて、凄く嬉しい」
紫の瞳が笑顔で細められる
「…でも、もっと早く会いにきてくれたら良かったのに!」
責めるような口ぶりだ
「お嬢様の行きそうなパーティーに参加して驚かそうと思ってたんだけど、いなかったんだよ」
出会いのシュチュエーションを考えていたらしい
「行く気がしなかったんだもん」
フェリクスに会いたくもないし、人の目も避けたかった。王子との関係を解消したのだから、きっと冷たい目を向けられるだろう…
というのは対外的で、ルイスがいなくなったのは相当ショックだったのだ。でも誰にも言えなかった…いや、言わなかった。
「それは僕がいなくなって寂しかったからでしょう?」
笑いながらポンと頭に手を乗せられた、相変わらず優しい手だ
「意地悪!それと…レディに気軽に触れるなんて!」
「そうだね、ごめん、ごめん」
悪気が無さそうに謝るルイス
「また、謝った!」
「僕との事さ、考えてくれる?」
「断ったらもう、会えなくなっちゃうの?」
リージアの紫の瞳が暗く映る
「そんなことはないけど、その時はお嬢様は別の人と婚約して、僕もきっとそうなってて今とは違う形では会えるのかな…」
優しい顔だが、ルイスが言うような形で会うのは、やだ、やだ、絶対いやだ!
「もう会えなくなっちゃうのは、イヤ」
悲しくて下を向くと涙が溢れてきた
「ほら顔を上げて」
涙を拭かれるのかと思ったら頬を軽くつねられむにゅっとされた
「なに、しゅるの、やめてよぉ」
涙目の変顔を見られるのは耐えられない
目を瞑ってつねられているルイスの腕を取り反抗する
「可愛いね、リージア嬢は、僕も会えなくなるのは辛いよ」
手を離され、少しヒリヒリする頬を撫でる
「もうっ、なんで意地悪するの!」
「お返しかな?力は抜いたよ」
くすくすと笑うルイスの顔はやっぱりルイスだ
少しいじける様に
「…お父様と…お母様に会ってくれる?」
「うん、挨拶させて」
ルイスは嬉しそうな声だった
「リージア嬢、お元気でしたか?」
驚きのあまりフリーズした
飛ばされた靴を拾いリージアの足元に置くルイス
「履かないの?」
ハッとしてフリーズを解除させ
「履くけど…ルイスさんですよね?」
正装に身を包んだルイスはルイスであるけど別人のようだ
「私の名前は、ディオン・ルイス・マルローと申します」
胸に手をやり礼をするルイス
「マルロー…?マルロー家って辺境の?」
頬をぽりぽりとかくルイス
「えっと、そうだね、その通り」
「なんで!なんで!」
「話せば長いんだけど、僕は知っての通りスイーツを作るのが好きでどうしてもお店をしたくてさ、親に言ったらもちろん反対されて、二年間だけと言う約束で好きにして良いと言われたんだ」
「言ってよぉー!」
「うーん、そうかごめん」
ペコリと頭を下げるルイス
「店に行ったのにもぬけの殻で心配したんだからっ!」
「そうだよね、ごめん」
申し訳なさそうなルイス
「あやまってばっかり!」
「ごめんね」
むーっと膨れるリージア
「ちゃんとお嬢様に会いたくてさ、早いところ店を閉めないと後悔すると思って」
「なんで!!」
「だって、フリーになったから…お嬢様の次の相手が僕だったら良いなと思って、リージア・ロブレス伯爵令嬢、君のことが好きだ」
月明かりの中で告白をするルイスがかっこよくて見惚れてしまう…風に靡くシルバーの髪
俯きながらこちらを見るアンバーの瞳が月明かりでゴールドを帯びたように光るので吸い寄せられそうになる…
「…マルロー様、お気持ち大変嬉しいです」
にこりと笑うリージアを期待を込めた顔で見るルイス
突然のことで驚いたが、告白されて…再会出来たことがすごく嬉しかった
…でも突然で、カッコいいルイスを見ると少し意地悪したくなった
「考えさせてください」
ふんと顔を背ける
「えっ?そうだよな…突然だし。うん前向きに考えて、欲しい」
がっかりした様子のルイスを見て
ポツリと呟く
「こんなにお月さまが綺麗な日に、意地悪をしたら罰が当っちゃいそう…」
「僕、意地悪されてるの?」
首を傾げ、リージアを見る
「マルロー様、ううん、ルイスさんに会えて、凄く嬉しい」
紫の瞳が笑顔で細められる
「…でも、もっと早く会いにきてくれたら良かったのに!」
責めるような口ぶりだ
「お嬢様の行きそうなパーティーに参加して驚かそうと思ってたんだけど、いなかったんだよ」
出会いのシュチュエーションを考えていたらしい
「行く気がしなかったんだもん」
フェリクスに会いたくもないし、人の目も避けたかった。王子との関係を解消したのだから、きっと冷たい目を向けられるだろう…
というのは対外的で、ルイスがいなくなったのは相当ショックだったのだ。でも誰にも言えなかった…いや、言わなかった。
「それは僕がいなくなって寂しかったからでしょう?」
笑いながらポンと頭に手を乗せられた、相変わらず優しい手だ
「意地悪!それと…レディに気軽に触れるなんて!」
「そうだね、ごめん、ごめん」
悪気が無さそうに謝るルイス
「また、謝った!」
「僕との事さ、考えてくれる?」
「断ったらもう、会えなくなっちゃうの?」
リージアの紫の瞳が暗く映る
「そんなことはないけど、その時はお嬢様は別の人と婚約して、僕もきっとそうなってて今とは違う形では会えるのかな…」
優しい顔だが、ルイスが言うような形で会うのは、やだ、やだ、絶対いやだ!
