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時折休憩を挟みながらも、全速力で駆け抜けていきながらハイト国へと向かっていたルージュとリージュ。
陽が傾いて辺りが薄暗くなってきた頃、砂に囲まれた場所を抜け出してハイト国の王都内へと入っていった。石畳の道を迷うことなく進んでいく。
城に近付くにつれ、歩く人の姿がなくなっていく。それと同時に、中央にそびえ立つ城が大きくなっている。
坂道を難なく登り切り、開いたままの門をくぐり抜ける。
ハイト国では、民と共にありたいという王の意向から、門は一応あるものの常に開いている状態となっていた。
そのことを知っている二人は、特に何も気にせずに城の入り口へと到着した。
入ってすぐにある玉座。だが、そこには誰もいなかった。
「姫、シムカ姫!」
「どこにいるんだ!?」
二人は目一杯叫んだ。しかし、声が反響するだけでそれ以外の音は一切なかった。
「まさか、もう……」
陽が傾いて辺りが薄暗くなってきた頃、砂に囲まれた場所を抜け出してハイト国の王都内へと入っていった。石畳の道を迷うことなく進んでいく。
城に近付くにつれ、歩く人の姿がなくなっていく。それと同時に、中央にそびえ立つ城が大きくなっている。
坂道を難なく登り切り、開いたままの門をくぐり抜ける。
ハイト国では、民と共にありたいという王の意向から、門は一応あるものの常に開いている状態となっていた。
そのことを知っている二人は、特に何も気にせずに城の入り口へと到着した。
入ってすぐにある玉座。だが、そこには誰もいなかった。
「姫、シムカ姫!」
「どこにいるんだ!?」
二人は目一杯叫んだ。しかし、声が反響するだけでそれ以外の音は一切なかった。
「まさか、もう……」
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