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「家族っていうんなら、俺たちもレンさんを守らなきゃな」

「大事な人を傷付けるなんて絶対許さねぇぞ」

「ポール、キール……」

 二人の攻撃を支援するように、ルージュとリージュも剣を振りかざしていく。

「家族の問題は、家族で解決しないとな」

「他人を傷付ける理由にはならない」

 猛攻は疲れ切った兵士を簡単に倒していき、下がっていたカイルへとあっという間に近付いていった。

 二人の勢いは止まることなく、そのままカイルへと進んでいく。

 何度かそれを防いでいくが、ルージュとリージュによる連携はじわじわと彼のペースを崩していった。

「終わりだ!!」

 とうとう地面に倒れ込んだカイル。その顔面の横ギリギリのところへ二人の剣が斬り込むように向かっていった。
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