「もう会えなくなっちゃうのは、イヤ」
悲しくて下を向くと涙が溢れてきた
「ほら顔を上げて」
涙を拭かれるのかと思ったら頬を軽くつねられむにゅっとされた
「なに、しゅるの、やめてよぉ」
涙目の変顔を見られるのは耐えられない
目を瞑ってつねられているルイスの腕を取り反抗する
「可愛いね、リージア嬢は、僕も会えなくなるのは辛いよ」
手を離され、少しヒリヒリする頬を撫でる
「もうっ、なんで意地悪するの!」
「お返しかな?力は抜いたよ」
くすくすと笑うルイスの顔はやっぱりルイスだ
少しいじける様に
「…お父様と…お母様に会ってくれる?」
「うん、挨拶させて」
ルイスは嬉しそうな声だった
あなたにおすすめの小説
【完結】愛され令嬢は、死に戻りに気付かない
かまり
恋愛
公爵令嬢エレナは、婚約者の王子と聖女に嵌められて処刑され、死に戻るが、
それを夢だと思い込んだエレナは考えなしに2度目を始めてしまう。
しかし、なぜかループ前とは違うことが起きるため、エレナはやはり夢だったと確信していたが、
結局2度目も王子と聖女に嵌められる最後を迎えてしまった。
3度目の死に戻りでエレナは聖女に勝てるのか?
聖女と婚約しようとした王子の目に、涙が見えた気がしたのはなぜなのか?
そもそも、なぜ死に戻ることになったのか?
そして、エレナを助けたいと思っているのは誰なのか…
色んな謎に包まれながらも、王子と幸せになるために諦めない、
そんなエレナの逆転勝利物語。
【完結】婚約破棄を3時間で撤回された足枷令嬢は、恋とお菓子を味わいます。
青波鳩子
恋愛
ヴェルーデ王国の第一王子アルフレッドと婚約していている公爵令嬢のアリシアは、お妃教育の最中にアルフレッドから婚約破棄を告げられた。
その僅か三時間後に失意のアリシアの元を訪れたアルフレッドから、婚約破棄は冗談だったと謝罪を受ける。
あの時のアルフレッドの目は冗談などではなかったと思いながら、アリシアは婚約破棄を撤回したいアルフレッドにとりあえず流されておくことにした。
一方のアルフレッドは、誰にも何にも特に興味がなく王に決められた婚約者という存在を自分の足枷と思っていた。
婚約破棄をして自由を得たと思った直後に父である王からの命を受け、婚約破棄を撤回する必要に迫られる。
婚約破棄の撤回からの公爵令嬢アリシアと第一王子アルフレッドの不器用な恋。
アリシアとアルフレッドのハッピーエンドです。
「小説家になろう」でも連載中です。
修正が入っている箇所もあります。
タグはこの先ふえる場合があります。
婚約破棄していただき、誠にありがとうございます!
風見ゆうみ
恋愛
「ミレニア・エンブル侯爵令嬢、貴様は自分が劣っているからといって、自分の姉であるレニスに意地悪をして彼女の心を傷付けた! そのような女はオレの婚約者としてふさわしくない!」
「……っ、ジーギス様ぁ」
キュルルンという音が聞こえてきそうなくらい、体をくねらせながら甘ったるい声を出したお姉様は。ジーギス殿下にぴったりと体を寄せた。
「貴様は姉をいじめた罰として、我が愚息のロードの婚約者とする!」
お姉様にメロメロな国王陛下はジーギス様を叱ることなく加勢した。
「ご、ごめんなさい、ミレニアぁ」
22歳になる姉はポロポロと涙を流し、口元に拳をあてて言った。
甘ったれた姉を注意してもう10年以上になり、諦めていた私は逆らうことなく、元第2王子であり現在は公爵の元へと向かう。
そこで待ってくれていたのは、婚約者と大型犬と小型犬!?
