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次の攻撃が来るところで、ルージュは片足を踏ん張る。そして、振りかざされたところを刃だけ振り払う。
三本の剣は跳ね飛ばされ、高い音を立てながら壁際の床へと転がっていった。
「やるな……」
ルージュの腕前に関心しつつも、少し下がったところで新たな剣を取り出す。
それを追い掛けるようにルージュが前進していく。突然優位に立ったようにディンを追い詰めている。
追い詰められているはずのディンであったが、その顔には不気味なほどに笑みが浮かんでいる。
そんな表情にようやく気付いたときには、ナトリの姿が見当たらなかった。ルージュが後ろを振り返ると、シムカの元へと近付いている姿が目に入る。
「姫!」
思わず背中にある鞘を投げつける。気付かれていないと思っていたはずのそれは、ナトリが腕を伸ばしたところで掴まれてしまった。
「その程度でこの私を攻撃できると思っているのですか。随分と腕が落ちたものですね」
「そうだな……。だが、俺は一人じゃない!」
三本の剣は跳ね飛ばされ、高い音を立てながら壁際の床へと転がっていった。
「やるな……」
ルージュの腕前に関心しつつも、少し下がったところで新たな剣を取り出す。
それを追い掛けるようにルージュが前進していく。突然優位に立ったようにディンを追い詰めている。
追い詰められているはずのディンであったが、その顔には不気味なほどに笑みが浮かんでいる。
そんな表情にようやく気付いたときには、ナトリの姿が見当たらなかった。ルージュが後ろを振り返ると、シムカの元へと近付いている姿が目に入る。
「姫!」
思わず背中にある鞘を投げつける。気付かれていないと思っていたはずのそれは、ナトリが腕を伸ばしたところで掴まれてしまった。
「その程度でこの私を攻撃できると思っているのですか。随分と腕が落ちたものですね」
「そうだな……。だが、俺は一人じゃない!」
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