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眼鏡を掛けた小柄なディンは、無言でルージュへと攻撃を仕掛ける。身の丈に合わせたような小さな剣を手に複数持ち、爪のように斬りかかる。
ルージュは一歩前に出てそれを受け止める。いとも簡単に押し返せるような攻撃ではあるが、それは何度も続く。
ルージュのことも、リージュと同じようにシムカから距離を離そうとしていることがすぐに分かった。そのために、深追いをするようなことはしなかった。
「どうした、お前の腕はそんなもんだったか」
「くっ……」
思ったよりも攻撃してこないルージュに対し、ボソボソと呟きながら挑発する。
そうと分かってはいるものの、闘争心が勝っている今の状態では堪えることが難しい。
「ぐあっ!」
フィンと戦っていたリージュであったが、大きな一撃によって壁まで飛ばされた。全身を打ち付けられ、その衝撃によってぐったりと床に倒れ込んでしまった。
「リージュ!」
「よそ見をするな」
ディンの一撃はルージュの上着を斬りつける。肌にまでは到達しないものの、次に同じ箇所を斬られたら怪我は避けられない状態である。
ルージュは一歩前に出てそれを受け止める。いとも簡単に押し返せるような攻撃ではあるが、それは何度も続く。
ルージュのことも、リージュと同じようにシムカから距離を離そうとしていることがすぐに分かった。そのために、深追いをするようなことはしなかった。
「どうした、お前の腕はそんなもんだったか」
「くっ……」
思ったよりも攻撃してこないルージュに対し、ボソボソと呟きながら挑発する。
そうと分かってはいるものの、闘争心が勝っている今の状態では堪えることが難しい。
「ぐあっ!」
フィンと戦っていたリージュであったが、大きな一撃によって壁まで飛ばされた。全身を打ち付けられ、その衝撃によってぐったりと床に倒れ込んでしまった。
「リージュ!」
「よそ見をするな」
ディンの一撃はルージュの上着を斬りつける。肌にまでは到達しないものの、次に同じ箇所を斬られたら怪我は避けられない状態である。
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