※過去作品の改稿版です。
※史実とは関係なく、設定もゆるく、ご都合主義です。
※独特の世界観です。
※法律、武器、食べ物など、その他諸々は現代風です。話を進めるにあたり、都合の良い世界観や話の流れとなっていますのでご了承ください。
※誤字脱字など見直して気を付けているつもりですが、やはりございます。申し訳ございません。
価値がないと言われた私を必要としてくれたのは、隣国の王太子殿下でした
風見ゆうみ
恋愛
「俺とルピノは愛し合ってるんだ。君にわかる様に何度も見せつけていただろう? そろそろ、婚約破棄してくれないか? そして、ルピノの代わりに隣国の王太子の元に嫁いでくれ」
トニア公爵家の長女である私、ルリの婚約者であるセイン王太子殿下は私の妹のルピノを抱き寄せて言った。
セイン殿下はデートしようといって私を城に呼びつけては、昔から自分の仕事を私に押し付けてきていたけれど、そんな事を仰るなら、もう手伝ったりしない。
仕事を手伝う事をやめた私に、セイン殿下は私の事を生きている価値はないと罵り、婚約破棄を言い渡してきた。
唯一の味方である父が領地巡回中で不在の為、婚約破棄された事をきっかけに、私の兄や継母、継母の子供である妹のルピノからいじめを受けるようになる。
生きている価値のない人間の居場所はここだと、屋敷内にある独房にいれられた私の前に現れたのは、私の幼馴染みであり、妹の初恋の人だった…。
※8/15日に完結予定です。
※史実とは関係なく、設定もゆるい、ご都合主義です。
※中世ヨーロッパ風で貴族制度はありますが、法律、武器、食べ物などは現代風です。話を進めるにあたり、都合の良い世界観ですのでご了承くださいませ。
悪女の私を愛さないと言ったのはあなたでしょう?今さら口説かれても困るので、さっさと離縁して頂けますか?
輝く魔法
恋愛
システィーナ・エヴァンスは王太子のキース・ジルベルトの婚約者として日々王妃教育に勤しみ努力していた。だがある日、妹のリリーナに嵌められ身に覚えの無い罪で婚約破棄を申し込まれる。だが、あまりにも無能な王太子のおかげで(?)冤罪は晴れ、正式に婚約も破棄される。そんな時隣国の皇太子、ユージン・ステライトから縁談が申し込まれる。もしかしたら彼に愛されるかもしれないー。そんな淡い期待を抱いて嫁いだが、ユージンもシスティーナの悪い噂を信じているようでー?
「今さら口説かれても困るんですけど…。」
後半はがっつり口説いてくる皇太子ですが結ばれません⭐︎でも一応恋愛要素はあります!ざまぁメインのラブコメって感じかなぁ。そういうのはちょっと…とか嫌だなって人はブラウザバックをお願いします(o^^o)更新も遅めかもなので続きが気になるって方は気長に待っててください。なお、これが初作品ですエヘヘ(о´∀`о)
優しい感想待ってます♪
【完】私の初恋の人に屈辱と絶望を与えたのは、大好きなお姉様でした
迦陵 れん
恋愛
「俺は君を愛さない。この結婚は政略結婚という名の契約結婚だ」
結婚式後の初夜のベッドで、私の夫となった彼は、開口一番そう告げた。
彼は元々の婚約者であった私の姉、アンジェラを誰よりも愛していたのに、私の姉はそうではなかった……。
見た目、性格、頭脳、運動神経とすべてが完璧なヘマタイト公爵令息に、グラディスは一目惚れをする。
けれど彼は大好きな姉の婚約者であり、容姿からなにから全て姉に敵わないグラディスは、瞬時に恋心を封印した。
筈だったのに、姉がいなくなったせいで彼の新しい婚約者になってしまい──。
人生イージーモードで生きてきた公爵令息が、初めての挫折を経験し、動く人形のようになってしまう。
彼のことが大好きな主人公は、冷たくされても彼一筋で思い続ける。
たとえ彼に好かれなくてもいい。
私は彼が好きだから!
大好きな人と幸せになるべく、メイドと二人三脚で頑張る健気令嬢のお話です。
ざまあされるような悪人は出ないので、ざまあはないです。
と思ったら、微ざまぁありになりました(汗)
【完結】どうやら私は婚約破棄されるそうです。その前に舞台から消えたいと思います
りまり
恋愛
私の名前はアリスと言います。
伯爵家の娘ですが、今度妹ができるそうです。
母を亡くしてはや五年私も十歳になりましたし、いい加減お父様にもと思った時に後妻さんがいらっしゃったのです。
その方にも九歳になる娘がいるのですがとてもかわいいのです。
でもその方たちの名前を聞いた時ショックでした。
毎日見る夢に出てくる方だったのです。
お姉さまに婚約者を奪われたけど、私は辺境伯と結ばれた~無知なお姉さまは辺境伯の地位の高さを知らない~
マルローネ
恋愛
サイドル王国の子爵家の次女であるテレーズは、長女のマリアに婚約者のラゴウ伯爵を奪われた。
その後、テレーズは辺境伯カインとの婚約が成立するが、マリアやラゴウは所詮は地方領主だとしてバカにし続ける。
しかし、無知な彼らは知らなかったのだ。西の国境線を領地としている辺境伯カインの地位の高さを……。
貴族としての基本的な知識が不足している二人にテレーズは失笑するのだった。
そしてその無知さは取り返しのつかない事態を招くことになる──。