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 まるでワード国の城のように整備されているようで、ルージュは少し関心していた。

 探索するようにしながら食堂へと向かっていくと、六人はすでに揃っていた。

「ルージュ、リージュ、改めてようこそ」

 誰よりも前に満面の笑みを浮かべたレンが立ち、二人の前で手を広げている。歓迎していることを全面に出している。

 純粋な反応に驚いた様子を見せるが、次の瞬間には二人の表情は笑顔に変わっていた。

「ありがとうございます」

 息を合わせていたかのように、同時に自然とその言葉が出ていた。

 レンに促されて席へと移動していく。四角いテーブルを囲み、二人は中央に並んで座る。

 全員の席の前にはグラスが置かれており、酒を模したような飲み物が注がれていた。

 一人がそれを手に取ると、同じようにどんどん手に取っていく。全てのグラスが手に持たれている。

「全員準備はいいかな? それでは、乾杯!」

 レンの声に合わせてグラスを鳴らす。
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